またまたクルマ選びのLong and Winding Road…2 一番楽しいクルマ選びの期間

20年連れ添った愛車のAlfaromeo Spider Veloce Sr.4をハイエースバンコンと2台持ちで運用して行く事の限界を感じ、泣く泣く手離す事となりました。

2020年8月末、10末に車検切れになるタイミングで次のクルマ探しが始まりました。かなり初動が遅かったのですが、悩みに悩んだ結果、出足が遅れてしまいました。

しかし、みなさんも経験があると思うのですが、自分の要望に100%合致する車に出逢う事はほぼ不可能。とはいえ、あれが良いこれが良いと色々思い悩む時間が実は納車の瞬間よりもずっと楽しかったりするのも事実です。

我が家のクルマ選びの必須条件

単純に好きな車を選べればこれほど幸せな事はないですが、やはり様々な各家庭の制約条件はつきまとって来ます。我が家においてもクリティカルな必須条件が当然あります。そんな条件を整理したうえで該当する車の中から次の車を選んでいきたいと思います。

条件1…駐車場問題

このブログのメインコンテンツでもあるハイエーススーパーロング4.5型(四型後期)をベース車両にしたキャンピングカー(バンコン)が我が家の駐車場をデーンと占めています。前車スパイダーとキャンカー2台を駐車させるために極小の庭を潰して、なんとか駐車スペースを確保しています。

我が家の二台目のクルマは、このスペースに停められる(ハイエースをわざわざ出し入れしないで入出庫できる)クルマが必須条件の最も大きな点になります。

ハイエースの脇を通って縦列駐車をするイメージ。長さも問題ですが車幅がかなり問題になってきます

駐車スペースとしては、ハイエースにぶつけないように、片や生垣下部のブロックに左後ろをこすらない様にとかなり出し入れはナーバスにならざるを得ません(そういう意味では右前、左後ろが掴みやすい左ハンドル車がベストだったのは言うまでもありません)

スパイダー駐車を上から見た図。かなりギリギリのところに収まっているのが分かるかと

ということで、スパイダーよりも大きな車は正直停められたとしても乗り降り等日常使いの面でもかなりの不便を強いられるのが分かり切っていますので、次の車の絶対条件は、「スパイダーよりも全幅×全長が短い車」という事になりそうです。

全長×全幅×全高 車重 4260x1630x1290mm 1,180kg
 最小回転半径 - m
排気量 1961cc
エンジン 直列4気筒DOHC,ガソリン
最高出力/トルク 120/5,800 (ps/rpm) /  17,3/4,200 (kgf・m/rpm)
駆動 後輪駆動(FR)
タイヤサイズ 195/60R15

基本、軽か5ナンバー以外は難しい。という結論になりそうですね。(個人的に軽はジムニーとSUBARUのR1,2以外はムリす…(汗

条件2…屋根が開く

いきなり実用的な話から逸れに逸れまくってしまいますが、単車→アルファロメオスパイダーと乗り継いで来た関係上、2台持つならそのどっちか一つはどうしても屋根が開かないとダメだというトンデモ条件が…(苦笑)

これはオープンカーに一度でも乗ってしまった人ならば分かって頂けるのではないでしょうか?不便さよりも春秋の快晴の日にフルオープンにして山間部や沿岸地帯を走ってしまうと、その快適性は何千万もする高級装備がてんこ盛りの車でも全く適わないと断言できます。

夏は暑いし冬は寒い。急な雨にあたふた。豪雨の中では雨漏りもするし、なんせ剛性がない…全然デメリットになんないです!

条件3…スポーティな動力性能

今までの2台の役割分担は前回ブログでも紹介したように、

「雪道、長距離移動、スポーツ走行、快適な操作性」(SUBARU インプレッサSTi、レヴォーグ等)

「街乗り、快適なドライブ、近場クルージング」(アルファロメオスパイダー)

と役割分担ができていたので20年にも渡る長い間、スパイダーを乗り続けてきましたが、ハイエーススーパーロングベースのキャンピングカーを購入した事で、そのバランスが崩れてしまい、結果的にスパイダーを手離す事にしたのでした。

「雪道、長距離移動」のみハイエースが受け持つ事となった今、「スポーツ走行、快適な操作性、街乗り、快適なドライブ、近場クルージング」(実はハイエーススーパーロングベースのキャンピングカーが最も苦手とする分野)をもう一台でカバーしないと車ライフがかなり辛いものになりそう…という事なのです。

改めて振り返ると、条件1の駐車場をクリアするためには、5ナンバー枠の小型な車が必須になりますので、「街乗り、近場クルージング、快適な操作性」辺りはそれでクリアできそうです。(近場の買い物等に気軽に使える「ゲタ車」)

条件2の屋根が開くをクリアすれば「快適なドライブ」は当然クリアできます。

そうなると現時点で最も足りない要素は「スポーツ走行」のみ。という事になります。
なお、今までの車遍歴もそうでしてが、いわゆるゴリゴリの「スポーツカー」である必要はない。と、感じています。普段は快適なクルージングがメインで、時々その気になればきちんと答えてくれる。位の車がずっと好みではありました。

だんだんと次に自分が欲しい車が絞れて来ました。あーでもない。こーでもない。と考えている時間がやはり一番楽しいです★

購入対象車の絞り込み

先にみてきた3つの条件を満たす車とは…

全長4250㎜ 全幅1650㎜以下、オープン設定有無、動力性能

今やどんどん車幅は大きくなり、1,800㎜超えの車ばかりの昨今(日本の道路状況を勘案すると1800㎜はデカ過ぎると思うのですが…)前車スパイダーの全幅1630㎜よりも狭い車が理想ですが、そうなると軽しかなさそうなので2㎝は誤差として、1650㎜以下の条件でまずは探してみます。(一応全長4250㎜も考慮していますが、全幅程重要視はしていません)

SUZUKI ジムニーシエラ(JB74W) 3550mm / 1645mm / 1730mm
1.5L/NA / 102PS/13.3kgm
4WD/5MT / SUV
[2018/07-]
RENAULT トゥインゴ5S(AHH4D) 3710mm /1625mm / 1745mm
1.0L/NA / 71PS/9.3kgm
RR/5MT / HB(オープン設定あり)
[2015/12-]
MITSUBISHI デリカD:2 Custom Hybrid-MV
(MB36S)
3710mm / 1625mm / 1745mm
1.3L/NA / 91PS/12.0kgm
4WD/CVT / ミニバン
[2015/12-]
SUZUKI ソリオバンディットHybrid MV(MA36S) 3710mm / 1625mm / 1745mm
1.3L/NA / 91PS/12.0kgm
4WD/CVT / ミニバン
[2015/08-]
FIAT パンダMT(ABA-13909) 3655mm / 1645mm / 1550mm
0.9L/TB / 85PS/14.8kgm
FF/5MT / HB
[2013/06-]
FIAT 500S TWIN AIR-POP(ABA-31209) 3545mm / 1625mm /1515mm
0.9L/TB / 85PS/14.8kgm
FF/5AT / HB(500Cオープン設定あり)
[2015/03-]
ABARTH 595C TURISMO(ABA-312142) 3655mm / 1625mm / 1505mm
1.4L/TB / 160PS/21.0kgm
FF/5AT / オープン
[2013/01-]
VW up! high-up! 4door(AACHY) 3545mm / 1650mm / 1495mm
1.0L/NA / 75PS/9.7kgm
FF/5AT / HB
[2012/09-]

出典: greeco rankingより編集

代表的なモデルを発売年月日順に並べていますが、改めて調べてみて愕然とした事実に気付きました。

「軽自動車」というカテゴリーが存在する日本車は、小さい車は軽に任せる。普通自動車で小型車は5ナンバー枠ギリギリに作る(全長4700mm以下、全幅1700mm以下、全高2000mm以下にあり、なおかつ排気量が2000cc以下)傾向が非常に強く

「車幅が狭い車じゃないと住環境的に難しいけど、軽には乗りたくない」

と、思っているユーザー(そんなユーザーは日本にはほとんど存在しないのか?)が選べる車がほぼ壊滅的に少ない。という事実に最初にぶちあたりました。。。

日本車選びようがないじゃないか…

ジムニーは乗りたいけど、今頼んでも納車に1年はかかるので無理だし、デリカD2ってイメージすらないし…ソリオかぁ。。。SUZUKIだったら他に乗りたい車が…で、スイスポもクロスビーもイグアスもほぼ1700㎜と意外と車幅がデカくて難しい(ていうか、フィットもヴィッツも話題のヤリスも全然車幅がデカくてムリ)…

条件を満たす購入候補

以上の条件から、今回購入候補として3台が候補に挙がって来ました。

RENAULT TWINGO EDC CANVAS TOP

ルノートゥインゴのキャンバストップモデルですが、ちゃんとディーラーのHPを確認したところ、全幅1650㎜ありました…
今回の検討の条件として全幅1650㎜以下を条件としているため、ギリギリ検討対象としてOKとします

改めて検討対象の諸元を。

全長×全幅×全高(㎜)
3,645×1,650×1,545
エンジンタイプ:ターボチャージャー付 直列3気筒DOHC12バルブ

総排気量:0.897L

最高出力(ECE):68kW(92ps)/5,500rpm

最大トルク(ECE):135N・m
(13.8kgm)/2,500rpm

トランスミッション:電子制御6速AT(6EDC)

駆動方式:後輪駆動(RR)

最小回転半径:4.3m

使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

燃費:17.4km/L〈市街地モード(WLTC-L)13.3km/L、郊外モード(WLTC-M)18.0km/L、高速道路モード(WLTC-H)19.6km/L〉(国土交通省審査値)

 

2,135,000円

他にも安全装備や運転アシスト機能として以下の機能が標準装備されている模様。

  • ストップ&スタート機能、ヒルスタートアシスト
  • スピードリミッター&クルーズコントロール
  • バックソナー、リアカメラ
  • LDW(車線逸脱警報)、ESC(横滑り防止装置)
  • 前席エアバッグ、前席頭部保護機能付サイドエアバッグ

カタログスペックを見る限り必要な機能は日本車なみの快適装備が備わっている。
RR(リアエンジンリアドライブ)という乗ったことの無い駆動方式のいわゆるリッターカー。
小回りも4.3mとクルクルと。どんな狭い道も駐車も完ぺきな典型的欧州車のイメージ。
リッターカーだけにターボで底上げしているとはいえ、パワーは非力ぽい。
街乗りとして扱い易そうなイメージ。

FIAT 500C 1.2POP

ルパン三世でもお馴染みFIATチンクのキャンバストップモデル。HPを調べてみたらエンジン形式の違いで2種類存在する事を今知りました(笑) これは1.2ℓ 直4モデル。

全長×全幅×全高(㎜)
3,570×1,625×1,505
エンジンタイプ:直列4気筒 SOHC 8バルブ
(可変バルブタイミング付)

総排気量:1,240cc最高出力〈kW(ps)/rpm〉[ECE]:51(69) / 5,500 

最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉 [EEC]:102(10.4)/ 3,000

 

トランスミッション:ATモード付5速シーケンシャル
(デュアロジック)

駆動方式:FF最小回転半径:4.7m

使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

燃費:19.4 ㎞/ℓ

2,660,000

  • フロントのデュアルエアバッグ、サイドエアバッグ、前席ウインドエアバッグ、運転席ニーエアバッグ
  • ABS + EBD[アンチロック ブレーキシステム + エレクトロニックブレーキフォース ディストリビューター]
  • ESC[エレクトロニック スタビリティ コントロール]
  • ASR[アンチ スリップ レギュレーション](OFFスイッチ付)
  • HBA[ハイドローリック ブレーキ アシスト]
  • HHS[ヒルホールドシステム]
  • MSR [モーターシュレップ レグルング]

FIATは安全装備や運転アシスト的なものに興味がない。というのはどこかで読んだ事がありますが、そのイメージ通り何もついてません(笑)まぁ30年落ちのアルファロメオに乗っていた身としては、エアバッグがついているだけで十分です。

カタログスペックを見る限り、FF1.2ℓ 直4SOHCのエンジンは非力。
スポーツ走行はあまり望めなさそうですが街乗りとしては十分なサイズ感と小回りの良さ。扱いやすさはトゥインゴと変わらず。
そんな事よりチンクはこのスタイリング! 誰がどっからどうみてもキュートなスタイルが気に入れば、正直スペックなんてどうでも良い。そんな車なのかもしれません。

FIAT 500C TwinAir Lounge

外からは全く違いは分かりませんが、チンクには900㏄ 2気筒 ターボ付きというぶっ壊れスペックのTwinAirグレードが存在します。

全長×全幅×全高(㎜)
3,570×1,625×1,505
エンジンタイプ:直列2気筒 8バルブ マルチエア
インタークーラー付ターボ

排気量:875cc

最高出力〈kW(ps)/rpm〉[ECE]:63(85) / 5,500
ECOスイッチON時 : 57(77)/ 5,500

最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉 [EEC]:145(14.8)/ 1,900
ECOスイッチON時 : 100(10.2)/ 2,000

トランスミッション:ATモード付5速シーケンシャル
(デュアロジック)

駆動方式:FF

最小回転半径:4.7m

使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

燃費:24.0 ㎞/ℓ

2,950,000

安全装備や運転アシスト機能はPOPと一緒で、潔い位何もついてません(笑)

やっぱりこのグレードは2気筒エンジン(笑) 今時の車で2気筒って全くイメージ付きませんが高回転のバイクみたいなエンジンなのは間違いないかと。
下がスッカスカのイメージですが2,000回転で15kgmのトルクを発生させるようなので、意外と扱いやすいエンジンなのかもしれません。この辺りは試乗してみないとなんとも…意外と燃費はよさげ。

ABARTH 595C TURISMO

チューナーだったABARTHがFIATに吸収され(メルセデスのAMGみたいなポジション)ABARTHブランドで500をベースにスポーツモデルにモディファイしたのが595 一番人気はレース仕様のコンペティツィオーネですが、カブリオレはツーリズモグレードにのみ(特別仕様車を除く)ラインナップされている模様。ということで、今回の購入対象はツーリズモグレードということに。

全長×全幅×全高(㎜)
3,660×1,625×1,505
エンジンタイプ:直列4気筒DOHC 16バルブ インタークーラー付ターボ

排気量:1,368㏄

最高出力〈kW(ps) / rpm〉
[EEC]:121(165)/5,500

最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉 [EEC]:210(21.4)/2,000
SPORTスイッチ使用時 230(23.5)/2,250

 

トランスミッション:ATモード付5速シーケンシャル(デュアロジック)

駆動方式:FF

最小回転半径:5.4m

使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

燃費:12.9㎞/ℓ

3,960,000円

安全装置?なにそれ美味しいの?運転アシスト??アシストなきゃ運転出来ない奴は乗らなくて結構!と言わんばかりのスペック。

他の3台とは全く性格を異にするこれぞホットハッチと呼ぶべき1台。恐らくトゥインゴやチンクと横並び比較をしても無駄なので、実際に試乗させてもらって絶対評価で考えないとダメな車。多分比べるべきなのは、テンロクのホットハッチ(CIVIC typeRとか)なんでしょうね。

ただそんな中、公式Webページでは数値非公表でしたが(よっぽど出したくなかった?)驚くべきは、最小回転半径が5.4mて…(笑)

軽に毛が生えた程度の大きさでほぼ5.5mとは。(ちなみに以前乗っていたレヴォーグと同じ)
小回りの効く車とは5m以内を指す事が多いと思いますが、こいつは明らかに全く小回りなんて効きません。昔よく聞かれた「イタ車はハンドルが切れない」を地で行く車ですね(ちなみにスパイダーも最小回転半径は非公開で探しても出て来ませんでしたが、FRという事もあり、ハンドルが切れない。と感じた事はただの1度もありませんでした)

ただ、最小回転半径に関しては、全くハンドルが切れないバケモノみたいなハイエーススーパーロングの4WDを現車として乗っていますので、実はそこまで気にしていません(笑)  経験則上「なんとかなる」もんです。実証済みなので。

これから

とにもかくにもルノーとフィアットのDに連絡して試乗させてもらうのが先。あと納期。10末には車検が切れてしまうので(実はブログ執筆が遅れに遅れていますが検討時期は2020年8月です)外車にありがちな納期1年先とかだとちと難しいです…

さぁ、どの車が次の相棒になるんでしょうか?!
やっぱり車は乗るよりも選んでいるときのほうが楽しい(笑)

 

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