みなさん、このコロナ禍の中せっかくのキャンピングカーが泣いてませんか?
我が家も一瞬緊急事態宣言が解除になった時にビルダーさんのある燕三条に行ったきり、この夏は結局都内の近場のスーパーと、愛犬が体調を崩しいるために病院の行き来くらいしか動かせていません(涙)
都内でハイエースのスーパーロングを日常の足として使おうとすると、やっぱり想像以上の不便を強いられます。ノーマルのスパロンはそこまででも無いでしょうが、我が家は車高を2.65mに上げている関係上、ほぼ都内の屋内駐車場は全滅なのが実情です。
当然ながら、都内移動はセカンドカー(どちらがセカンドカーなのかは微妙ですが)の比重がとても高くなります。しかし、そのセカンドカーが超絶不調&車検が10月ということもあって、いよいよ買い替えを検討(20年乗りました(笑))する事となりました。
キャンピングカーを購入して2年とちょっと。またまたクルマ選びのLong and Winding Roadが始まります…
Contents
我が家のセカンドカー(メインカー?)
我が家のセカンドカーは、1991年製のAlfaromeo Spider Veloce Sr.4 です。初年度登録から30年以上、我が家に嫁いで来てから約20年経つもはや立派な「旧車」の部類に片足を突っ込んだ車になります。
この20年の間、ちょこちょこトラブルには遭遇しましたが、この車でしか味わえない解放感とクルマで移動するだけで「楽しみ」に変えてしまうマジックを存分に満喫したと思っています。
主要スペック
全長×全幅×全高 車重 | 4260x1630x1290mm 1,180kg |
最小回転半径 | - m |
---|---|
排気量 | 1961cc |
エンジン | 直列4気筒DOHC,ガソリン |
最高出力/トルク | 120/5,800 (ps/rpm) / 17,3/4,200 (kgf・m/rpm) |
駆動 | 後輪駆動(FR) |
タイヤサイズ | 195/60R15 |
メリットとデメリット
メリット①:都内の足として扱いやすい大きさ
5ナンバー枠に楽々納まる大きさは、とにもかくにも都内で扱い易いサイズ感! 特に車幅。今時1.65m以下の車幅のクルマは軽を除いて、日産マーチ、SMART、FIAT500系、ルノーのトゥインゴとSUZUKIのコンパクトカーくらいしかパッと思い浮かびません。(FITやVITZはちょっと調べたら、意外と1.7mギリギリくらいと大きめ)
実際に都内を運転している限り通れない道はほぼなし。すれ違えない事もほぼ無し(ただし、近頃感じるのは、自分からは全くでよけないクルマが多すぎるため、こんな小さい車幅のクルマでもヒヤっとすることは割と多いです。それは道の問題ではなく運転者のマナーの問題なのでここでは考慮していません)
…ちなみに今時聞かない5ナンバー枠とは
ボディサイズが全長4700mm以下
全幅1700mm以下
全高2000mm以下にあり、なおかつ排気量が2000cc以下
のクルマを差し、昔は税制上優遇措置があり、各社とも5ナンバー枠ギリギリでのクルマ作り(初期のレガシィなんかがそう。今の北米向けにデカくなりすぎる前は、5ナンバー枠ギリギリの中でどう積載量を確保しつつ、走りも楽しめるか。みたいな挑戦を行っていました)をしてましたが、今はそれもなくなり、単なるクルマの大小を指すだけの言葉に。
メリット②:ちょい街乗りに扱い易く、ちょっとしたドライブでも走る愉しさ
この大きさ(小ささ)は街乗りに扱いやすいのは先に述べましたが、1トンちょいの重量にFRで120馬力は、ちょっと真剣に走ろうと思えば(限界点は極めて低いですが)、クルマを「操っている」という楽しみも多少感じる事が出来ます。いつもは幌をフルオープンにして街を流し、海や山へ行くときは、ちょっとだけ峠を走ってケツを振るのもこれまた楽し。そんな色んな顔を感じさせてくれる飽きない一台でした。
メリット③:とにかくデザイン!
色んな事言って来ましたが、やっぱりピニンファリーナのこのデザインがやっぱりこの車のすべてといっても過言ではないです。何台も車を乗り継いで来ましたが、停車している自分の車を見てつい「ニヤニヤ」してしまうのはやっぱりこの車だけです。
かわいいおねーちゃんが運転しているならまだしも、こんなドおっさんが運転していても、いまだに街行く人が振り返るのはとりもなおさずこの車のスタイルの素晴らしさに「オッ」となっている証拠だと実感します。
やっぱりスパイダーは女子が運転してこその車。と、思いつつ20年も…若かったはずの自分ももうすっかりオッサンに。そろそろ潮時なんだと思います。多分、70歳くらいの方が白髪をなびかせてオープンで流せば、これはこれで超絶カッコよいはずですが、そこまで維持して行く経済的余裕がないです(号泣)
デメリット
デメリットについてはちょっと書ききれないくらい(笑)
ガラスの電装系
エアコン、オーディオ、ライト等つけっぱなしでエンジンOFFなんてもってのほか。何が起きても責任持てません(笑)
パワーウインドウなんて要らないのになまじあるがばっかりに、窓が閉まらない。開かない。開け閉めが異様に遅い。滑車にワイヤーで窓を吊るしている構造なんですけど、とにかくよく壊れる…一番多かったトラブルです。
絶望的な視界の悪さ
とにかくデザインコンシャスな車です。特徴的なシェイプとして、ボディサイドが湾曲し、テールに向かってシェイプされているので運転席から平行が異様なくらいに掴みにくいです。こんなに小さな車なのに死角だらけ。鼻先はさすがにカンでどうにでもなるようになりましたが、横~後ろは絶望的。20年乗っていまだに駐車場に真っすぐに停めるのが難しい車って…(笑)←単に僕の腕が無いだけですが(苦笑)
全くあてにならないメーター類
これは割と今のイタ車もそう。と聞きます(笑)別に慣れてしまえばどうって事ないですし、走りに直接関係する訳でもない(そんなことはない)ですが、ロメオのメーター類は信用しちゃダメです。
まず、ガソリンゲージ。これはいい加減の極み(笑)一応給油ランプは点灯しますが、信じないほうが…ちょっとしたカーブや上り坂で給油ランプがすぐに点灯します(笑)
やはり信じるのは自分の経験のみ。満タン法を積み重ね、だいたいxxx㎞乗ったからそろそろ。と、常にメーターだけを信じない様にするのが肝心かと。
しかし、xxx㎞乗ったから。といいつつ、我が家のこいつは信号待ちなどの停車中に盛大にスピードメーターが踊りを踊っていて(動画を撮ろうと試みましたがそんな時だけ動かない)停車中のくせに80㎞/hくらいまでスピードメーターが跳ね上がります。。。その下で地味にトリップメーターもグルグル回って距離を刻んでいますので、距離もアテにならない。というのが真実です。
隣のタコメーターはここ数年動きません…ちょっと前まではインパネ周りをひっぱたくと動きだしていたのですが、今はウンともスンとも…修理工場に聞いたらダッシュ全てを下ろさないといけないと言われたのでそのままです(苦笑)まぁ、回転数見て走るなんて事する車でもないので(笑)
スパイダーのランニングコスト
燃費
ガソリンはハイオク。イタリアのガソリンの成分は日本のレギュラーとハイオクの中間くらいがレギュラーだと聞いた事があります。やはりそこはエンジンにも優しいハイオクを入れるのがセオリー。燃費は満タン法で測っています(e燃費というiPhoneアプリ)、ほぼ街乗りオンリーでおおよそ9㎞/ℓと決して良いとは言えません。ただ、個人的には街乗りという点と、燃費云々を言うクルマでは無いと思っていましたので、まぁこんなもんかと納得しています。
オイル交換
こんな感じであまり良くない燃費は、街乗り中心ということである程度納得しながら。エンジンオイルもガソリン同様「消耗品」的な位置づけとして運用して来ました。「30年落ちのイタ車」という言葉からするみなさんのイメージをびっくりするくらい覆す感じで、それほど手がかからないで楽しんできましたが…
手離すに至った理由
このように多少のトラブルもまぁ笑って済ませる。不調も「イタ車なんだから」の魔法の言葉、「それも個性」(都合の良いパワーワード)と割り切って来た(デメリットを超えるあまりある愉しさ)のですが、さすがに最近は…「もうムリかも」と思う事が多くなり…
トラブルの慢性化
エアコンとは毎年の闘い
ここ数年の東京の猛暑に対しエアコンは必須ですが、もうここ7,8年になるでしょうか、夏のシーズン前にエアコンガスを注入しても次の夏まで持たなくなっていました。最悪な時は、エアコンガスを入れてもらった帰りには抜けていた。なんて事も。
エアコンは1年で効かなくなりますが、ガスを入れればなんとかなります。またどこかは良く分かりませんが(笑)オイルを塗布して膜を作れば3年くらいはガス抜けを抑える事もできます。
しかし年々襲って来る経年劣化には逆らえきれなくなってきており、いつまた今度はどこにトラブルが発生するか?と、冷や冷やしながら乗り続けるのも苦痛になりつつあるのも事実です。
進行し続ける錆被害
一番頭を悩ませているのは錆。イタリアは日本のような高温多湿の国ではありません。我が家も専用ガレージ等を持てない環境のため、通年カバーをかぶせての保管となります。そんなこんなで年中車体は多湿に晒されています。5年、10年、15年…と年を経る毎に錆起因のトラブルが後を絶ちませんでした。
まずはマフラー。この20年でマフラー本体の腐食で穴が開いてそれを塞いだ事2回、エキパイ交換2回。マフラーを支えるステーが腐食でもげて、マフラー落ちの危険も確か3度程…エアコンと並んで年中行事化しているトラブルはマフラー周りの腐食でした。
実際にマフラーだけでなく、ボディの様々な箇所の錆被害は進んでおり…
先日、突然のパンクに遭遇し、慌ててトランクルーム下のスペアタイヤを引っ張り出そうとしたところ、衝撃の光景が…(笑)
逆らえない経年劣化
エンジンは信号停車時のアイドリングが不安定等の不調も見られますが、現時点で致命的なトラブルは見られないのですが、目に付く所の経年劣化が加速度的に進行していたりします。
今、目に付くところの劣化で一番深刻なのはシート。レザーの補修となるとかなり厳しいらしく、シートカバーに関しては既成の商品は当然無いために完全オーダーメイドになるのでこれまた笑っちゃう位の値段になりそう…程度の良い中古からシートを取り換えるのも、日本国内では絶望的。海外へのオーダーとなるので、船代含め深刻な金額に…八方ふさがりとはこの事。
劣化が進行しているのはシートばかりではなく、ドアトリムも今やグラグラ(笑)おもいっきりドアを閉めたら、ポロっとドアがもげるか、ドアの内張が落ちるかどちらが早いか(笑)ヒヤヒヤしながらドアを開け閉めしています。
まぁ、こんなくらいならまだ耐えられる。「進む」「曲がる」「止まる」がしっかり出来ているうちはまだまだ乗るぞ。と思っていいたのですが、最大の問題点はこの車そのものというよりも…
メイン(サブ)カーとのアンバランス
なんやかんや言って車好きの私め。長年2台持ち(それ自体贅沢だ!とお叱りを受けるのはごもっともなんですが、そこはご容赦くださいませ)を続けて来ましたが、結局のところ2台がお互いのキャラクターを補完し合う関係を保って来たと思っています。
それが、キャンピングカー(ハイエースのスーパーロング)購入によって崩れてしまい、今まで「動いてくれればそれで良い」「スタイルを楽しむ車、街乗りとしての下駄車なので色んな不具合・性能には目をつぶれる」といった立場であったスパイダーの位置に多くを求めざるを得なくなった結果、バランスが崩れてしまった。と言う点が手離す理由としては一番大きな理由になります。
with 単車
遥か20数年前、最初は「スパイダーとバイク」乗っていたバイクはぶっ壊れスペックのイタリアンスクーター、ITALJETのDRAGSTER バカっ早の出足、2ストの甲高いエキゾースト、片持ちサスの特異なデザインと、個性しか無い1台でしたが…
今のスパイダーなんて目じゃない位の故障の嵐(笑)なかなかに動いているときも止まっているときもじゃじゃ馬ぷりを発揮。そんな事より、スパイダーを購入したことで、オープンカー乗っているなら、単車乗る必要あるか?というある意味「キャラ被り」のために、バイクを手離す事に。
なんと!! 今回この記事を書くのにググったら、2020年の今ITALJET復活との事! ううう…欲しぃかも
with SUBARU B4 Blitzen
昔からウィンタースポーツが好きな私め。やっぱり4駆はマスト。以前、レガシィツーリングワゴンGTに乗っていた事もあり、やっぱり4駆、それも踏めば答えてくれるスポーティーな車が欲しくてたどり着いたのが当時、ポルシェデザインによるエアロを装着し、マッキントッシュオーディオが標準装備の特別仕様車、SUBARU B4 Blitzenを選択。
「雪道、長距離移動、スポーツ走行、快適な操作性」と「街乗り、下駄車、近場クルージング」という棲み分け(言い訳とも)が自分の中で完全に出来上がった瞬間でした(笑)
個人的に車検の度に買い替える。的な乗り方をせずに気に入ったら乗り倒す。のが我が家のスタイルですので、確か7~8年くらいは乗ったと記憶しています。今でも良い車だったなぁ…と、しみじみ思います。
with SUBARU IMPREZA WRX STi
B4 Blitzenに長く乗って、「速くて雪道もOK」というスペックが自分の中で必須項目になって行き、SUBARUのアイコニック的な存在、いつかは乗ってみたかったSTIインプに。
インプレッサWRX STiとスパイダー。個人的には「理想的なフォーメーション」だった気が今となってはします。それまではノーマルで乗って来ましたが初めて、RAYSの鍛造ホイールや、軽量プーリー、タワーバー等のパーツを投入し、走りの変化を楽しんたりしましたが、アウトドア・キャンプ等を楽しむようになり、「もう少し積める車」が欲しくなって。。。
with SUBARU LEVORG
ちょうどこのころ、アウトドアにはまりつつあったのと、色々あってサラリーマン生活を卒業しフリーランスとして独立。家仕事がメインになったのを機に、久しぶりに犬を迎え「2人と2匹の生活」をするにあたって、なんとなくインプを持て余すようになったタイミングで発売になったLEVORG
ダウンサイジングターボ、レギュラーガソリンと、それなりに走りつつも財布に優しい設定。アイサイトの安全性、運転の快適性。でかくなり続けたレガシィの反動か日本の道に応じた扱いやすいサイズ感。と、生活の変化。に応じたかの様なマイルドで人に優しい車でした。
おそらく今頃新型LEVORG買い替え検討をしていたかもしれません…(涙)
凄まじい安全装備の進化や快適性の向上が図られていますが、STiの冠が走りではなく快適性。に振られている気がして寂しい限りの内容だったりも個人的にはします…
with TOYOTAハイエース 4.5型ベースのキャンピングカー
現在の「もう一台」は、このブログのメインコンテンツでもある、ハイエーススパロンベースのバンコンになります。
今までの車が、「雪道、長距離移動、スポーツ走行、快適な操作性」といった要素を一手に引き受けてくれていたので、スパイダーの多少の不便さが全て帳消しになっていたがために、20年もの長い間に渡り乗り続けて来る事が出来ました。
それが、メイン(サブ?)をハイエースのバンコンにしたがばかりに、今まで重視してきた4つの要素のうち「雪道、長距離移動」は実現できていますが、残りの「スポーツ走行、快適な操作性」に関しては全くダメどころか、マイナス評価に…
今までスパイダーが受け持って来た「日常の足、近場クルージング」が経年劣化で年々厳しくなって来てしまい、それをハイエースで補完する事がほぼ不可能な領域であるために、スパイダーを所有している意義が薄れてしまった。というのが今回スパイダーを手離す一番大きな理由になります。
どうする?次のクルマ…
以上のような理由で長年連れ添った愛車を手離す事になったのですが、そうなるとどうする?次のクルマ…て事になります。以前に比べてカーシェアリングの普及も著しく、我が家近くのコインパーキングには必ずと言って良いくらい、カーシェアリング用のクルマが置いてある時代です。
2台所有する必要性なんてどこにもないんじゃないか?
その通りなんですけどね…
それならカーシェアリングというかキャンピングカーのレンタカーでよかった…と思ってしまいます。東京でハイエースのスパロン、それも車高を2.65mに、車幅を2mギリギリくらいまで伸長していると、日常使いは困難な事も多いのです(駐車場問題8割、細い道の対向車とのすれ違い2割)
また、今現在、我が家の家族の一員であるわんこに持病があり、24時間緊急性を擁する事態なので、真夜中や早朝に病院に駆けつけなくてはいけない状況にあります。更に、これは予想されていた事ではあるのですが、キャンピングカーの車庫の出し入れや東京の道を妻が全く運転出来ないという最悪の事態も…(苦笑)
そんなこんなで、やっぱり2台持ちでいきたい…
てことで、快適で速くて都内スイスイのクルマなんてあるんでしょうか(笑)
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