乗って気付いたハイエース4型後期の良いところ/悪いところ

ハイエースベースのキャンピングカーが我が家に嫁いで来て早2か月とちょい。短期間で、関西、北海道、近隣キャンプへと乗り回して来ましたが、2ヵ月で感じた良かったところとちょっとどうなの?なところをまとめてみたいと思います。

 

購入グレードと装着オプション

改めて、我が家が購入したハイエースといえば…

ハイエース4型後期(5型、4.5型)

DX スーパーロングバン・ワイドボディ・ハイルーフ・標準フロア 

2800ディーゼル 4WD 寒冷地仕様

となります。

何故にDXグレード?

最近、発表になった50周年記念のS-GL DARK PRIMEⅡや、最高に見た目がキュートなRelaxbase(リラクベース)、貨物車を感じさせない内外装を限りなく乗用車に寄せた上位グレードのS-GL、お仕事クルマのDXでも少しでもS-GLぽく見せたい人のための、DX“GLパッケージ”、キャンピングカー架装をするならほぼ一択と言えるキャンパー特装。と様々なグレードがある中、あえてDXにした理由と言えばやはり…

スーパーロングでディーゼル4WDが選択できるのがDXしか存在しない。

に尽きます。

スキー場長期逗留がハイエース購入の大きな目的の一つであった我が家。キャンピングカーに改造を予定していたので、購入前は当然、キャンカー架装車をベースに考えていました。しかし、今回の一部改正はあろうことか、キャンカー特装はガソリン車しか選べない&TSSP未装着と言うありさま…

そうなるとおのずとキャンパー特装以外で。と言う事になる訳ですが、カタログを何百回見ても、スパロンのディーゼル四駆はDXグレードしかない。。。てことで、DXに。

DXをそのままで乗用車として乗るには、むき出しの荷室、うんこなシート、マニュアルエアコン…そのたもろもろ、至る所が簡素化されているので、正直キツイですが、内装に関しては、キャンピングカー架装するため、ほぼ全て手を入れるのが前提ですので、外装の樹脂バンパーと、銀色のグリルが我慢さえできればそれほど問題はない。と、判断し「見てくれよりもディーゼル四駆」を採った次第です。

装着オプションたち

装着オプションに関しては以前のエントリーに詳しめに…

基本的には安全に関するものが殆ど(TSSP、コーナーセンサー(リアのみ)、助手席エアバッグ、LEDヘッドライト&フォグランプ…夜間運転の安全性向上、ヒーター付き電動ドアミラー)

あとは室内の快適化(リアクーラー、リアヒーター、ACコンセント)

と、冬場の備え寒冷地仕様。そんな感じ。

他にも、後付け装備として、FFヒーター、ベンチレータ、スライドドアをしっかりと覆う網戸(Fly Screen System)、カーオーディオ、スロコン(オートクルーズ機能含む)、ヒッチメンバーなどなどとありますが、個々の評価はおいおい細かくやって行こうと思っていますので、その辺をひっくるめた相対的な良かった点、悪かった点を以下に見て行きたいと思います。

ハイエースにして本当に良かった5つのポイント

その1 大は小を兼ねる。大きい事は良い事だ

こいつを迎えてつくづく思うのは、我が家の制約条件(幅2m以内)の中で一番デカい車を選んで良かったって事。

確かに、長さが5.3mもあると、駐車場で気を遣います。

車内で立てる高さにこだわり、普通のスパロンの屋根切って2.65mまで車高を上げたせいで立駐はほぼ全滅です。

 

5380×1880 のボディ、伊達じゃないです。ホイルベース3110…曲がりません

 

ただね、キャンピングカー製作にあたって、ガッツリ荷室、常設ベッド(サイドを10㎝張り出しました)の二段構えの後部、大人二人なら余裕のダイネットが、運転席助手席を倒すだけ(倒さなくても問題なし)で出現する手軽さはこの大きさがあってこそ。と、つくづく思う次第。

ダイネットからベッドスペースを臨む。超大容量のマルチルームは抜群の収納力

 

10㎝の張り出しが効いてます。おかげで横向き就寝ベッドが、ベッド展開せずになんとか大人2人と犬二匹で寝れます。ベッド展開なし。これが重要。毎回寝る度にベッド展開していたらきっとめんどくさくなって嫌になるのがみえています

 

まだ製作途中の写真ですが、ハイエースにして、ダイネットのこの余裕は嬉しい。ここに実際大き目のテーブルが来ると、その脇を通り抜けるのはやっとですが、まぁ、許容範囲です

 

習うより慣れろ、駐車は恐れるに足りず

ハイエースのスパロン4WDを購入するまで、一番不安だったのが駐車の問題でした…

本当に、我が家の駐車場に停められるのだろうか?

出先で停められる駐車場が無くて困った。と言っている諸先輩方のブログを良く見かけるけど、本当にくるま旅を楽しめるのだろうか??

実は、不安ばかりが募っていました。

 

その不安は的中…ビルダーさんから帰って来て家の駐車場に停めるのに、切り返し10回以上かかりました。

初めての遠出で、両脇に誰も停まっていない駐車場の停めたい所にクルマがどうしても入らずに、何度も切り返し…

たとえば、こんな誰も停まっていないだだっ広い駐車場でも、最初の旅行の時は、白泉線に入れられなくてホント困りました(苦笑)

ただ、それも「習うより慣れろ」の一言に尽きます。

駐車したいポイントに対し、後輪が来たタイミングでハンドルを切る。の感覚さえ掴めてしまえば、ボンネットの鼻が無い分、前はあまり気にする事なく(ひたすらガッツミラーを睨みつけて擦らない事だけ確認)あとは普通のクルマの駐車とさほど変わらない感覚で入庫が可能となりました。

確かに都内駐車は厳しいが、そこまで旅行先で駐車に困る事はない

車高2.65mが入れる駐車場は、確かに都内はかなり厳しいです(が、しかし無い訳では無い。今の所2か所(笑)見つけました)だからといって、他の方のブログやネットの中で言われているように、「旅行先で停める所を探すのが大変、2×5でないと楽しめない」と言った論調は、正直言って大げさかなぁ…と、2か月乗っての感想です。

当然ながら、高速SAの駐車場は「小型」で問題なし…クリア◎

大阪の淀川河川公園の駐車場。他の車があまり停まっていなかったとはいえ、問題なく駐車可能。薄っすらと見えている駐車線を見ると、ギリギリはみ出している感じ。向かいの駐車スペースまでの距離が多めにとってあるのでまぁなんとか問題無し…〇

道の駅 ふたかみパーク當間の駐車場。かなり下げていますが、なんとか停められる感じ。道の駅はおおむねこんな感じで駐車は全く問題なしです、今の所は…クリア◎

熱田神宮の駐車場。後輪から先がはみ出しています。一番端に停められたので問題無しですが、赤い車の隣に停めたりするのはかなり躊躇するスペースかな。当て逃げのリスクに関しては自己責任としか言いようがありませんが、駐車場所さえ選べば停められなくはない。と言ったところでしょうか…△

熱田神宮まで足を延ばせば当然寄るのは、「あつた蓬莱軒」のひつまぶし。ですが…ここは一台の駐車スペースはごく普通の駐車場(スパロンだと、タイヤから先が出てしまう)なので、自己責任で、駐車スペースを気にしながら(なるべく端)であれば停められますが(手前のジープとはみだし幅はほぼ一緒でした)やっぱり、向いの駐車スペースとの距離の狭さが問題でした…運良く目の前には駐車していなかったから良いですが、隣のクルマ&向いのクルマがデカいと確実に出れないであろう狭さ…こうゆう所はなるべくなら停めない方が良いかも △~×

仙台港の三井アウトレットパークの駐車場。全く問題なし。郊外型大型ショッピングモールは割と平気な印象です。ただし、埼玉にあるイオンモールの平場の駐車場はかなりはみ出して危険でしたので、あくまでも地方の。限定かも…◎

帯広の時間貸し駐車場。地方大都市となると、やはり駐車場は割とシビアです…管理人さんのご厚意で前に車は停めないように配慮いただいたので問題ありませんでしが、この辺はやはり気を遣うかな。でもやはり停める場所さえ気を配れば停められない事はないかと…△

帯広別角度から。駐車枠には入っていないですが、隣の枠にまではみ出していない&後ろが駐車スペースではない。このくらいの条件が整えば…これをOKと取るかNGと取るかはドライバーさん、管理人さんの見解次第かと。僕は自己責任の範囲でOKとしました

小樽のビバホの駐車場。隣の標準ボディーのハイエースに比べるとやっぱりデカいけど、ここもまぁ停められなくはない、そこまで神経質になる程でも…〇

長々と見て来ましたが、当然高速のSA、道の駅は問題無し。都内ではNGでも、地方の大型スーパー、観光地、地方都市の時間貸し駐車場等は、停める場所に気を遣う事は多くなりますが、停められない。と言う事は決してないです。写真撮り忘れましたが地方のコンビニは全く問題無しです、当然。

駐車場問題…臆する事ないです!

その2 想定以上の静かさ

ディーゼルエンジンも相まってとにかくうるさいと悪評高いハイエースのディーゼル。

高速に乗っていると、助手席の人との会話も怒鳴り声で…なんて、これまた事前にネットで情報収集していると良く聞かれる評価…

一応、オーディオオタクでもある僕は、カーオーディオにもそれなりに力を入れようと考えていただけに、車内のエンジン音やロードノイズを盛大に拾われると辛いなぁ…と心配していました。

で、実際に5,000Km程乗った感想ですが…

思ったよりも全然静かじゃないか!

※あくまでも体感ベース

確かに、発進時や坂道、高速の合流から流れに乗るまでの間は、盛大にエンジンが仕事しているなぁ…と言うのが実感出来るエンジン音のデカさですが、長年スバル車を乗り継いで来た我が家は、「思ったよりも静かだね」が家族の第一印象。

高速で巡行状態になれば、全く気になる事はないと言っても過言ではないです。それもこれも、新型クリーンディーゼルエンジンのおかげなのでしょうか?その辺の音の問題が、新エンジンで改善されているかは不明ですが、想定していたよりも良いのが実感ベースの率直な感想です。

↑新型クリーンディーゼルに関してはこのエントリーで確認を。

ただ、この辺の室内の静寂性に関しては、キャンピングカービルダーのカトーモーターさんが、徹底した断熱処理を行っている事も影響しているのかもしれません…当然、断熱処理は何層にも渡って断熱材等を入れ込む施工になるため、熱だけではなく、音も遮断しているものかと思いますが…とにかく(思っていたよりも)静かな車内は、運転中の快適さと比例します。

その3 次世代クリーンディーゼルの恩恵は計り知れない

ベース車両をうんこなDXなんかにした理由は、このブログでも何度も述べていますが、

「スーパーロングでディーゼル四駆がDXグレードにしか存在しない」

これに尽きます。

どうせ、内装はキャンピングカーにする以上、全て手を入れるので問題ないし(シートはさすがにDXのシートはキツイので、ヤフオクで新品外しのS-GLのシートと交換しています)

そうなると、樹脂バンパーと変な銀色のフロントグリルが我慢できるか。て事になります。僕は樹脂バンパーは同色バンパーよりも旧車ぽい味があって好きなので問題ないのですが、銀のフロントがとにかく気に入らない。ボディー同色に塗装したいですが、TSSPのミリ波レーダーが入っている所が塗装不可と言われており、まだ実現に至っていないのだけが残念な点です。

外観的に気に入らない部分があるDXですが、そこまでしてディーゼル四駆にした恩恵は計りしれないものがあります。(まだ冬が来ていないので四駆は評価対象外)

とにかくランニングコストが安い

昨今、ガソリン価格は上昇の一途をたどっているのはご存知の通り。ここ数年で最も安かった2016年初頭と比べると、リッター当たり40円近い値上げ…口があんぐりと空いてしまう程です。

2016年2月 2017年9月 2018年9月
レギュラー 101.8円 122.9円(+21.1円) 143.7円(+20.8円)
ハイオク 114.6円 133.8円(+19.2円) 154.7円(+20.9円)
ディーゼル 84.7円 98.5円(+13.8円) 119.5円(+21円)
レギュラー・ハイオクとの差額 レ:17.1円

ハ:29.9円

レ:24.4円

ハ:35.3円

レ:24.2円

ハ:35.2円

出典:e燃費HP ※価格は実売価格、リッター当たりの金額

 

今回のハイエースの燃費はカタログ値で12.2km/l(旧ディーゼルで10.4km/l)実際に乗ってみて、だいたいですが、高速でスロコンのエコモード、90㎞/h巡行で12㎞/lと、カタログ値が出ます。但し、下道中心ストップアンドゴーで7~8㎞/h程度が感覚値です(苦笑)

70ℓのタンクでランプが点いて給油として、60ℓ平均入れるとすると、ガソリン車と比較して1,452円/1回の給油 の差が出ます。

燃費もカタログ値でガソリンエンジンが9.9㎞/lですので、リッターあたり2.3㎞/l良く走るとなれば、60ℓ給油する頃には138㎞も余計に走る事が出来ます。

これを、1年、3年、5年と乗った時の差は歴然です。

ディーゼルターボならではのトルク感、加速感

車のプラットフォームが古すぎて、せっかくのクリーンディーゼル(ランクル、ハイラックスと同じエンジン)ですが、旧型のエンジンと出力、トルクは全くと言って良い位変わらない味付けになってしまったのが実情の4型後期のエンジンですが…

5,000㎞走った印象としては、家具を積んで荷物もパンパンに積んで3トンオーバー(笑)の車体とは思えない、立ち上がりの加速感。信号でもたつく感じはあまりしません(但し、前述の通り、働いています!的な賑やかな音がしますが)

また、坂道(中央道談合坂近辺、関越道赤城高原近辺、高原のキャンプ場のアプローチ等)でも、踏んでも登らない。そういった感覚は皆無で、非力感は今の所感じないです。

貨物車であり、乗用車とは全くの別物。と言う認識で臨んだのですが、エンジンに関してはそれも杞憂に終わったのがとても嬉しい誤算でした。

乗用車感覚で乗っても、そこまでの違和感はない。といったところでしょうか?ここも、トラックベースのキャブコンを選ばなかった理由のひとつなのですが、

その4 見切りの良さは評判通り。運転のしやすさは想像以上

どんなにデカいスーパーロングでも、形としては真四角なのは事実。これもネットで見切りが良いから運転はなんとかなる。と言う意見が聞かれていましたが、実際に乗ってみて本当に実感。

コーナーセンサーを後ろに付けましたが、正直言ってビービーうるさいだけで不要でした。(前は付けていない。正解)前は、ガッツミラーでひたすらに擦らないよう確認すれば何の問題もないです。

バックモニターは必須。バック時の真下はどんな事をしても見えないので。

慣れてしまえば、普通車と同様に、サイドミラーだけで、基本駐車は可能です。車幅は完ぺきに慣れ。これもガッツミラーで左前を確認しながら。でもやっぱり、身体で車幅感覚を覚えるのが一番。慣れです。全く車幅はもう感じないのが実情

その5(番外編)…断熱の凄さを体感

これはハイエースではなく、キャンピングビルダーのカトーモーターにして本当に良かった。と思う点ですので、参考までに。

今年2018年は、観測史上最悪に暑い「歴史に残る」猛暑・酷暑の夏でした。酷暑の関西、猛暑の北海道にこの夏は出かけた訳ですが、家庭用エアコンを積まない我が車、高原ならまだしも、平地でやっていけるのだろうか・・・と言う不安も。

気温30度前後ならばベンチレータ(排気)+窓オープンでいける

定番。ベンチレータで排気する事で車内に熱をためない。そして逃がす道を作る事で一定の温度に保つ。極めて真っ当であたりまえの暑さ対策。それもこれも徹底的な断熱のなせる技。

7月頭の関西旅行、北海道旅行はこれで全く問題なく過ごせました。

気温35度を超えたら、迷わず冷房+シェードで耐える(45分限定)

40℃を超える気温も全国でバンバン出た今年の夏、さすがに、ベンチレーターで排気しても40℃ありゃそんなことしたって、それ以下には下がらないのが事実です。

キャンピングカー購入の大きな動機のひとつとして、「犬と一緒のクルマ旅」なのですが、犬と一緒に旅をして一番困るのが「旅先での食事」になります。

人気店ならば並ぶ事もあるし、近くに駐車場が無い場合多少歩く事も想定される。そんな時、犬を置いていけないよね…って事で泣く泣く断念する事も今まで多々ありました。

そんな時は、迷わずシェードで全ての窓を覆い、冷房をガンガンにかけて、何は無くとも車内の温度を冷やし、その「車内に籠った冷気」を極力逃がさずにもたせる。これしか方法はありません。

ためしに犬と一緒に、キンキンに冷やした車内をシェードで全て覆ったうえで、エンジンを切って、犬がハァハァベロを出して暑がるまでの時間を計ってみました。外は35℃超え、全く影の無い炎天下の駐車場でしたが、そこは、断熱に命をかけているキャンピングカーベンダーのカトーモーター製だけの事はあります。30分くらいまでなら全く問題なし。それ以降、徐々に暑さが勝り始め、45分頃から、我が家のワンズはベロを出し始めました。

この後、1時間程度であれば暑がるとは言え何とか耐えられるレベルであるとこが判明。もちろん安全性を勘案して、45分までならば、一番暑い時間帯、犬を車内に置いておく事も可能。との結論を得ました。

んなもん、家庭用エアコンを搭載すりゃ良いじゃないか!との声も聞かれると思いますし、もっともかとも思います。

ただ、10日くらいの長旅で、家庭用エアコンをガンガン付けるタイミングを見計らい、絶えずサブバッテリーの状態を気にし、ここぞの場合にエアコンスイッチオン! のために80万円オーバーの出費はね…。

更に、エアコン本体のスペース確保のために室内収納を殺す&室外機の設置スペース確保のためのこれまた大型収納を犠牲にするのは、僕にとっては全くのナンセンスに映ります。

と言う事で、30℃前後くらいなら、ベンチレータ排気+窓全開+扇風機(冷風機でも可)で全く問題無く過ごせました。

35℃超えの異常な暑さの時は、シェードで窓と言う窓を全て覆った上で、冷房ガンガンかければ一時間はなんとかなります。我が家はこれで暑さ対策十分です。この酷暑、異常気象の2018年の夏をこれでなんとか乗り切ったので、もう大丈夫。そんな感じです。

ただこれも、屋根や床の断熱を行ってこその対策となります…鉄板むき出しのノーマルのハイエースではなかなか厳しい夏の対策。あくまでも参考までに。

 4つの、おいおいちょっとそりゃないだろ

そんな良い事ばかりはありゃしない…てのが常。ハイエースのダメなトコを包み隠さずに(笑)

その1 ここまで縦揺れが酷いとは!

北海道は道が悪い事で有名ですが、過去乗用車(スバルとアルファロメオ)で5回程訪れていますが、一度もそれを実感した事はありませんでしたが…

北海道の至る所で見られる「凹凸あり」標識

ハイエースで初めて北海道に行ってまず最初に思った事としては、地面の凹凸を乗り越える度に盛大に揺れまくる事です。

この揺れには本当にびっくり。収納の棚やマルチルームの扉が揺れで何度か空いたり、ドラレコが衝突と勘違いして録画停止したりと、経験した事の無い縦揺れを経験しました。

車高の高さもあり、カーブ時のロールの方を心配していたのですが、そもそもスピードを出した状態でカーブに突っ込む様なスポーツ走行はこのクルマで行う訳もなく…普通に真っすぐ走っていて凹凸を乗り越える事がこんなにもリスクの高い車だったのかと唖然。

路面の凹凸を拾わないように、かなり気を遣って運転をしていますが、それにも限界があると感じつつあるのが現状です。

 その2 インチキTSSPなんて付けなくてもOK

ハイエースにTSSPが付く! そんなニュースに胸をときめかせたのはその噂を聞いた時のみ。

徐々にその全貌が見えて来て…前車追従のオートクルーズは付かなそう。とか、レーンディパーチャーアラートステアリング制御機能も付かない、はみだしたらブーブーなるだけとかとか…

↑その辺りの顛末はこのエントリーにまとめています。

まぁ、その噂は全て本当だった訳ですが、とはいえ自動ブレーキは付いている訳だし、レーン逸脱アラートも安全運転に役立つだろうし、自動ハイビームもありゃあるで良いかな。

って事で、4WDのLSDがTSSP装着で装着不可になるのを覚悟の上でTSSPを装着しました。

 

で、実際乗ってみれば…

  • 5,000㎞乗った時点では、ただの一度も自動ブレーキなんて効かないどころか、プリクラッシュアラートすら鳴った事すらない。(壊れてんぢゃねーのか?)
  • レーンディパーチャーアラートは割と年中鳴る(苦笑)けど、アラート音が小さくて大き目の音でオーディオかけてたらほぼ分からない。
  • 自動ハイビームは本当に安定しない。ハイビームになったと思えばすぐにロービームに戻るし、必要な時(対向車がいるとき)にロービームに戻らなかったりと、完ぺきに熟成不足

まだ冬が来ていないので結論は尚早かもしれませんが…

LSDレスにしてまでTSSPは付ける必要なんてなかった。

と言うのが僕の今の所の結論です(涙)

ちなみに地味なマイナスポイントですが、変なDXの銀色のフロントグリルをと再塗装したくても、TSSPのミリ波レーダーが搭載されている場所のため再塗装不可(Dでの整備対象外となる)不可どころか、アフターパーツは僕の知る限り出ていない模様。実は、これが一番痛い…

トヨタのエンブレムの下の所がミリ波レーダーが入っている所。こいつのおかげで塗装や交換が出来ない…

その3 DXであるが故の問題点。本当に不便(涙)

以下の点はDXを選んだ時点でどうにもならない事なので、今更言っても仕方ないのは分かっているのですが、やっぱり途轍もなく不便です。ディーゼル四駆のスパロン欲しさに、DXで手を打つのは少し立ち止まった方が良いかもしれません…その位後悔している点をば。

どう考えてもスマートエントリー&スタートシステムが設定に無いのはおかしい

前車(SUBARU LEVORG)には当然標準装備として付いていたスマートエントリー&スタートシステムですが、S-GLはオプション、DXにはオプション設定すらありませんでした。

ないものは仕方ないのですが、元々は働く車、それも貨物車です。大きい段ボールを両手に抱えながらの荷物の積み下ろしからのスタート。そんな場面は山の様に想定されます。

イメージ。出典:みんカラより拝借

当然キャンピングカーにした我が家もたくさんのキャンプ用品の積み下ろしや犬を抱っこしての乗り降りも日常茶飯事。いちいちキーを出して、鍵穴に刺す。これだけの行為がどんだけ面倒かと、つくづく思う次第です。

イージークローザーはやっぱりあって欲しい

S-GLにはパワースライドドア(自動ドア)がオプション設定があります。これはちょっとだけ欲しかったですが、当たり前のようにDXにはオプション設定なんぞありません。それどころか、イージークローザーはS-GLは標準装備ですが、DXにはオプション設定すらありません。

まぁこれも、無いものは仕方ない。と思っていたのですが…

ハイエースのスライドドアは女子には重い。重すぎる…

妻は10回中7,8回は一発で閉める事ができません。いっつも半ドアは運転席に座る僕もかなりのストレスを感じます(それどころか、僕も10回中、2,3回は半ドアに(涙)

バックドアは重過ぎて、女子がバックドアを開ける途中での姿勢キープは不可能。

妻はスライドドア以上にバックドアにイージークローザーを付けて欲しい。と切に願っている模様ですが、ハイエース自体にバックドアのイージークローザーは存在しません。

男女機会均等法なんてもう何十年も前の話ですが、トヨタ自動車は、まだ貨物車に乗る様な仕事に女子は就かない。とでも思っているのでしょうかね(笑)

ただ、調べてみるとやっぱり、DXに手を加えている方は割と多くいるものです。

こちら

こちら

なかには、バックドアにイージークローザーをDIYで装着されている方も見つけました。

僕は全くDIYはニガテなので、自分で施工する事はできないと思いますが(苦笑)光明が見えて来た気がします。最初の大がかりな快適化に向けたモディファイはこの辺かな。と、うっすらと感じているところです。

その4 都市伝説ではなかった、黄色い車の恐怖

これもハイエースだから。とか、DXグレードだからとか。と言う訳ではないので番外編として。

巷間言われている一種の都市伝説に「黄色い車は虫が寄る」というのがあります(笑)

まさか、んなこたぁねぇだろ(笑)と思っていたのですが…

バンパーやナンバープレートではなく、明らかにボディーに虫がくっついています。別の場所では蠅が大量にボディにへばりついている姿を見て…絶句(あまりのことに写真を撮るの忘れました)

ネットで面白い記事を見つけた。大成ファインケミカルという会社がどの色に虫が寄り付くか具体的に実験をしている。

〔試験〕
「黄色やオレンジに虫が来るj は、正しいのだろうか。他の色はどうなのか。
東京大学千葉演習林において、フィ ールドにア色の布を設置して、虫がどの色に誘引されるかを捕獲昆虫で
確認する試験を行った。

[試験方法」

イエロー、オレンジ、レッド、グリーン、ブルー、ブラックの各色の布を段ボール箱に覆いかぶせ、その上に透明の粘着シートを張り付けたものを試験品としこれらを2m間隔で円形に配置した。

[試験結果」

黄色とオレンジに虫が多く集まり、青と緑には少なかった。昆虫相により誘引率は異なるものの、黄色とオレンジは虫を呼び寄せてしまうことが確認された。先人の知恵の通り、虫を集めるのには効果的である。

日本環境動物昆虫学会 2014年発表より

出典:大成ファインケミカル株式会社 虫は何色に誘引されるか? より抜粋

 

日本環境動物昆虫学会(笑)こんな学会あるのか?って感じですが、学会に発表されるくらい、黄色は虫を寄せ付ける色として実証されているなんて…

アウトドアユースのキャンピングカー。購入の際、ボディーカラーはじっくり検討してください。ま、我が家はそうはいっても黄色一択でしたが…

まとめ

ハイエース4型後期(5型)のに乗ってみて、5つの良かった点と、4つの???な点が約5,000㎞程乗って見えて来ましたが、総合的な満足度としては

全然買って良かった!

って感じです。

思った以上の燃費の粘り強さ、軽油のランニングコストの安さ、力強い走り。が遠出するのを楽しくします。

断熱性能の高さ、大人二人が余裕で寝れるスペースの確保。は、車中泊が快適で楽しい空間を実現してくれます。

ただ、ハイエースのTSSPを本当に装着すべきか否かは、かなりじっくり考えた上で、ご自身が何が必要かを考慮したうえでの装着をお薦めします。また、DXはやっぱり会社がコストダウンを目的に買う商用車。色々と不都合も多いですが、どこまで許せるかも熟考したほうが良いかと。

でも、やっぱりこれからも、ガンガンこの相棒と一緒にくるま旅を楽しみたいと思っています。また、その様子も極力早くここにアップして行きたいと思いますので、今後もお付き合いの程よろしくお願い致します☆

 

4 COMMENTS

みや

おはようございます。早速のUPですね~
なんと帯広に来てるではないですか!
私は隣の音更町に住んでいます。

確かにハイエースはバンなんで乗り心地は悪いです。
タイヤ・ワゴン用リーフ・ショック等の交換で改善はされると思うのですが
ちなみに車重はどれ位あるんですか?

リアガラスの飛び出しの空間って何なんだろう?って思っていましたが
画像でよーく解りました。良いですね!

僕もスライドのオートクロージャーは後で取付けました。
部品だけメルカリで買って友人の整備工場で1万円位で取付てもらいました。
車両側がぶっつり配線切れているのとメインコンピューター
に信号どうのこうの言っていたんで大変かなぁと思って頼んだんです。
コミューターの中古なんで電動付いてたらラッキーだね。なんて言っていたんですけど
残念ながら付いてなく、たまに乗る家族に重すぎるとの苦情でしょうがなくです。

先日、地震・停電でしたが我が家はトレーラー用のEU9iやガス炊飯器
のおかげで何不自由の無い生活が出来、ご近所さんの携帯の充電等に貢献出来ました。
ここにきて快適なキャンピングカー生活が役にたちました。

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naokeith

みやさん!
地震大変でしたね。停電もやっと収まり日常に戻りつつある感じでしょうか?
余震とかも続いているみたいですので心配です。

おぉ!!!音更にお住まいでしたか!
十勝大好きで、今回も士幌の道の駅ぴあ21を拠点に帯広でばんえい競馬観たり、上士幌のタウシュベツ川橋梁行ったり、然別湖でカヤックしたりしていましたよ!
事前に知ってたら、絶対お会いしたかったです。来年は是非お会いしたいです。

乗り心地(たて揺れ)最悪です(笑)
車重は、ヒッチメンバーも付けたらギリ3トン超えました(笑)重すぎ

スライドのオートクロージャー後付けされたんですね?!
これまた心強い。
やっぱり女子にはあのドアはキツイみたいです(笑)
多分後付けすると思うので、その際は色々とご教示願えれば幸いです。

まだまだ気が抜けないとは思いますが、やっぱり震災にキャンピングカーは相性が良いですね。大変な時、少しでも快適に暮らせて良かったと思います。

返信する
あさま

スーパーロング…欲しいけど我が家は駐車場が前面5m、幅が3.3mほどしかないので厳しそうです

返信する
naokeith

あさまさま
お返事遅れて申し訳ありません。
幅はなんとかなりそうですが、やっぱり5mは厳しいかもしれません…でもスパロンよりもワイドミドルがハイエースとして一番バランスが良くカッコいいと思っています。

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