みなさん、キャンプでご飯(白米)はどうしていますか?
肉焼いて酒飲んじゃうからコメなんて食わないよ。って言う猛者(まぁ、僕なんですけどね)から、キャンプといえばカレー☆お米は飯盒炊飯が基本!なんて方も多いと思います。
また、クルマ旅の食事は移動を伴う事もあり酒ばかりも飲んでいられないので、ご飯が恋しくなる時もあります。
そんな時、荷物の中に気軽にお米が炊ける炊飯器があると便利かなぁ…と思い購入したのがコレ
他社の炊飯器ではなく、これに決めた決め手と使い勝手について、実際に人柱になった利用レポをお伝えします。
Contents
ご飯を炊くシチュエーションを考える
あくまでも我が家の事情ですが、キャンプやクルマ旅(車中泊)でご飯を食べる(炊く)シチュエーションを考えてみます。
キャンプでご飯を炊くのは昼食がメイン
キャンプを例にとると、やっぱり夜は肉焼いて酒飲んで…
お子さんのいるご家庭は別かと思いますが、我が家のキャンプの夜は白米が入り込む余地がないのが実情です。あるとしても、「おにぎりを焼きおにぎりにして〆に食す」(行きにコンビニでおにぎりは調達)くらいかな。
では、朝はどうかといえば…
バウルーでホットサンド。が簡単で美味いんですよね…
朝から、白米、鮭の切り身、みそ汁。それは宿かなぁ…
てなことを考えると、「キャンプのお昼にカレーを食う」のが我が家唯一のキャンプメシでコメが主役になる瞬間なのかな。って思います。
キャンプの昼は意外と忙しい
と、考えた時、1泊2日のキャンプでは、お昼の時間帯は設営か撤収真っ最中で飯盒炊飯は極めて難しいと考えざるを得ません(笑)
やっぱり今のトレンドは、「メスティンでご飯を炊こう!」、「ソロキャンの強い味方。固形燃料で米が炊けるメスティン」ですが、真昼間から炭おこしてるヒマなし、ご飯が炊けるまでバーナーの前にへばりついているヒマもないので我が家では却下となります。
クルマ旅でご飯を炊くシチュエーションを考える
キャンプではなく、いわゆる「クルマ旅」(車中泊メイン)の旅の場合を考えると、旅先でその土地の名物を頂く。のがメインになるかと思います。ただね、そんな外食ばかりしてもいられないのも実情、そんな時は全国津々浦々にあるコンビニで簡単に弁当で済ます。とか、お湯だけ沸かしてカップラーメンを…
それはそれで手軽で良いんだけど、個人的には「ココロが貧しく」なる感じがするんですよね…
簡単で良いので「ひと手間」かけたい。そんな日があるのも事実。
てことで、ハンディ炊飯器が欲しい
なんとなくキャンプやクルマ旅の主役ではないながらも、白米が恋しい。ひと手間掛けたい。そんな日のために、荷室に是非とも転がしておきたいのがハンディ炊飯器。
て事で、我が家もハンディ炊飯器購入に向けた検討に入る事に。
ハンディ炊飯器といえば「タケルくん」
クルマの中でご飯が炊けるといえば、やっぱり「タケルくん」が一番有名なのではないでしょうか?
車内で炊き立てのご飯を食べられるシアワセ。を実現したタケルくんの功績は途轍もなく大きいかと思います。
タケルくんのスペック
寸法・重量 | W160 × D140 × H155mm 重量592g |
電源 | DC12V専用(トラック用に別途DC24V専用製品あり) シガーソケット |
使用電流 | 8.5A |
使用電力 | 110W |
最大炊飯量 | 1.5合 |
最大1.5合は二人では十分な炊飯量、シガーソケット電流専用ですので、「車中泊専用炊飯器」という事になります。
タケルくんの良い所と?なところ
スペックをパッと見ただけですが、たける君の良い所としては以下の点が考えられます。
- ほぼ正方形15㎝四方くらいの大きさは、しまい寸法的に問題なし
- 最大1.5合の炊飯量は2人家族にはちょうど良い
- 使用電力110Wと省エネ設計
やはり、車中泊特化型炊飯器としては現時点最強ではないでしょうか?ただ、個人的に?な点も…
- 他の方の使用レビュー等をみても、エンジンをかけて炊かないと、電圧が一定しないとの事。車中泊に特化するために直流電源というのは分かるが、やっぱり炊き上がるまでエンジンを1時間以上かけるというのは全くもって問題外。
現在の、道の駅車中泊問題は=エンジンかけっぱなし停車だと個人的には思っている。 - シガーソケットからしか電源を取れないのは、使用する場所がかなり限定される(実質的にクルマの中のみ)
そうなると、DC電源も取り出せるポータブルバッテリーが使用の大前提となって来ます。
各社さまざまな製品がでていますが、有名どころのAnkerのポータブル電源が人気No.1のよう。最低このクラスのポータブル電源を用意しないとやはり難しいかな…どう考えても「1時間以上エンジンかけっぱ」はダメかと…
ポータブル電源利用前提であれば、DC電源は逆に不利
キャンプや車中泊でポータブル電源を使用してご飯を炊く。となると、基本クルマの中利用限定。利用中はエンジンかけっぱなしが大前提。それ以外の場所で利用する場合はポータブル電源を持ち運ぶ必要が生ずる…そんなタケルくんは、ちょっとどうなの…て事に我が家的にはなって来ます。
我が家はキャンピングカーですので、車内でAC電源を利用する事はさほど問題ではない。また、以前防災用にポータブル電源も既に購入済み。という特殊事情がありますので、家でも出先でも利用可能なAC電源のポータブル炊飯器にする事としました。
我が家の選択、サンコー お一人様用 ハンディ炊飯器 MINIRCE2
そんな我が家が選んだハンディ炊飯器は、サンコー お一人様用 ハンディ炊飯器 MINIRCE2 です。
タケルくんとのスペック比較
タケルくん | MINIRCE2 | |
寸法 | W160 × D140 × H155mm | W225 × D135 × H155mm |
重量 | 592g | 約1㎏ |
電源 | DC12V(トラック用DC24Vは別製品で対応) | AC100V(海外にて140Vまで使用可能) |
消費電力 | 110W | 250W |
最大炊飯量 | 1.5合 | 1.3合(0.65合×2) |
価格(希望小売価格) | 5,983円 | 4,980円 |
- 寸法はタケルくんのほうが6㎝ほど幅が狭い。奥行き、高さが変わらない事を考えるとタケルくんの圧勝。
- 重量に関しては、MINIRCRE2のご飯を炊く器は陶器製であり、そのままお椀にもなる仕様のため純水比較は難しい。
- 我が家ではDC電源である必要性はない。シガーソケット給電が利用場所を限定させるとの考え方を基本としているので、タケルくんを購入対象から外した次第。
- 海外でご飯が食べたい。等といったシーンにそっとスーツケースにMINIRCRE2を忍ばせる。といった使い方も可能。MINICRE2はアウトドアもそうだが、職場などでも炊き立てのご飯が食べられる。といった点を売りにしており、そもそも車中泊用として開発されているタケルくんとは訴求ポイントが異なる。
- 消費電力の違いは、DC電源の効率の差。
- 1.5合と1.3合は誤差の範囲。
こうしてスペック比較をしてみると、全ての項目においてタケルくんのほうが薄っすらと良い結果に。シガーソケット給電であるが故、道の駅等で、1時間程度クルマのエンジンをかけっぱなしで炊飯する事に罪悪感を覚えなければタケルくんで良いかと。
MINIRCRE2ならではの特徴
MINIRCRE2の最大の特徴はなんといってもご飯を炊く器が2分割されている点にあります。
てことで、使ってみた MINIRCRE2
という事で、先日のキャンプで早速MINIRCRE2を実戦投入。
外観
炊くまでの準備
それでは実際に米を炊いてみます。キャンプですので当然米は無洗米を用意します。
とにもかくにも最近一番お気に入り。北海道のお米です、甘味が高く白米そのもののうま味を味わえますよ。
我が家では、一応健康に気を遣って、白米にもち麦を混ぜています。スティックタイプで本当に使い易いのでキャンプにも当然持参しています。
まずは、MINIRCRE2の底に水を張ります。
で、↑にもチラっと見えていますが、ポータブル電源を持ち出して、本体とつなぎます。
容量は途轍もないSmartTapのPowerArQ(626Wh/174,000mAh/3.6V/正弦波 100V)ですが、能率はそこまで良くないので、スペック通りではないですが、これだけの大容量であれば、まぁなんとかなります。
炊き上がるまで
基本なんにもしません。設営の続きをしてもよし、子供や犬と遊んでもよし、キャンプ場の下見を兼ねてお散歩するもよし。
その間、約50分弱。勝手に炊いて勝手に切れます。
屋外での炊飯でしたので、気になる水蒸気や音、匂いは正直分かりませんでしたので、ネットでの評判をば。
炊飯中はコトコト音を立ててました。
水蒸気も加湿器ぐらいは上がっていました。出所:AMAZONレビュー
加湿器程度であれば車内で利用しても換気すれば問題ないかと。コトコトとはどの程度のコトコトか分かりませんが、まぁ、図書館で米を炊くツワモノなど世界中探してもどこにもいないと思いますので問題ないかと。
さて、オフィスや人のいるところで使うとなると、気になるのはご飯が炊けるまでの音やニオイです。
炊き上がるまでの50分間、実際にデスクで仕事をしながら使ってみましたが……めっちゃ静か!!!!!
耳を澄ますとコポコポ……という音がしますが、大きな音はしません。ニオイについても、若干カレーのニオイがするだけです。
出所:【正直レビュー】デスクで米が炊ける!? サンコーの「蒸気で炊く! お一人様用ハンディ炊飯器」を実際に仕事しながら使ってみた
実際に職場でこの商品を使った方のレビューをみても、静かなオフィスで使って問題ないレベルのようです。優秀優秀。
で、炊き上がれば勝手に電源が切れますので、電源OFF後20分くらい蒸らしの時間を見たらいよいよ炊き上がります。
実食
今回は2人分の米を炊いたので、一緒にレトルトカレーを温める実験はできませんでしたが、とにもかくにもきちんと炊き上がったようですので、別途カレーを温めての実食。
本文でも述べた通り、陶器製のお茶碗にそのままご飯を炊くため、お椀が汚れずに済むのがメリットですが、カレーという事もありついつい別皿に盛っていただいちゃいました(メリットの意味なし)
使用後について
基本、MINICRE2はご飯が炊きあがった後何もする必要はありません。お茶碗洗って、底に残った水を捨てるだけ。笑っちゃう位手入れ不要。
問題としては半分使っちゃったポータブル電源。もしもの時のためにもう少し充電されている方が心強いのは確か。クルマ旅であれば次の移動地に向かう際、走行中充電をすれば何の問題もありませんが、一か所に腰を据えるとなると話は別。
そんな時のために我が家は「デカくて薄い」ソーラーチャージャーを常時クルマに積んであります。
ソーラーチャージャーの評判も高いsuaoki 製を選びました。150Wの発電能力はやはり圧倒的です。
実は100Wと価格差が2,000円程度しかありませんが、しまい寸法等を考えると、こちらが現実的かもしれません。
ちなみに、我が家の電力事情ですが、キャンピングカーの屋根に200Wのソーラーチャージャーを載せてあり、サブバッテリー等の充電に専ら利用しつつ、この可動式の150Wソーラーチャージャーでポータブル電源を絶えず「使える」容量まで充電しておく。これが我が家のクルマ旅の基本。
くどいようですが、「環境負荷を考慮」し、「周辺の人たちに迷惑をかけない」で楽しい旅を実現するために、「停車中はエンジンOFF」を大前提としています。
完ぺきにMINIRCRE2からは話がずれましたが、こんな感じで運用すれば天候に左右されますが、別に電源サイトを使わなくても、常時エンジンをかけっぱなしにしなくても、おいしいお米を炊く事が可能です。
さいごに
車中泊に特化し、クルマの中でご飯が炊ける。という新しいシーンを開拓したタケルくんはやっぱり素晴らしい商品ですが、色んなシーンでの応用が利く。ご飯とおかずがいっぺんに作れる。といった別の魅力を備えたMINICRE2。キャンプでも十分に「使える」1台だと思います。
但し、キャンプ場や車内のようにコンセントが無い場所では、ポータブル電源使用が大前提です。そこをどう評価するかによって、この商品自体の評価は大きく変わってくるかと思われます。
我が家はキャンピングカーという事情や、ソーラーチャージャーを活用したポータブル電源の充電システムを構築していますので、非常に良い製品だと思いました。
直流がエコ。と言う意見も理解できますが、直流電源を取り出すために停車中クルマのエンジンをかける。という非エコ行為をどう考えるか…意外と奥の深い問題なのかな。なんて思いながら米が炊けるのを待つのもありかと(笑)