キャンプ場イヌミシュラン File#7 高ソメキャンプ場 後編…周辺おススメポイント

高ソメキャンプ場の後編は、キャンプ場まで行ったら是非足を延ばしたいエリアについて紹介します。1泊なんてもったいない、連泊して周辺まで遊び尽くしましょう。

天文台からの天体観察会

高ソメキャンプ場は標高1,200mの高さにあり、松本ICからも車で1時間の位置にあり「光害」の影響も少ない、星空観察をするのに最適なキャンプ場でもあります。

星の綺麗なキャンプ場といえば、長野県では環境省から「日本一の星空」と認定された事のある阿智村が有名ですが、「標高が高く人里から離れている」という条件からいえば高ソメキャンプ場も全く負けていません。

それどころか、キャンプ場から徒歩10分ほどで本格的な天文台があり、天体観測が出来てしまうのも魅力的です。残念ながら僕が訪れた日は夜曇ってしまい天体観察会は中止になってしまいましたが、晴れた日は素晴らしい星空が観れると思います(繁忙期の毎週末晴天時、20時に管理棟前に集合)

池をぐるっと回り、管理棟の反対側が天文台の入り口です。池に流れ込む源流や野草をながめながら、緩やかな山道を10分程登ります。その際、管理棟から熊鈴を渡されますので必ず持参しましょう。熊でます

10分程山道を登ると思っていた以上にちゃんとした天文台が見えてきます

天文台からは乗鞍岳が一望できます。夜だけじゃなくて昼もおススメなエリアです

とうじそばを味わい尽くす

奈川に来たら絶対に味わってみたいのがとうじそばです。とうじ蕎麦?冬至??かぼちゃでも入っているの?って感じの聞きなれない名前ですが、奈川地区独特の蕎麦の食べ方になります。

とうじそばは、寒い時期でもおいしく食べようと考えられた蕎麦の食べ方。

小盛りしたお蕎麦を「とうじかご」に入れ、季節の野菜やきのこたっぷりのつゆ(鍋)に浸し、さっと湯がいて食べる。つゆの旨味とそばの香りが食欲をそそる野麦峠の里に古くから伝わる伝統の味。

出典:信州松本 アルプスエリアガイドマップより抜粋

そんなとうじそばのお店を、高ソメキャンプ場を運営する一般財団法人奈川振興公社が経営しています。車で15分くらいのところに「そばの里ながわ」はあります。

日本、〒390-1611 長野県松本市奈川1173−14

 

キャンプ場から15分くらいかな?どーんと広い駐車場にデカい店構え。観光客向けのトンデモレストランだったら…と嫌な店構え

のれんにデカデカと「とうじそば」の名前が。期待が高まります

広い店内に入ると、サイクリング?を楽しみに来たと思しきサイクルジャージを着た一群がここにもあそこにも、って感じで賑わいをみせています。パッと見、鍋を食ってる感じなのは半々くらいの割合。僕たちは当然、とうじそば(2人前2,500円とかなり攻めたお値段…)

注文の間、奈川のとうじそば。の由来を読みながら待ちます

まずは鍋がセットされます。山菜、きのこに鳥のそぼろの鍋です

小分けにされたそばを、竹でできた小さな籠のようなお玉に乗せて、鍋のつゆの中にゆがくようにくぐらせて食べます

見た目ほど、鍋のつゆはしょっぱくなく、山菜等の出汁が程よく出ていて最後まで全然おいしくいただけます。そして、そばの〆が結構意外(笑)な、ごはん投入でおじやです。

まぁ、鍋とはいえ…そばの〆が米とは(笑)と思いましたが、程よく出汁の効いた残り汁はおじやで最後までいただくのが◎

おみやげコーナーが併設されていましたが、パッと見たところ、製造地が長野というだけで奈川ならではのものは食品に関してはあまり見つけられません(笑)でしたが…

今食べたばかりのとうじそばのいわば主役、「とうじかご」が2,500円で販売されていました。使い道が無い割になかなかのお値段なので我が家は諦めましたが、旅の思い出にどうぞ。飾っておくだけでも情緒たっぷりです

日帰り温泉は系列のウッディもっくへ

高ソメキャンプ場に唯一足りないところ。といえば…やっぱり入浴施設がコインシャワーしか無いところ。夏場ならそれでも良いですが、やはり春秋はまだまだ冷えるこのあたり、ゆっくり湯舟に浸かりたいってもの。

これまた、公社が運営している日帰り温泉施設が、そばの里 ながわの目と鼻の先にあるのです(笑)

日本、〒390-1611 長野県松本市奈川1173−14

ウッディ・もっくは、BBQハウス・マレットゴルフ場・ログキャビン・宿泊館・会議室を併設する温泉施設。泊り客だけでなく、日帰り温泉として開放しています。

ウッディ・もっくの宿泊棟。泊まっても良いかも…って思わせるなかなか良い感じの建物です

宿泊棟の向かいのたてものが日帰り温泉になります

施設概要

営業時間 土日祝日・GW・お盆:午前11時~午後7時 (受付終了午後6時30分)

平日:午後1時~午後6時30分(受付終了午後6時)

定休日 水曜日
料金 大人 410円  子供 300円    回数券あり

※高ソメキャンプ場、そばの里ながわのレシート提示で50円引き

温泉成分概要

温泉名 渋沢温泉
泉質 アルカリ性単純温泉 (PH値9.6)強アルカリ性に近いPH

ほとんど無色透明・無味無臭

効能

神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・関節のこわばり・打ち身・くじき・運動麻痺・慢性消化器病・痔疾・冷え症・ 病後の回復・健康増進

出典;ウッディ・もっくHPより

お風呂は狭め。露天やサウナはなし。純粋に風呂を楽しめ!潔し。まぁ、この入浴料であれば過度な期待はしていませんでしたが、期待とおりのただの風呂(笑)

絶品チーズの清水牧場 チーズ工房

以前、長野の白馬の某ホテルで、「清水牧場のバッカスチーズを使ったパイ」というのをかれこれ10年近く前に食べて以来、恋焦がれていた清水牧場にやっとうかがう事が出来ました。

日本、〒390-1611 長野県松本市奈川川浦51

 

不安になるくらいの山道を登って行き、写真を撮り忘れましたが本当に見逃す位の小さな看板で、「真っすぐ・牧場」「右折・工房」とだけ。

ここを真っすぐ行くと牧場に辿りつきますが、口蹄疫予防のため一般は立ち入り禁止となりますので、必ずここで右折を。ちなみにハイエースのスーパーロングでは一発で曲がれません。数度切り返さなければ曲がれない位の急カーブを曲がると、細くて急坂が待ち受けた後、やっと辿り着きます(笑)

チーズ工房外観。素朴で素敵です

チーズの元?となる牛の紹介。ブラウンスイス牛。どんな牛かは分かりませんが(笑)とにかく忘れられない味でしたので、期待に胸をふくらませて店内へ

お店に伺う際は必ず連絡を

何年も前に食べて忘れられなかったあのチーズが遂に再び食べられる!と喜び勇んでお店へと足を運んだのですが…

僕が訪れたタイミングとしては「お盆明け」、「夏休み中」という事もあり…

熟成の必要なチーズ(一番の目的は「バッカス」(長期熟成硬質チーズ)でしたが。)は、全て業販でホテル等に卸してしまい、全く一般の方にお売り出来る商品は残っていません。

とのこと(唖然)

で、フレッシュチーズに関しても、お盆シーズン、夏休みシーズンでお客様が全て買ってしまい今あるのはクリームチーズのみ…

とのこと(再び唖然)

飲むヨーグルトと牛乳はあった様な気がしましたが、完ぺきに意気消沈してしまい、「そうしたら個人では買えないって事ですか?店舗を何故構えているのですか?」とついついぼやいてしまい(申し訳ないです)そのまま何も買わずに店を出たのでした…

のちほど、口コミやHPを見ると、とにもかくにもこの飲むヨーグルトが絶品との事。更に、日経のヨーグルトランキングで1位を取った事もあるくらいの実力派ということも後に知りました(涙)

改めて、清水牧場のHPを見ると、電話・ファックスでの注文も承っているとのこと。次回は電話をしたうえで確実に欲しい商品がある時に伺うか、頼んでみたいと思っています(号泣)

他にも見どころはたくさん

9月中旬からが見ごろ、タカの渡り

高ソメキャンプ場へのアプローチの途中に、乗鞍スーパー林道の入り口があります。そこを暫くはしると、「白樺峠」という駐車場があり、そこから歩いて進むと、「タカ見の広場」に到着します。

そこで、例年9月中旬あたりから、この辺の上昇気流に乗って大陸に帰って行くタカ(ハチクマ、サシバ)の姿が1,000匹単位で見られるスポットが高ソメキャンプ場の至近距離にあります。

今回僕が訪れたタイミングは、タカの渡りには早い時期でしたので立ち寄りませんでしたが、今ごろ(9月中旬)は、カメラにバズーカー砲を付けたカメラじじぃがその広場を三脚を拡げて一斉占拠しています。三脚に足をひっかけて転がすと、100万単位の金額を請求される恐れがありますので、慎重に。

足元に気を付けながら、空の雄大な自然のショーを楽しむのも良いかと。


渡りの最新情報はこのHPに詳しそう。

金原砂防堰堤の魚道でサクラマスの遡上を見よう

上のマップで魚マークを付けた地点に、国が昭和 34 年に完成した高さ 18m、長さ 75m の大規模な砂防えん堤があります。このえん堤の完成で魚の遡上が妨げられていたため、平成 25 年にえん堤に隣接するかたちで延長224.3m もの魚道を設置したのがこの金原砂防堰堤の魚道です。
その魚道はガラス張りになっていて、実際にそこをサクラマスが遡上する様子が運が良ければ見れるとの事!
遡上時期は8月中旬~10月上旬、ピークは11月中旬との事ですのでキャンプついでに行く価値のある場所です!
魚道の解説は以下のブログに詳しいです。

乗鞍・上高地のベースキャンプとしてもOK

当然、乗鞍トレッキングや、上高地、白骨温泉等1時間圏内の高ソメキャンプ場。ここをベースに足を延ばすのも良いのではないでしょうか。僕は山登りはしないのでちと分かりませんが(笑)

さいごに

高ソメキャンプ場は、その敷地内だけでも完結できる楽しいキャンプ場ですが、ほんの少しだけ足を延ばすだけで、近くにも色々魅力的なスポットに溢れています。これからの紅葉シーズンもまた素晴らしいと思われる奈川地区、足を運んでみてはいかがでしょうか?!

 

 

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