キャンピングカー、それは、狭い日本では無用の長物。退職後の老夫婦が日本一周するために買う「老後の道楽」
朝早い道の駅で、歯ブラシ咥えて寝ぐせのあるじじぃが加齢臭たっぷりのクルマから転げ出て来たり…
キャンプ場で、夜中発電機ガーガー音立てて工事現場みたいな無駄に明るい電気吊るして宴会してたり…
トラックの上にリーゼントみたいなでっぱりつけた、カッコ悪いクルマだったりと、個人的には良いイメージは全く無く、どちらかと言うと関わりたく無い人種の乗るネガティブなイメージしかありませんでした。(正直今もそのイメージは残ってはいますが…)
そんなイメージしかなかった我が家が何故キャンピングカー購入検討に至ったのか。を、記録しておこうかと。
Contents
犬との旅行は宿との戦い
元々旅行大好き、外遊び大好きの我が家。5年前より家族の一員となったワンズが来てからと言うもの、海外旅行はちょっと無理かなぁ…と言う感じではあるのですが、その代わり国内どこにでも連れて行きたいと思っていたのですが…
なかなか犬OKの宿ってのがシビレる感じの所が多くて…
犬と一緒にホテルリゾート。なにからなにまでお犬様ファーストな宿。金額もなかなかなお値段…まぁ、そこまで出せばそりゃ快適に決まってるけど、いつもいつもそんな所に泊まってばかりもいられないよ。
てなとこから、
この宿、絶対普通に人が泊まらなくて、起死回生、犬OKの宿にしてなんとか客を呼び込もう。がミエミエの宿までピンからキリまであります。
こんな感じで素敵なトコもちょっと残念なトコも、いろんなドッグリゾートにお邪魔して来ました。
また、冬場に定宿にさせて頂いている犬OKの宿は、昼間帯スキーに出ている間、部屋の中でフリーで犬を留守番させて下さる宿もいくつかは開拓しました。
て感じで、犬OKの宿をベースに色々開拓して来ましたがやっぱり…
(それはそれで当然十分楽しいんだけど)
自分たちが行きたい所に行く…×
犬がOKの所しか行けない…〇
てのがね…
ここで紹介している斑尾と白馬は開拓したんだけど、僕が良く行っている新潟方面(かぐらみつまた、八海山)の居心地の良い犬OKの宿が色々泊まってみたもののみつからないのが実態です。
キャンプ泊がその回答
満足できる犬OKの宿を探すのに疲れちゃった我が家は、キャンプ泊に大幅にシフトしてゆきます。(冬場以外)
キャンプ場でも犬NGの所はあるにせよ、宿を探すよりも遥かに楽。今まで探して定宿にして来た所以外でも、行きたい所に(大都市圏除く)キャンプ場はほぼあるので、犬と旅行問題は冬場以外はキャンプで解決したと思っています。
これはこれで大満足で、キャンプを中心に、カヤック、スキーと一年中遊び呆けて行こうと思っていたのですが…
北海道犬連れ旅行で痛感
本州近隣犬連れ旅は、定宿やキャンプ泊で楽しく遊んでいるのですが、ほぼ1年おきに北海道を10日前後旅行している我が家。旅程を組む中で一番面倒なのは当然、北海道で犬OKの宿を探す事だったりします。
2014年は道北の旅
たとえば、2014年の北海道旅行では、フェリーで苫小牧に着いた後、美瑛富良野~留萌から日本海オロロンラインを通り稚内~利尻礼文島~オホーツク側を走り朱鞠内湖まで行った後、我が家の次女の実家のある石狩市に立ち寄った後~小樽からフェリーに乗って新潟へ。と言う北海道をほぼ半周近くを周る旅でした。
当然、綿密な宿の予約が必要になりますが、全てに犬OKを確認しながらの宿探しだった訳で、かなり大変だったのを覚えています。
オンボロ外車にワンズを連れての旅です。何か一つ歯車が狂ったら本当に全てがパーになるギャンブルの様な旅だったと、今になって思えば空恐ろしくなりますが、当時はなんとか無事(といっても、途中でマフラーがもげかかると言うトラブルはありましたが…)に帰って来ました。
2014年道北旅の反省点
ここまでの長距離の移動で宿を転々とする旅だと、本当に自由度が利かない。もう少しじっくり見たいなぁ…なんて思った所も次の宿の予約があるところまで走り切らなければなりません。したがって、一か所の滞在時間も限られて来ます。
なんとなく、個人旅行なのに団体パック旅行の様な旅程になってしまったのを思い出します。
とっても楽しかった北海道旅行(この2年前には、知床羅臼方面に行っています)。とはいえ反省点も多く、次の北海道旅行は思い切ってキャンプ泊で臨みました。
2016年は釧路方面にキャンプ泊
キャンパーでもありカヤック乗りでもある我が家。「一度は釧路川を」と言う思いが前々からあり、2016年夏の北海道旅行は、釧路方面に絞り腰を落ち着けての旅となりました。
とはいえ釧路までかなりの距離がありますので、苫小牧~帯広にまずは向かい、そこで犬OKの宿を探して一泊。その後は塘路湖畔のキャンプ場で数泊した後、屈斜路湖畔に長期キャンプ泊をしながら、釧路川をカヤックで川下りしたり、キャンプ場をベースに釧路湿原や釧路市散策等を楽しみました。
釧路川源流をカヤックで川下り。まさにジャングルクルーズ
釧路方面の旅も、阿寒~オンネトーから足寄に抜けて、そこから600㎞一直線で、次女わか菜の里帰りで石狩を経由して苫小牧へ。
2016年釧路方面の旅の反省点
憧れの釧路川を自邸で川下りを達成し、大満足な旅ではあったのですがやはり反省点も多い旅でした。
まずはキャンプ泊ですと、設営撤収にそれなりに時間がかかるため、1泊単位での移動はかなり困難であり、一か所にじっくりと留まる旅になります。
山岳用テントに荷物の雨を凌げるだけのタープと言う選択肢もありますが、そうした装備は縦走等を数日かけて行うための、「寝るための手段」であり、「キャンプを楽しむ」手段ではないと思っています。なので、「犬とキャンプそのものも楽しむ。」となると、必然的に大がかりな設営になってしまいます。
結果、犬OKの宿からの呪縛を離れるためのキャンプ泊が却って機動力を奪っているという皮肉な結果になってしまっているのです。
それと、この旅の前半は天候に恵まれず雨に祟られました。キャンプで雨。。。覚悟はしていますが、行動が極端に制限される事になります。
よくよく考えると、日本は「3日に一度は雨が降る国」なんです。
2015年の全国降水、雪日数(単位:日)
都道府県 降水日数(年間) 雪日数(年間) 北海道 144 108 群馬県 105 14 千葉県 117 16 東京都 115 11 神奈川県 119 8 新潟県 152 76 山梨県 100 14 長野県 122 75 全国平均 124 33 出展:e-Stat 政府統計総合窓口 社会生活統計指標-都道府県の指標-2015から抜粋
上の統計を見てもらってもお分かりの通り、日本は平均120日以上雨が降る国なんです。ソトアソビをする上で雨はつきもの。どう付き合ってゆくかが楽しく快適にソトアソビを進めて行く上でのキーになるのです。
そんなソトアソビの問題点のまとめと解決策は…
「犬とソトアソビ」を5年やって分かって来た問題点
- 犬OKの宿探し、満足のいく宿に巡り合うのは意外と大変
- 長時間移動旅、長期の旅になればなるほど、宿が足かせになる
- 日本は3日に1日は雨の降る国、雨と上手に付き合わないと不快しか残らない
- キャンプは楽しい、でも、キャンプ自体を楽しむためには荷物も増える
- 冬場の犬OKの宿問題は全く解決できていない、冬場はキャンプと言う訳にもいかない
気になりだしたキャンピングカー
これからも楽しく犬と一緒にキャンプ、カヤック、スキーとソトアソビにまい進して行くために、うえで述べた問題点を一個ずつ解決して行こうと思い立ったのはつい最近の話。
- 面倒な犬OKの宿探し→宿に泊まらないで済めば越したことはない
- 宿に泊まらない解決策はキャンプ泊
- キャンプは楽しいけど、機動力がないし雨にも弱い
てな事をつらつらと考えると…
キャンピングカーがあるじゃないか!
という結論に至るのにさほど時間はかかりませんでした。
- カンタンに車中泊が可能
- テーブルとイスを出す程度でキャンプ設営が完成してしまう
- 雨の日は車内で過ごせば無問題
- 雪のスキー場の駐車場で車中泊なんて全く問題なし
- なにしろクルマ。機動力は問題なし
更に悪い事に(笑)Instagramで知り合いになった犬トモ夫婦がキャンピングカーに乗っていたりして、中に乗せてもらって…うちのツレが感動してしまった…
て事で、今までキャンカーなんて、ジジィのくせにDQNが乗ってるイメージしかなく、個人的にはネガティブなイメージで頭の中がいっぱいだったキャンピングカー(というかそのユーザー)に興味を持つ日が来るなんて。と、自分でも驚いています。
さて、どこから手をつけたら良いか
キャンピングカー、良さそうじゃないか!
そうは思ったものの、リーゼントみたいなトラックしかイメージにないわたくしめ。ネットでの情報収集を開始したのが今年の春のこと。
さてさて、これからどうなるか。をシリーズ化してキャンピングカー購入(に至るのか?)に至るまでを綴っていきたいと思っています。色々先達の方々、ご教示ご鞭撻の程宜しくお願い致します。