北軽井沢スウィートグラス(以降SGと略)は、「場内完結テーマパーク型キャンプ場」として、場内で全てが済んでしまう高規格キャンプ場です。
キャンプに必要な小物は全て売店で買え、手ぶらで来てもレンタル完備、薪焚きのお風呂もあるし、沢山のイベントで子供たちも大満足、インスタ映えするジブリの世界に迷い込んだみたいな施設も。ワンズにはドッグランに自然満載の散歩道が完備。と、場内から一歩も出ないで非日常を楽しめる人気キャンプ場です。
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※キャンプ場の詳細についてはこちらで
https://naokeith.com/sotoasobi47/sotoasobi/camplating/sweetgrass01/
とはいえ、せっかく北軽井沢まで来たんだから、周辺のエリアも散策したいってもんです。てことで、我が家の3泊4日の滞在期間にちょこちょこと周辺を出歩いた結果、ここは行っとけ。なトコをご紹介します。
浅間山のふもとなんだからやっぱり温泉は外せない
SGの風呂は完全予約制で、1家族あたり1時間近く時間を割いて、お湯張りから入った後のお風呂掃除まで1パッケージになっています(詳細はこちら)こんな感じなので、予約を忘れたら地獄絵図、まず当日は入れません。
でもね、せっかくの浅間山のふもとなんだから、温泉に入りたいよね。
浅間山といえばやっぱり万座温泉!でもさすがにSGからはかなり遠いので断念…
SGから23㎞ 40分かかります。行けない距離でもないけど、風呂に入るだけのために1hr弱かけるのはやっぱり遠い…
近場の温泉なら絹糸の湯がおススメ
北軽井沢はなんちゃってとはいえ「軽井沢」って名前が付いているだけあって、食事も日帰り温泉も価格は軽井沢価格に準じています…
体感ベースで
軽井沢エリアで1,200~1,500円(星野リゾート価格とも)
北軽井沢エリアで1,000~1,200円 程度
我が家では、日帰り温泉は、健康ランドみたいな「1日中遊んでられる温泉」なら1,000円オーバーでもまぁ許せますが、温泉+待合所(+食堂)程度の「主語が温泉」の日帰り温泉だったら、泉質が良くてもやっぱ1,000円以内で入りたいところ。
プラス源泉かけ流しだったら尚良し☆
更に、キャンプ場から至近距離なら言う事なし。
って事で、我が家のチョイスは北軽井沢シルキーハイランド「絹糸の湯」
SGから4.6㎞ 車で9分と言う至近距離
国道から少々外れた分かりにくい立地ですが、至る処に看板があるので、スムースに到着できます。
さてさて、まずは肝心の値段ですが、15時までに入ればデイタイム割引で800円
15時以降は1,000円になりますが、クーポン印刷持参で10%オフで900円(ちなみに我が家はクーポン持って行きませんでしたが、受付のおばちゃんにマケてもらって900円でした)
値段はクリア。肝心の温泉ですが源泉かけ流し58.5℃の高温の弱アルカリ性の泉質。
温泉湧出 | 平成19年8月 |
温泉井深度 | 1,000m |
源泉温度 | 58.5℃ |
泉質 | ナトリウム 塩化物温泉(弱アルカリ性)
低張性・中性・高温質 |
水素イオン濃度 | PH6.9 |
湧出量 | 400ℓ/分 |
効能 | 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進・切り傷・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病 等 |
出典:絹糸の湯フロント温泉成分表
かなり高温のお湯です。風呂上りもぽっかぽかで芯まであたたまる感じ。値段、SGからの距離、泉質ともに大満足のお湯でした。
御宿地蔵川のメタけい酸冷泉てのもある
ほかにも、SGの近所にはいくつか温泉がありますが、我が家が訪れたのは、御宿地蔵川(地蔵川ホテル)
18時まで限定で日帰り客にも解放しているホテルの温泉におじゃましました。
こじんまりとしていてセンスの良いホテルのフロントで、日帰り入浴料金800円を支払い、お風呂へ。
泉質はメタけい酸含有 中性低張性冷鉱泉
泉質名には出てこない美容成分で注目したいのが「メタけい酸」です。温泉分析書には<非解離成分>の欄に「メタけい酸」の含有量が記載されています。
「メタけい酸」は温泉に含まれている天然の保湿成分で、お肌の新陳代謝を促進してつるつるにしてくれる美肌のサポーターです。潤い肌用の化粧品やしっとり系入浴剤などにも配合されていて、肌のセラミドを整える作用が期待できます。
この含有量が50mg以上なら、温泉として認められる数値、100mg以上なら“美肌サポートのお湯”といえるでしょう。
源泉温度 | 10.4℃ |
涌出量 | 22ℓ/分 |
泉質 | メタけい酸含有 中性低張性冷鉱泉 |
水素イオン濃度 | PH7.1 |
効能 | 病後回復期・疲労回復・健康増進
(ただし病後回復期については、温泉療法医の指導に基づくこと) |
温泉判定 | メタけい酸含有量が温泉法の限界値以上のため(67.8㎎)温泉法第2条に基づき「温泉」に該当しているものと認める |
出典:御宿地蔵川 温泉成分表
お風呂自体は小さいけれども、落ち着きのある空間で良い感じ。ただ、18時までの入場制限と、一般旅館のお風呂を日帰り用にお借りしているため入浴後まったりする休憩所が無いのが残念な点。
ほかにもたくさん日帰り温泉施設はあると思うのですが、今回のSGでのキャンプでは以上2か所の風呂に入り、結論としては
「SGに行ったら絹糸の湯は入っとけ」
てことで☆
北軽井沢のランチは…
キャンプ泊ですから全て自炊のキャンプメシでも当然良いんですけど、やっぱり、地元の美味いもん、評判のお店に伺いたいってのも人情。てことで、お昼は外で食べようって事になった我が家ですが…
正直おススメ出来る店があるかどうかは…
北軽井沢に実はまったく土地勘の無い我が家は、まずは食べログやらRettyやらで、犬OKのランチの食べられるお店を調べた上で行先を検討しました。
ただ、どこもかしこも1,500円前後の軽井沢価格(笑)
まぁ、そんだけ出しても美味ければ別に無問題ですが(あまりアテにしちゃいけないですが…)食べログのレーティングで良くても3点チョイ程度のお店だらけ。
どうかなぁ…と思いつつ、某洋食店に足を運んで見るとなかなかのクオリティ。
僕はハンバーグを頼んだのですが、今時珍しいマルシンハンバーグみたいな、変なネリモノ感満載のパティ。デミグラソースは黒くて味がしないソースでこれまたビックリ…
んで1,500円オーバー…
食べ終わらないうちにゲンナリしてしまい、「これが北軽クオリティって事かなぁ。値段だけは軽井沢だよね(苦笑)もうお店探しはやめとこうか…」
てな感じに…(なので店名も写真もリンクも無しです。被害に会いたくない人はコメントを頂ければ店名教えます(笑))
結論。多少遠くてもランチするなら軽井沢まで足をのばそう
てことで、北軽井沢からは車で30分程度はかかりますが、軽井沢まで足をのばしました。
ま、無理に軽井沢に行く事も無いです。近所にA-Coopがあるので、そこで地元食材を調達してキャンプメシランチで全然OK。つーか、そうした方が良いですが、2日目は雨予報。
予報とおり朝から雨でしたので、軽井沢に遊びに行こう(ベタですが、アウトレットね(笑))って事に。
夏休みピークを過ぎた平日のハルニレテラスへ
中軽井沢の新名所としてすっかり定着した感のある、あの星野リゾートが本気で作った複合施設、ハルニレテラスは、休日や夏休みともなると人人人でごった返し、落ち着いて湯川のせせらぎを感じる事も出来ないトンデモ観光地に成り下がります。
ただ、夏休みピークを過ぎた9月の平日、ハルニレテラスも本来の静けさを取り戻し、気持ちの良い空気がデッキの上を覆ってます。
レストランはほぼ全店テラス席があり、犬もテラス席なら同伴可。ってとこも犬連れには高ポイントです。
そんなハルニレテラスには、東京でもお気に入りの中華。麻婆豆腐が有名な希須林や、イタリアンのイル・ソーニョ(未訪)、そばの川上庵(未訪)などが軒を連ねますが、我が家がハルニレに訪れる際に必ず寄るのは、軽井沢エリアでも有名なベーカリーが提供しているレストラン沢村。
我が家はハルニレテラスならば沢村一択
軽井沢のランチはそれこそ東京なみに選び放題。ピンからキリまであるのでお好きな所で☆
我が家は、犬も一緒に気持ちの良い空間で美味いパンが食えるハルニレテラスの沢村をおススメします。
浅間牧場で犬と一緒にのびのび広々
北軽井沢~嬬恋地域の観光地といえば、何はともあれ鬼押し出し園。
群馬県民であれば知らない人はいない「上毛かるた」の記念すべき「あ」の札でも有名です。
天明3年の浅間山大噴火で流れ出た溶岩が、幅2㎞・長さ5㎞の範囲となり麓の村を埋め尽くしたそう。で、生存者は高台に逃げたわずか数名と言われます。
その流れ出た溶岩の跡が、現在「鬼押し出し」として観光地になっています。
鬼押し出し園は犬OKな施設なので行こうかとも思ったのですが、まぁ今更入園料を払ってまで行きたいところでもなかったので、SGから至近距離にあり自然いっぱいの浅間牧場に遊びに行って来ました。
浅間牧場はトレッキングコースとして最適
浅間牧場は標高1,300mに広がる800haの広さを誇る県営牧場。天丸山を臨み、白糸の滝まで歩けるトレッキングにもってこいの気持ちの良さそうなコースです。
この日は残念ながら途中からぽつぽつと雨模様にになって来ちゃったので、すぐに引き返しちゃいましたが、天気の良い日の眺望も抜群ぽいです。
日本初のカラー映画、「カルメン故郷に帰る」(知らん)の撮影地だったり、昭和初期に流行った流行歌「丘を越えて」(かろうじて知ってる)の歌詞のインスピレーションの場所だったりと、昭和初期の話題しかない浅間牧場…今や却ってマイナス要素にしかならない売り文句が踊っています。
ちゃんとトレッキングコースとして整備したり、MTBのコースを新設したりすれば絶対に今の若い層に刺さるはずのアップダウンの多い魅力的なエリアですが、いかにも県営の気合の入っていない手の入らなさ加減が残念でなりません。ま、そこがゆるくて良いって所でもあるんですけどね。
徒歩30分くらいかな。この辺まで来るとすれ違う人も殆どいなくなり、こっそりリードを外すと…
※この辺は熊が出るらしいです。ノーリード禁止エリアなので、本当は絶対リード外しちゃいけません。あくまでも自己責任で。
しっかり歩いた後は名物のジョッキ牛乳を
今回は途中で雨がちらついて来ちゃったので引き返しましたが、アップダウンの丘が続く浅間牧場は結構良い運動になります。
スタートの浅間牧場茶屋に戻り、名物のジョッキ牛乳で喉を潤します。ここの牛乳はノンホモ牛乳とのこと。そもそもホモ牛乳の意味も分からない位なので、ノンホモと言われても、何がホモじゃないのかさっぱりわかりません。
ノンホモ牛乳 「ノンホモ牛乳」は、均質化をしていない牛乳のことです。 市販されている牛乳のほとんどは、牛乳の消化吸収をよくすることと、乳脂肪の浮上、 即ちクリームラインの防止と品質保持の目的で、乳脂肪中の脂肪球を細かく砕き、 安定した状態にしており、これを均質化(ホモジナイズ)といいます。
て事だそうです。要は搾りたてで、成分調整してないそのまんまって事かなんかそんな感じだと思いますが、結局分かりません。で、当然飲んでみましたが、確かに濃いけどそこまでの感動は…観光地なんで甘め評価で「ま、飲んどいてもOK」て感じ。
結論。SGにずっといても別に全然困らないけど、行くなら浅間牧場
北軽井沢といえば鬼押し出し園と浅間牧場です。今回浅間牧場に遊びに行って来ましたが、この「なんにも無い感じ」が好きな人には良いと思いますが評価は分かれそう。
我が家のワンズは野っぱらを駆け回るのが大好きなので、浅間牧場は大満足。観光地観光地していないゆるさもまた良い感じでしたが…
逆説的に「SGの凄さ」が分かる結果に。
とはいえ、アクティブなワンちゃんの飼い主さんなら、浅間牧場はイチ押しかな。
番外編その1:初日のお昼は絶対にこれだ!
北軽井沢スウィートグラスのチェックインは13時です。チェックイン後キャンプ泊の場合は、すぐに設営。設営後ちょい遊んで風呂入ればすぐに夕飯の準備にかからないといけません。初日はとかく忙しいのです。
キャンプ初日のお昼は弁当が鉄板
てことで、我が家では、キャンプ初日のお昼は途中のどっかで食うか、弁当を買って現地で食うかが鉄板。
田舎の食堂は外れが多いので(笑) 普段だったらコンビニでおにぎり買って現地に着いたらテキトーに食うのが常ですが、せっかくの北軽井沢。最寄りのICは上信越道の碓氷軽井沢ICもしくは、関越自動車道高崎ICか渋川伊香保ICのいずれか。
上信越道経由なら、もちろんみんな大好き横川SAのおぎのや峠の釜めし一択ですが、我が家はせっかくの北軽井沢、寄りたいところがあったので(後述)ここは迷わず…
もはや群馬県民のソウルフード 登利平の鳥めし弁当(松)一択!
登利平の鳥めし弁当は高速を降りてでも食う価値あり
もう子供の頃からここの鳥めし弁当を食べてますが、よく考えると、自分が鶏肉好きなのは幼い時にここの弁当を食っちゃったからなのかもしれません…その位、登利平の鳥めし弁当は上州人のDNA奥深くまで浸食している気がします。
焼き鳥のタレともちょっと違うしょっぱ目のタレがご飯にかかっています。群馬県民好みの濃い味付けにご飯が進みまくります。
もも肉は厚めのカットで、たっぷりと炭火の香りをまとって完ぺきな歯ごたえとボリューム。
胸肉は絶妙な薄さ。厚すぎると胸肉特有のボサボサ感が出てしまうところを完ぺきに抑えつつ鶏感を確実に残すこの厚み! 本当に匠の技としか言いようの無い匙加減。マジでこんなに旨い胸肉ってなかなか食べられませんぜ。
脇役のキュウリの辛子醤油漬けもこれまた箸休めに最高。どこも手を抜かず絶妙なバランスの上に成り立つ米と肉と漬物のマリアージュ ←ワインのインチキ評論かょ!
これだけ美味い登利平ですが、前述したとおり高速のSA/PAにも進出せず、全国展開もせず(群馬県内28店舗、埼玉県3店舗、栃木県1店舗)あくまでも群馬県民のソウルフードとして「狭く深く」根付いてゆく戦略のようです。
結論。わざわざIC降りてでも鳥めし弁当は食うべし
群馬は新潟や長野に遊びに行く際の通り道。高速に乗ったまま通り過ぎるんじゃなくて、IC降りて買おう鳥めし弁当。「わざわざ」食う価値あり!
と、声を大にして言いたい元群馬県民でした。
番外編その2:SGに行くなら高崎ICで降りよう
基本、SGに行くには上信越道の碓氷軽井沢ICから行くのが至近距離だと思われます。
出典:北軽井沢スウィートグラスHP
でもせっかく高崎ICから降りても行けるならば必ず寄りたいお店が…
卵好きの聖地が高崎に
我が家が寄りたかったのは、タマゴ市場 卵太郎(らんたろう)
高崎市下里見の国道406号線沿いにある”たまご市場卵太郎”。
三喜鶏園の直営店で、卵とお菓子のお店です。
ネット入り卵からギフトまで色々な種類の卵を取り揃えております。
たまご屋だからこそできる卵をたっぷり使ったお菓子も人気。
卵たっぷりのふわふわロールケーキ、プリン、ご購入いただいてから最後の仕上げをするシュークリーム、ジェラート、などバラエティにとんだお菓子と新鮮な卵で、お客様をお待ちしております。
お近くにいらした際には、是非一度お立ちより下さい。出典:たまご市場卵太郎HP
黄色いのぼりが無ければ完ぺきに通り過ぎてしまうような店構えですが、この日も平日なのにクルマがたくさん停まっていて、この辺りでは一際目を引く建物です。
卵太郎でキャンプ中の卵とおやつをゲット
卵太郎は卵の直販だけでなく、ここの卵を使ったスィーツ(シュークリーム、プリン、バームクーヘン、カステラなど)も評判が高いお店です。
でもまずやっぱり基本は卵そのものの実力がなきゃね。って事で、キャンプ中に使う卵をここで調達します。
とにかく黄身の濃さは圧倒的。個人的には北斗市の中村農場とタメを張る美味さです。黄身の濃厚な味を楽しむのはスィーツもおススメ。キャンプ中のおやつとして買い込みました☆
シュークリームとプリンは最近ではコンビニスィーツでも力を入れている激戦区。昨今この分野では、生クリームを配合し口当たりの滑らかさと生クリームのコクを追求している商品ばかりが並びます。
まぁ、それはそれで美味いのですが、卵由来のお菓子を食ってる感覚は希薄になります。そこは卵太郎、卵専門店だけの事はあります。生クリームなんかで「逃げ」ないで、卵一本で勝負しているのが非常に好感が持てます。「卵のお菓子を食った!」満足感は半端ないです。
そんな卵満足度に関して個人的に圧倒的だったのはカステラ!
まとめ
北軽井沢スウィートグラスへ行ったついでに立ち寄りたい個人的おススメは以下の通り。より楽しく過ごせる事を約束します!
- せっかくなら温泉へ、SG至近の「絹糸の湯」最高!
- ハルニレテラスの沢村のパンは足をのばす価値あり!
- アクティブワンズは浅間牧場で走り回ろう!
- SG行くなら高崎ICで降りよう
- 登利平の鳥めし弁当
- 卵太郎の生卵とスィーツ はわざわざ降りる価値あり!