今回の北信濃の旅ですが、メインとなるスキー場は斑尾高原スキー場と野沢温泉スキー場の2択です。他のスキー場も沢山ありますが、あまり行く気も起きなかったのですが、たまには違うとこも。
って感じで色々口コミを調べると、悪い事が全く書かれていなかった戸隠スキー場に初めて訪問してみました。
当情報局一押しのスキー場それが戸隠です。
決して巨大なスキー場ではありませんが、複雑な地形を利用して滑るコースは尾根、谷、広大な緩斜面、コブ、整地急斜面とあらゆる状況が整っており、どんな斜面も揃っているという点ではかなり珍しいスキー場ではないであろうか?
また決して極端に高い標高ではないが雪質が非常にいい時に出くわすことの多いスキー場でも有名ですね。「魔法の粉雪」なんていうキャッチフレーズまで用意されているほどなんです。
雪質にこだわる方にはやっぱりお勧め!それにまだまだここが自慢というところも多いスキー場なんです。
眺望、レストラン、各種イベント等々、ここまでゲレンデ以外でもいろんなものが揃っているスキー場もまた珍しいですね。お食事はゲレンデ内の蕎麦処「めのう」で本格手打ち蕎麦をご賞味あれ!
出典:スキー場情報局
↑のホームページに書いてある様な内容とほぼ同様の口コミがgoogleの口コミにも多数あったので、期待に胸を膨らませて戸隠へGoです!
戸隠スキー場の概要
アプローチ
戸隠スキー場は、上信越道信濃町ICから17㎞、約30分で到着とアクセスも悪くなく、スキー場までの道もそこまでハードな道でもないため、比較的行き易いスキー場です。
駐車場は1,500台 終日無料なので多分よっぽどの事が無い限り満車にはならないとは思うけど、可能であれば早めに行って、第二(第一ではない)駐車場に停めた方がセンターハウスとメインのクワッドリフトに近いため、いろいろと便利。
ゲレンデの特徴
戸隠スキー場は真正面のメインゲレンデが4本の壁の様な超急斜面がでーーんと構えており、その両翼。向かって左が眺望最高の越水ゲレンデ、向かって右が非圧雪ハードバーンの中社ゲレンデの大きく分けて性格の異なる3つのゲレンデで構成されています。
このゲレンデの何が素晴らしいって、センターハウスが出発点のメインリフトとなる第3クワッドリフトに乗りさえすれば、メインゲレンデの壁も、中社の非圧雪バーンも、越水ゲレンデの絶景もなんのストレスも無くたどり着けてしまうと言う考え抜かれたゲレンデ構成。
怒りすら覚える、ストレスしかない斑尾のゲレンデ構成に比べ、コンパクトでありながらも考え抜かれたゲレンデは本当にノーストレスで楽しめます。
https://naokeith.com/sotoasobi47/sotoasobi/snowactivity/north_sinsyu01/
https://naokeith.com/sotoasobi47/sotoasobi/snowactivity/madapow/
斑尾のリフトの接続の悪さは↑のエントリーで。チョイチョイDisってます。
メインゲレンデの壁4本
メインゲレンデになる第三クワッドに向かって降りてゆく超急斜面の4コースは綺麗に圧雪整備されていて、フラットそのもの。僕が履いている板(ARMADAのTST)だと浮力がありすぎて、ここまで整地されたフラットバーンの急斜面だと板がバタついてしまいおっかないですが、綺麗に整備されているため、変なひっかかりや突然のギャップ等も無いので気持ちよく降りて来る事が出来ます。
越水ゲレンデは絶景が素晴らしい
第三クワッドを降りて左に折れ、第6クワッドに乗り継げば、戸隠スキー場で最も標高の高いメノウ山(標高1,748m)に到着します。ここも綺麗に圧雪整地された中~急斜面からなるコースですが、とにもかくにもここは圧倒的な絶景の中を滑り降りる気持ちよさが最高のコースたちです。
霊験あらたかな戸隠神社の裏手の中社ゲレンデ
長野随一のパワースポット、戸隠神社の中社の裏手になる中社ゲレンデは、戸隠スキー場の中で唯一性格を異にするゲレンデとなっています。
戸隠神社は霊山・戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる、創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社です。
その起こりは遠い神世の昔、「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に発達し、祭神は、「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々をお祀りしています。
平安時代末は修験道の道場として都にまで知られた霊場でした。神仏混淆のころは戸隠山顕光寺と称し、当時は「戸隠十三谷三千坊」と呼ばれ、比叡山、高野山と共に「三千坊三山」と言われるほどに栄えました。
江戸時代には徳川家康の手厚い保護を受け、一千石の朱印状を賜り、東叡山寛永寺の末寺となり、農業、水の神としての性格が強まってきました。山中は門前町として整備され、奥社参道に現在もその威厳を伝える杉並木も植えられ、広く信仰を集めました。明治になって戸隠は神仏分離の対象になり、寺は切り離され、宗僧は還俗して神官となり、戸隠神社と名前を変えて現在に至ります。
出典:戸隠神社HP
中社ゲレンデを構成するグランドコース、パラダイスコースはともに非圧雪の急斜面で更に片斜面と難易度の高いコースです。僕が訪れた時は数日間雪が降ってなかったので、コブが付き放題の荒れたゲレンデでしたので、更に難易度が高かったですが、降雪後のふかふかの新雪時に滑ってみたいと思わせるコースです。
接続最高。で、ガラガラのゲレンデ
前にも書いた通り、リフトの接続が本当に良く考えられているため、驚く程簡単に全てのコースを滑る事が可能です(全19コース)。
以前紹介した、スキー滑走記録アプリのSNOWAYの記録を見ると、18Rideになっていますが、キッチリ全コースを滑り切っています。実はこんな事滅多にないです(笑)
今の自分の滑りが、非圧雪パウダー狙いのスキーなので、正直こういう整地されたバーンをかっ飛ばすのはスタイルに合っていないのですが、これはこれでスキーの基本。って感じで楽しいもんです☆
戸隠スキー場のお楽しみといえばランチ
そんなこんなで、ちびくろサンボのトラの様にぐるぐるぐるぐるリフトを乗っては滑ってを繰り返しているうちにバターになっちゃう前にランチです。
戸隠スキー場といえば、ゲレ食バトルで優勝を飾った「やなぎらん」(食べログの口コミ参照のこと)がとにもかくにも一押しのレストランです。
ここは、ゲレ食でなんとラクレットが食えたり、超本格派の焼きカレーが食えたりと空いている平日だったら恐らく一択のレストランです。
といいながら、僕たちがお昼に寄ったのは…
やっぱり、戸隠に来たからには戸隠そばでしょ!
って事で…
ゲレンデと道を挟んで向かいで営業している、冬季限定営業の「くえい」さんへ。なんだか昔ながらの店構えに、レンタルスキー等も一緒に営業している見るからに「期待出来ない」ゲレ食ですが、そこはやっぱり戸隠、蕎麦は確かなお味で満足♬ もちろんこの辺に来たんだから野沢菜も食べましたぜ。蕎麦に野沢菜のランチって、さすがにスキー時には腹持ちが悪そうなので、鶏のから揚げもつい(笑) 唐揚げもレンチンぢゃなくて、ちゃんと揚げた真面目なブツで腹もいい感じに膨らみ満足のゲレ食です。
スキー終わりは当然温泉♨
がっつり滑った後は当然温泉です。戸隠で日帰り温泉といえば「神告げ温泉」一択。神告げ温泉って名前もかなりありがたいですが、その場所も戸隠神社中社の裏というまさにパワースポットにある温泉です。
戸隠神社中社と、戸隠スキー場中社ゲレンデの間位に位置します。
料金600円を支払い戸隠蕎麦が食える食堂と売店を抜け、風呂へと向かいます。比較的狭めの脱衣所、出が悪いシャワー…というイマイチのトコもありますが、お湯は当たりも柔らかく良いお湯です。
まとめ
- 戸隠スキー場はリフト配置、ゲレンデ構成ともに非常に良く考えられたスキー場
- 基本は綺麗に圧雪されたフラットな中~急斜面中心
- 非圧雪を狙うなら中社ゲレンデ
- 「魔法の粉雪」と言われる雪質は、数日降ってないコンディションだったので不明
- 平日はガラガラ。リフト待ち無しで接続が良いので1日で全てのコースも制覇可能
- ゲレ食のレベルは異様な程高い。戸隠そばの名店も何軒かあるけど、「やなぎらん」は一度は味わってみるべき(未訪門)
- 信州一のパワースポット、戸隠神社中社が隣に。時間があれば参拝すべき
- 唯一の日帰り温泉の「神告げ温泉」でパワーを充填
非常に真面目なスキー場です。シーズン頭に来て、自分のフォームやバランスのチェック等を行うには最適なスキー場なのではないでしょうか?
自分の様な非圧雪パウダー狙いのスキーヤーには、やっぱり斑尾かな…とはいえ、この快適なリフト接続と本当に隅から隅まで配慮の行き届いたゲレンデは快適の一言でした。