キャンプ場イヌミシュラン File♯9 大野路ファミリーキャンプ場

富士の裾野に拡がる広大な敷地を有するキャンプ場。都心からのアクセスも近く、日本におけるオートキャンプ場の草分けと言われている大野路ファミリーキャンプ場ですが、その特徴や使い勝手をリポートします。また、いつものように「犬連れキャンパーにとって快適か?」の視点も当然加味した上での評価となります。

更にコロナ禍の今、コロナ対策は万全か?という視点も評価に加え、安心してアウトドアが楽しめるキャンプ場かを検証したいと思います。

訪問前 : 情報収集~予約まで

訪問前:情報収集~予約までに関してのチェックポイントは以下の通りとなります。

  • キャンプサイト情報の分かり易さ
  • 料金システムの分かり易さと金額の妥当性
  • イヌの扱い
  • 予約確認やその後のコミュニケーション
  • コロナ対策

キャンプサイト情報の分かり易さ ★★★☆☆

大野路ファミリーキャンプ場は「富士遊湯の郷 大野路」という宿泊施設、食事処、キャンプ場を併設した総合レジャー施設の一部である関係上、ホームページもそれら施設の総合的HPになっています。

※2021年12月現在、HPは全面的にリニューアルされており、キャンプ場がメインのHPに生まれ変っていました!

基本的な情報は過不足なく載っているものの…

さすがに昨今のネット社会を反映してか、往年のジオシティーズあたりを利用していると思しき一世代前の「なんだこりゃ?」というページではなく、非常に洗練されて見やすいサイトになっています。必要とする情報に直感的にアクセスはできるのですが、全体的に「イメージ重視」過ぎる気もしないでもないのがねぇ…

これは後述しますが、とにかく施設全体が古いのをここまで角度やライティングで綺麗に見せ過ぎると、現実とのギャップで却ってマイナス効果なのでは(笑)と下衆な心配すらしてしまうくらいにはスタイリッシュなページです。

更新されていない情報は却って混乱を招きかねない

がんばってHP開設に伴いBlogもスタートした模様なのですが…どうも力尽きたようで更新が2019年5月で止まったまま(2021年5月現在)。にも関わらずトップページのお知らせ欄に出てきています。

Blogの更新に関しては人の事は言えた義理では全くないのですが(苦笑)今でもブログによる情報収集はネットでの主流のひとつ。不特定多数のお客様を迎えるにあたり、更新できないのでればスパっと諦めたほうが良い気が…(笑)

※これも2021年12月現在、Blogはやめてニュースページに変わっていました!

料金システムの分かり易さと金額の妥当性 ★★★★☆

非常にシンプルな料金システム。基本フリーサイトという点や施設が古いという点を勘案すると、価格設定は決してリーズナブルでは無いですが、「ま、これなら良いかな」と思えるギリギリの線(我が家は古いキャンパーなので5,000円/泊で高いと感じる、グランピング・おしゃれキャンパー出現前価格を今でも引きずってます(笑))

基本的には3種類のサイトにシーズン価格の組み合わせ

普通サイト AC電源サイト トレーラー/ロッジ
レギュラーシーズン 5,500円 レギュラーシーズン 6,300円 レギュラーシーズン 10,500円(要振込)
オフシーズン 4,400円 オフシーズン 5,500円 オフシーズン 9,500円
ハイシーズン 5,500円(要振込) ハイシーズン 6,800円(要振込) ハイシーズン 11,000円(要振込)
犬OK 犬NG 犬NG
5人/台
3泊目より-1,000円/泊
バイク、自転車料金別途あり
入浴料金は別途
– 露天風呂は2021年5月現在、土曜日と連休のみ営業 キャンプ利用者は600円(一般は800円)
-旅館内展望風呂は露天風呂が営業していない日に営業。キャンプ利用者は600円(一般は800円)
-大樽家族風呂は受付時、キャンパーに開放告知。利用者数制限、45分3,000円
※価格は税込
※レギュラーシーズン=3~12月のハイシーズン日程を除く
※ハイシーズン=GWとオフシーズン以外の3連休
※オフシーズン=1~2月(年末年始除く)
※予約はキャンプ場専用TEL:055-998-1567に電話にて予約

出典:大野路HPより抜粋

料金システムに関する雑感

まず、普通サイトはレギュラーシーズンとハイシーズンで金額が変わらない点が良心的!但し、no show防止の観点からハイシーズンは振込というのがちょっと面倒だけど許容範囲。

風呂がサイト料金に含まれてなく5,500円というのがちょっとだけ高い印象。但し、風呂は富士山代と思えば納得できる範囲。

人頭税(5人まで)、ワン頭税、タープ税など一切なし。明朗会計なのが本当に素晴らしい。シンプル・イズ・ベスト!

イヌの扱い ★★★★★

まず料金面では犬1頭に付きxxx円。のような「ワン頭税」を取らない点が多頭飼いには本当にありがたいです。満点!

犬連れキャンパーにとって最も嬉しいのは、他のキャンパーさんとは違う「犬専用エリア」が準備されている点にあります。非常に広大な大野路ファミリーキャンプ場で好きなエリアを選択できない。と言う不便はあるのですが、犬嫌い(逆に人嫌いのわんず)の方も多かったり、子供が不用意に犬に近付いてそれにビックリした犬が…などと言うトラブルに見舞われ、お互いに嫌な思いをする事は無いです。

結果、犬連れキャンパー(と犬)しかいないエリア内であれば、そこで一緒になったわんちゃんの事のみ注意するだけで済む点は本当にありがたいと思います。

受付時にもらえるサイト説明の紙。この日は12,13エリアのみ犬連れキャンパーに開放されたエリアでした

予約~その後のコミュニケーション ★☆☆☆☆

Web予約不可。当日受付のみ

予約に関してはWeb上で完結はせず直接キャンプ場に電話となります。おおおよその込み具合(満か余裕ありか)はキャンプページのお知らせページで随時知らせてくれますので、そこをチェックしつつ電話での確認となります。

大野路ファミリーキャンプ場は基本的にはフリーサイトなのですが、土曜日等の混雑時に関しては受付時にキャンプ場側からエリアを指定されるのでそれに従っての入場となります。(上記キャンプエリアの〇のついたエリアのみ入場可能)

受付は毎朝10時10分

入場受付は、朝の10時10分より開始になります。僕たちが伺った土曜日の場合、だいたい9時半くらいから列が出来て来ますので、遅くても9時半くらいには現地に到着している必要があります。

キャンプ場管理棟とは離れた大野路旅館、食事処の一角にある「ザ昭和」な建物が受付場所になります。後述しますが全ての建物の「ザ昭和」感がハンパないです(笑) 我が家は全く気になりませんが、グランピング(笑)に慣れたオシャキャンには無理かもです

コロナ対策に関するWeb上の注意喚起 ★★★☆☆

一通りのコロナ注意喚起~現場での対策はなされており、全く問題はないと思います(気にしすぎて過剰。という訳ではない点も実は重要)

<ご入場にあたっての注意事項>

・受付は代表者1名様のみで行って下さい。
・入場される方は全員マスクの着用をお願いいたします。
特にトイレや炊事場をご利用の際には必ずマスクの着用と手洗いをお願いいたします。
・三密を避ける為、お風呂の入場制限をさせていただくことがございます。

引き続き、下記の方のご来場はご遠慮いただきます。

・チェックイン日の 過去14日以内に海外への渡航歴のある方
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱のある方
・強い怠さ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

皆様のご理解とご協力がなければ営業再開はできません。
感染を広げないためにも、周囲への気遣いや予防の徹底をよろしくお願いいたします。

キャンプページトップページにて注意喚起。

訪問前…まとめ

とてつもなく綺麗なHPは準備されているものの、施設紹介以外には全く機能していないのが実情。電話予約~当日受付のステップを踏まないと入場できない点は、とてもじゃないけどネットを活かしているとは言えません。ま、これが普通なんでとやかく言う程の事でもないんですけどね(笑)  一応、ネットとの親和性についての評価項目のため辛口にならざるを得ません。

実際に大野路ファミリーキャンプ場に行ってみて

現地でのチェックポイントは以下のとおり。

  • キャンプ場までのアクセス
  • アーリーチェックイン、レイトチェックアウト等の融通はきくか?
  • ヒトにとって快適なキャンプ場か?(共用施設、キャンプエリア、コロナ対策)
  • イヌにとって快適なキャンプ場か?

キャンプ場までのアクセス ★★★★★

大野路ファミリーキャンプ場は富士の広大な裾野に位置するキャンプ場です。(住所 : 〒410-1231 静岡県裾野市須山2934-3)

東京方面からですと、東名高速を利用して御殿場ICの次、駒門PAに設置されたスマートICで降りて約10分(7㎞)で到着します。トータル100㎞程度の距離、高速を降りてからも分かり易く広い道を進むだけなので、アクセスは最高です。

 アーリーチェックイン、レイトチェックアウト等の融通は効くか? ★★★☆☆

そもそもこのキャンプ場は通常時、チェックインAM10時10分 チェックアウトPM3時とありえない位に余裕のある時間帯が設定されていますので、アーリー、レイトの概念がそもそも通用しません(笑)

但し気を付けなければいけない点としてハイシーズン※はチェックアウト時間が早まりAM10時と極端に早くなります。

大野路ファミリーキャンプ場の定義するハイシーズンとは

  • 5月連休
  • 7月連休
  • 8月10日~21日
  • 9月連休
  • 10月連休
  • 11月連休

となるため、チェックアウトは「連休明けの平日」にする事を強くお勧めします。

ヒトにとって快適か?(共用施設) ★★☆☆☆

受付

チェックインの際受付が必要になりますが、他のキャンプ場と大きく異なる点として、「管理棟≠受付場所」ということ。感覚的にはキャンプ場とは全く別施設の宿泊施設、食事処が受付場所になりますので、まず第一に間違えないようにしたい点です。

幹線道路沿いに見える、ふるーい和風食事処の看板。どこからどうみてもキャンプ場には見えないこの看板が受付場所になります。距離的にキャンプ場管理棟からは500mは離れている感じ

地図で確認するとこんな感じ

最初に行くときはほぼ100%間違えると思いますので、「キャンプ場を目指さないでお食事処を目指す。」点を忘れずに(笑)ちなみに上記マップの赤い□で囲まれた受付からキャンプ場へは、太い黒線の西へ進み、富岳(老人ホーム)の先を左折し、クラボウの向上を左折してしばらく行くと管理棟になります。マップ上の露天風呂に面した道はクルマで管理棟まではいけません。

管理棟

管理棟はエリア7(ほぼキャンプ場の中央のイメージ)に位置しています。受付が別の場所なので管理棟自体には用はなかったため、どんな施設かは外観しか分かりませんがとにかく他の施設と同様に昭和館をかもしだしています。

キャンプの必需品、薪炭はこちらで販売(500円)ゴミに関しては「生ごみ」(可燃物)、「びんかん」分別で捨てられます。昨今「ゴミはお持ち帰りください」なキャンプ場も増えてきた中、無料でごみ処理をお願いできるのは本当にありがたいです

ただ、とにかく広いキャンプ場なのでこの日僕たちがお世話になったエリア(エリア12)からはちょっと遠く、ゴミ捨てに関しては帰りに車で立ち寄る感じでした。

管理棟脇に灰捨て場が。これはクルマではいけないのでせっせと焚火台を持って。灰捨て場は可能であれば複数個所に設置してもらえたらかなり助かるのですが…まぁそれはなかなか難しいかな

風呂

大野路全体として風呂は宿の展望風呂、家族風呂、露天風呂(男女別)の計3種類あります。ただし露天風呂及び家族風呂は平日営業はなし。繁忙期のみの営業(要は土曜日のみの営業)となっている模様。

平日及び日曜日は宿の展望風呂に入る事になります。

日帰り入浴に関しては一般は大人800円、子供(小学2年生以上)500円と割とお高め。但しキャンプ利用者は大人600円、子供400円となります。個人的意見としてはキャンプ料金にインクルードされていないのは不満が残りますが、宿の展望風呂からは富士山が見えるのでよしとします。

露天風呂

露天風呂は外観は「ちょっと大丈夫かなぁ…」と思わせる昭和感が漂います(笑)

露天風呂及び家族風呂外観。なかなかに昭和。今にも朽ち果てそうな感じは足を踏み入れるには勇気すら要ります(笑) ちなみにこの日(土曜日)は受付時、限定8組のみ大樽家族風呂の予約が可能でしたが、45分3,000円でこの外観でしたので申し込みはしませんでした…(中の様子はHPを参照してください)

 

温泉自体は「バイタル活性石温泉」と言うなの通り、湧出天然温泉とは異なる模様

露天風呂(女湯)の概観。外の古さに比べれば全然OKぽくみえます

露天風呂はこんな感じで、そこまで悪くなさそうなのですが…口コミサイトに気になる投稿が。

温泉はとても気持ち良いですが、温泉の中の櫓?に登ると男風呂から見えてしまいます。男風呂に学生が入っていると、どんな体型の人が櫓にいるのかベラベラと喋られしまい、お風呂を出てからジロジロと見られました。覗かれた気分で最悪です。お風呂の脱衣所の引き戸ものれんがペラペラで、廊下から中の裸の人がチラチラ見えてしまいます。対策して下さい!

妻に確認を取ったところ、「全体的に見えるんじゃないか疑惑は満載」「どっかから見えていても不思議はないゆるーい感じ」だそう。やはり混まない時間帯を狙うか、気になる女子は露天風呂はやめておいたほうがよさそうな…ただ、うちの強者は「露天風呂は見えなくすればするほど露天の風情は失われるものだ」との名言も(笑)

要は気の持ちようかと。

で、口コミにあるやぐらは、映画「戦国自衛隊」でも使用されたものだそう…戦国自衛隊て(笑) ちょっとググったら1979年の映画です…そりゃ古い訳だ。

宿の展望風呂

日曜日及び平日のお風呂は宿の展望風呂となります。宿に入りそのまま階段で3階まであがるといかにも「古旅館の古共同風呂」な佇まいの風呂が。風呂も小さめですが…

日本人はなぜにこうも富士山に弱いのか。こんな感じで風呂から見えるんだから、狭くても古くても「ま、いいか」となるよね(笑)

このように、風呂に関しては賛否両論。全体的には価格に見合っていない感。といったところかな。。。車で10分以内に日帰り温泉施設があるようなので、気になる方はこちらを利用してみてはいかがかと。

但しコロナ禍の今(2021年5月)緊急事態宣言発令地域』及び『まん延防止等重点措置』の対象地域にお住まいの方の入館をお断りいたしております。との事。

トイレ及び水回り

トイレ

これだけ古い施設です。トイレは推して測るべしです。高規格サイトに慣れきった最近のキャンパーさんはダメだとは思いますが、古くてもきちんと掃除が行き届いていれば個人的にはOK 僕個人としては問題なしです。

これだけでダメな人はダメかも(笑)な堂々とした昭和感の外観

男子小

大。ペランペランの板で囲まれているだけのトイレは大雨の時は勇気がいるかもしれません。でもここはウォシュレット付きです!但し自分のサイトの最寄のトイレはウォッシュレットはついていませんでした。そこは我慢。洋式があるだけマシと思いましょう

ただ、トイレに関しても口コミサイトでは気になる口コミが…

 特にトイレは…厳しいです。 風の向きによって、あまり近くに設営すると臭い。 古くても、もう少し何とかならないかなぁ(苦笑)

自分はトイレからはそこそこ距離がある所に設営したので全く気になりませんでしたがさもありなん。これだけ古ければそこはいたしかたない所かも。つーかこれだけ広いキャンプ場です。そこは設営場所を工夫しましょう。

水回り

トイレ同様施設自体が古いので、炊事場も古さは否めません。やはり一番キツいのはお湯が使えない点でしょうか。

なかなかに古い設備なのは否めません。そりゃお湯でないでしょ。。。な見てくれ

しかし、ここで重要なのはお湯が出ない事ではなく(お湯なんて洗う際、焚火の上にかけといたポットを持参すれば済むもの)この水道から出る水が素晴らしい!ということ。

表示に偽りなし!本当にここの水は美味しいです。丸くて優しい口当たり。とがった所が全くない富士の伏流水。説明文にあるようにガッツリお土産にペットボトルに入れて持ち帰らせて頂きました。大満足!!!

キャンプ場側の直接的な問題ではないですが、気になる口コミも…

・炊事場の洗い場が流れが悪い

・水場は残り物で排水口が詰まってしまっていました。三角コーナーの設置など、策を講じる必要があるかと思います。

・炊事場に生ごみが溜まってしまうことがあるので、キャンパー自身が捨てるよう、事前に伝えてくれればと思いました。

ここは僕たちがお世話になった際にも実際に感じたこと。使う側のモラルの問題ではあるのですが、三角コーナーや注意喚起等、ちょっとした対策で変わると思いますので是非とも対策をお願いしたいところではあります。

また、トイレ・水屋に関しては、どこからも遠くない様に適度に配置されていますが、やはりエリアによってはちょっと遠いかな…という所もあるため、増設の検討をしてもらえたら嬉しいポイントでしょうか。古いのは我慢出来ますが遠いのはね…

今回僕たちは犬専用エリアとして指定されていた12で設営したので9にも16にも近くトイレ・水屋とも問題なかったですが、13に設営していたらちょっと遠かった気がします。他にも14,17 3-2,6,6-2エリアとかは遠くて不便そうな気が…

ヒトにとって快適か(キャンプエリア)★★★☆☆

とにかく途轍もなく広いキャンプ場です。その広さは35,000㎡(東京ドーム2個分強)で、全て芝生サイトという驚きのスペック。更に基本的にはフリーサイト!それだけで★×100くらいあげたいところですが、その実態はどうかというと…

全体的印象

敷地が非常に広いのは富士の裾野に展開しているキャンプ場だからという点が非常に重要。この裾野という点がミソであって受付のある宿泊施設、食事処の場所を頂点になだらかな傾斜地にキャンプサイトが点在しているため、どのエリアも基本「ゆるやかな傾斜地」であり「フラットではない」点に留意が必要です。

また、フリーサイトと言っても土日等は純粋なフリーサイトではなく、管理人さんによるエリア指定となります。

要は「どのエリアを開放するか」(たとえば前日の雨でぬかるんでいるサイトは外すとか、無理に車のアクセスがキツイサイトは外すなど)

エリア10のアプローチ。奥まっている場所ですが、かなりの急坂。タイヤがスタックした跡が何か所が見受けられました。僕が泊まった日は開放していませんでした(直火キャンプファイヤー用のくぼ地が掘られているエリアですので、イベント時しか開放しないかもしれません)

「どのエリアに何組入れるか」は、恐らく管理人さんの匙加減ひとつで決まるものと思われます。

たとえば、キャンパー数が多い雨上がりの土曜日。などは恐らく一つのエリアに多くのキャンパーを入れる事になるため、「思ったほどに広くない」印象も。そして色々なキャンパーが一つのエリアにひしめき合うため、「マナーの悪いキャンパーが多い」という感想につながるかと思われます。

・かなり広大な敷地ですがテント同士が凄く近いです。

・良くも悪くも自由なキャンプ場かなと思います。深夜まで騒ぐマナーを知らないグルキャンさん達が多かったので、静かにのんびり過ごしたい方や22時には就寝したいファミキャンさんにはおすすめいたしません。

 

僕たちが選択した犬専用エリア12から見たエリア11。12に比べ「テント密度」の高さが良くわかるかと思います。キャンプシーズンの土日はそこまで悠々広々ではないのが現実かと。

富士山は雄大だけど、どのエリアも富士山が見える訳ではない

富士山はあくまでも印象ですが、エリア7,8,9,11,15,16あたりがドンピシャで真ん中にはっきりと拝める事が出来るエリアだと思います。

恐らくエリア15か16 このように広大な富士山が綺麗に見えるエリアです。エリア7,8からの景色は本記事のアイキャッチ画像を参照にしてください。恐らく。エリア7,8がこのキャンプ場のベストエリア。次点が15,16だと思います

エリア12(僕たちが泊まったエリア)、13,14,17あたりは場所によっては富士山が隠れてしまい見えにくい所ができていましたが、見えない訳ではないです。

エリア14か17 全景の森が富士山を邪魔して場所によっては見にくい箇所もあります。但し全体的には問題ないレベルかと

西側のエリア(5,6,9,10など)になると、隣接する老人ホーム「富岳」がピンク色の建物のため、視界に絶えず入ってきます。これをよしと出来るか出来ないかの違いは大きいですね。ちなみに僕は「嫌だなぁ…」と思ってしまいました。

サイト設営の向きを変えるなどしてなるべく視界には入れたくないピング基調の建物

この日もういっこの犬連れキャンパー専用エリアのエリア13に関しては、ピンポイントでしか富士山は見えません。エリア内の争奪戦が激しそう…ちなみに、僕が泊まったエリア12も目前の森が邪魔して場所的に工夫しないと富士山は見えない感じでした。

エリア13入り口。目の前の森がちょうど富士山と重なり、殆ど富士山は拝めず。木々のすき間から拝むイメージです(更に傾斜が割とキツイ)

なお、エリア1~5まではかなり急峻な坂地に段々畑のような形でエリアを作っている関係上、見上げると宿泊施設、食事処、アスレチック広場の遊具等が視界を遮り見事な富士山!と言う訳にはいかないかもしれません(この日はキャンパー開放していませんでした)

自衛隊の演習の音が…

これは気にする人は本当にダメ。気にしない人はそのうち慣れてしまう事なので評価が分かれるかと思いますが、日によっては朝から晩まで自衛隊の演習の音(大砲やら機関銃の銃声)が朝から晩までジャンジャンと(笑)

iPhoneで撮ったので音はわかりにくいのですが、後ろのほうで「ドドーーン、ドドーーーーン」と聞こえるかと思います。最初はかなりびっくりしましたが、一日中ドドーーーンやってるので慣れちゃいました(笑)

ただ、我が家は2わんいるのですが、うち1匹がかなり神経質な犬でして…この音にはついぞ慣れずに車の中に逃げ込んでしまいました(涙)

自衛隊対策はたった1つ

どうしても演習の音が気になる場合のたった一つの手段は「演習OFFの日のキャンプを狙う」しかありません。

陸上自衛隊富士学校のHPに演習場情報>大きな音がする可能性のある訓練等の予定。を見てなんとか演習の無いタイミングを図るのが最も良いでしょう。

2021年5/20~6/4の演習情報。これを見る限り29日チェックインで30日チェックアウト1択でしょう。他は朝から晩まで(朝の7時から夜の10時まで!!!)みっちりと演習地獄(笑)  6/5~13日は演習おやすみぽいのでここが最大のねらい目です!

ヒトにとって快適か (コロナ対策)★★★★☆

このコロナ禍の中のキャンプです。オープンエアの場での他人との接触になりますので環境的には「密」は避けられるとあって人気のアクティビティではあります。但し、トイレ、風呂、水屋、センターハウス等 ウイルスを伝播するリスクの高い施設が多いのも事実です。この辺りの対策を確認しつつ安心してキャンプが楽しめる環境かを再確認します。

ポイント① 受付時

大野路ファミリーキャンプ場は言わば「早い者勝ち」のフリーサイトになりますので、受付は必ず並んで待つ事になります。キャンプ場では、昨今のスーパーのレジ待ちと同様に、一定の距離を保つための待つ位置のテープが貼ってあるので「俺が俺が」な奴の突進も安心(笑)

こんな感じでちゃんと並んでいます。一安心ですね

ポイント② 共有スペース

全ての共有スペースには注意喚起の看板がみられ、嫌が応でも意識せざるを得ません。これはついつい気が緩むキャンプにおいて最低限の事ですが大切な事だと思いました。

風呂、トイレ、水屋。人が集まる全ての場所に注意喚起を。全てのトイレにはアルコール消毒が常備されていました。施設が古いとか関係ない。こうした取り組みの徹底は本当に素晴らしいです

イヌにとって快適か? ★★★☆☆

イヌにとって大野路ファミリーキャンプ場は、非常に良い面と非常に困った面の両面があるキャンプ場ですので、なかなか評価しにくいのですが…

前述したとおり、犬連れキャンパーは他のキャンパーさんとは違うエリアへ案内されます。これは「人が苦手なワンちゃん」にとっても、「犬が苦手な人間」にとってもメリットしかない非常に良い点の筆頭に挙げられます。(おまけに、他のエリアに比べて犬連れ専用エリアは空いている。というメリットも実は大きいです)

更に、犬連れということで別途犬料金を徴収されない(ワン頭税なし)なのも嬉しいポイントです!

 

しかしながら…困った事に(これまた前述しましたが)、日によって自衛隊の演習の大砲の音が一日中鳴り響きます。そんなの気にしないぜ!なワンちゃんなら全く問題ないでしょうが、我が家の妹ワンは怖がっちゃってクルマの中に逃げ込んでしまいました(涙)ここは土地柄どうしても避けられない事ですので致し方ないですが、やはり事前に演習の無い日を狙う事が必要になります。

エリア10のキャンプファイヤーエリアと我が家のワンズ。キャンプファイヤーの大きさがよーくわかります。楽しそう(ちなみに手前の黒いのが怖がり…)

まとめ

総合評価 大野路ファミリーキャンプ場 ★★★☆☆

最高…文句なしの高評価ポイントは?

・都心から1時間のアクセス。キャンプ場への道も狭くなく楽々♪

・最寄は御殿場IC。キャンプ帰りに日本最大級のアウトレットでショッピングも☆コールマンもノースもあるよ。

・東京ドーム2個以上の広さ!全て芝サイト!!更にフリーサイト!!! 大型幕も安心。

・チェックイン10時、チェックアウト15時。アーリーもレイトも不要!(但しハイシーズン除く)

・目の前に富士山。宿泊施設の展望風呂もリアル富士山の絵はめ込み銭湯♪

・犬連れキャンパーと普通のキャンパーは別エリア。犬の事でトラブルは避けられるようになっているのは安心。

まぁまぁかな…ちょっとした我慢や工夫で楽しく

・敷地は広いけど割とフラットな所は少な目。富士の裾野のキャンプ場の宿命。全体的に傾斜地。

・施設は全て古い。水屋はお湯は出ないし、トイレは古い。露天風呂(女湯)は覗かれるリスクあり。

・エリアによっては富士山が見えなかったり、隣接する老人ホームのピンクの建物が常に視界に入る。

致命的…ダメな人には絶対ダメでしょ。これ…

・朝から晩まで自衛隊の演習の音。大砲機関銃乱れ撃ち。

・割とマナーの悪いキャンパーが多いかも。

・日影が極端に少ない。真夏は絶対に無理。

 

全体的には悪くないどころか全然良いキャンプ場でしたが、気になる点がポツポツとあるのは事実。しかし、気になる点は自分の工夫で乗り越えられるものが殆ど。次回は事前に自衛隊のHPを確認して演習の無い日を選んで春か秋に伺いたいと思います!

 

 

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