10年くらい前の北海道旅行・出張のお土産定番と言ってすぐに思い浮かぶものとしては、「マルセイバタークッキー」、「ROYCEのチョコレート」、「じゃがポックル」といったところでしょうか。
その当時、新千歳のロビーに長蛇の列ができ、一人当たりの販売制限まで出ていたじゃがポックル。会社の同僚が北海道出張のお土産でじゃがポックルを買ってきて、一人一袋ずつ配られた時の嬉しさったら(笑)
マルセイバタークッキーもROYCEのチョコも、今も物産展の超定番・北海道旅行のお土産の超定番として王座の地位は揺るぎないですが…
一方、今やAmazonでも普通に買えるし、並ぶ事も販売制限も何もない「食いたいときに買えるちょっと高いジャンクフード」的なポジションに落ち着いた感のあるじゃがポックル。
今夏の北海道旅行の際、久しぶりに買おうと思ったら、なんだか山の様に派生商品が…
て事で、買えるだけ買って食ってみて、新たな大ヒットの可能性を探ります。
Contents
改めて。ポテトファームとは
ポテトファームは、カルビーの北海道限定商品を開発販売している地域限定商品に冠せられたブランド名。
その沿革は、1990年代後半にまでさかのぼります。カルビーの千歳工場が、北海道~北東北エリア全般の同社商品の供給を一手に引き受けていたものの、栃木の新宇都宮工場の設立により、供給エリアがどんどん縮小し、最終的には千歳工場の生産量自体が半減した事に端を発します。
このままだと工場閉鎖に追い込まれる事態に陥る事は確実でした。そこで、千歳工場の命運を掛けた商品開発の必要性に迫られ、様々な試行錯誤を繰り返した後、年間約1800万人が利用する新千歳空港の存在に目を付け、ここで観光客向けに販売する「北海道限定」の独自商品の開発販売に踏み切ったのが発端のようです。
最初の商品は全く売れなかったらしいですが、徹底的なマーケティングの結果、全て北海道産素材を使用した全く新しい食感のポテトスナックである、じゃがポックルが爆発的ヒットとなり現在に至っています。(その辺の経緯はカルビーのHPに詳しいです)
現在のラインナップ
で、じゃがポックルの大ヒットを受けて、ポテトファームは次々と新商品を投入し、現在(2018年11月現在)では、スナック10種類、スープ3種類、計13種類のラインナップを誇るまでに至っています。
僕は、ここまで増殖しているとは露知らず、じゃがポックルを最初に食べた感動を再び味わおうと、目についたポテトファーム商品をジャンジャン買ってみたのでした(笑)
まぁ、見ての通り、アホみたいに買って来たのも、それもこれもキャンピングカーに変えた事でお土産の荷物のスペースをそこまで気にする事無く買えるようになった。てのが大きいです。
なんせ、じゃがポックル等はご承知の通り、ハコがデカい。あれを複数個購入すると、重さは大したことなくても嵩張って邪魔で仕方ないという事実があります。旅(もちろん出張も)はいかに荷物を小さくパッキングするかが至上命題。そうなると勝手に手はマルセイバタークッキーに伸びるのが人の常。
そこで、じゃがポックルは従来サイズに加え、ハコの嵩張りを考慮した小さめサイズ展開も始めており、この辺の出張お土産ニーズを拾い上げる努力が見て取れますね。
てことで、独断と偏見のランキング
今後の北海道お土産購入の際の参考になるかならないか分かりませんが、今回購入した全種類をやっと全て食べ終わりましたので(笑)独断と偏見によるランキング付けを行いたいと思います(あくまでも個人的感想です)
- 製品概要(特徴、カロリー、価格など)
- 見た目(食べたくなる見た目か?)
- 食感(やはりスナック菓子、食感て大事)
- 味(もちろん一番重要なのは味)
こんな観点で★★★★★評価を(くどいようですが、あくまでも個人的感想です)
じゃがポックル
製品概要
特徴
厳選された北海道産素材を使用したスティックタイプのポテトスナックである事はご存知の通り。100%北海道産ジャガイモと、オホーツク産(サロマ湖の汽水域から採られた塩)を使用。
商品の大きさに適したジャガイモのみを皮つきで使用、サクサクっとした独自の食感を出すための独自の製法を確立。
カロリー・価格
一袋18gあたり105kcal(今回比較商品中ワースト2)
18g×10袋 885円/18g×6袋 550円
前述しましたが、この6袋入り。てのが嵩張らず絶妙の大きさ。出張族の担当部署へのお土産や、自分の酒のつまみに購入。てな感じの用途最高かと。
概要…★★★★☆
カロリーは少々高め。普通のポテチが100g換算で560kcal(カルビーポテトチップスうす塩味)のところ、じゃがポックルは約583kcal まぁ、誤差程度ですが他のポテトファーム商品の中でも高いのが☆ とはいえ、うまけりゃ良いかって位の差。そもそもダイエッターはポテチなんて食わないのが常。
見た目、食感…★★★★★
ケータイで適当に撮ったので美味そうには見えませんが(苦笑)輪切りのポテチ、角切りのじゃがポックル。好みの問題ですが、こっちの方が全然好き。
そして、肝心の食感ですが、サクサクとした食感は、たとえばマックのフライドポテト等とは見た目と違い全く違ったものですが、このエア感のある食感は今までになかったもの。かなり好きと言わざるを得ません。最初にお土産でもらって食べた時の「なんだこれは?」感がよみがえります。ポテトファームも研究を重ねたらしいこの食感はアリです。
味…★★★★★
よくSAなんかで売っている「◎◎県限定」のスナックの様に、それっぽい味のパウダーをふりかけただけの「ご当地スナック」とは根本的に異なり、北海道産の素材のみを使用した、北海道限定のプレミア感はさすが。
同じ製法で北海道産食材を使っていないじゃがビーと比べるとその味の差は歴然。自然の甘味を感じられ、やっぱ美味いなぁ…と、唸ってしまいます。
最近は、菊水堂のポテトチップスや、湖池屋のプライドポテトなど、プレミアムポテトチップスが流行っていますが、やはり元祖としての食感、味は完ぺきかと。
じゃがピリカ
製品概要
特徴
北海道産ジャガイモ、トヨシロ、ノーザンルビー、キタムラサキの3種を使用したカラフルなキューブ状のポテトスナック。着色料なし。じゃがポックルと同様、オホーツク産の塩を使用。
カロリー・価格
107kcal(今回比較商品中ワースト)
18g×10袋 864円
概要…★★★★☆
最もカロリーが高いのは、特定銘柄のジャガイモを使っている弊害か?基本、じゃがポックルとつくりや材料は一緒のはず。ジャガイモを銘柄指定。それも3種類とかなりこだわりは見て取れる。
見た目・食感・味…★★★☆☆
食感は基本的にじゃがポックルと一緒。サクっとした独特の食感、じゃがいもの味を最大限に活かすうす塩味。ただし、使っている3種類のじゃがいもそれぞれの味の違いは、僕の駄舌では識別できず。
そもそも、上の写真でもお分かりの通り、小さなさいころ状の形状では、一個一個の味の違いまでは分からない小ささ。複数個口の中にほおりこんでその食感を楽しむ食べ方になってしまうので、3種類のジャガイモの違いを堪能させたかったら、絶対的にこの形状はNGかと。
てことで、じゃがピリカ。3種類のジャガイモの色の違いを際立たせるその見た目は楽しく美味しそうではありますが、どう考えても、「食感」と「味」。が置いてきぼりになっていると言わざるを得ないかと。僕はもう買いません。やっぱりじゃがポックルを買う。
ただ、新機軸として、じゃがポックルのお土産飽きた…って出張族には良いのかも。味は基本一緒なので、会社のOLさんからクレームは出ないかと(笑)
いも子とこぶ太郎
製品概要
特徴
北海道産のじゃがいもを使用した堅焼きチップス。味はホタテ風味。北海道産昆布の乾燥片が同封。
カロリー・価格
72kcal
15g×6袋 648円
概要…★★★☆☆
15g(じゃがポックルは18g)で6袋(じゃがポックルは10袋と6袋)は、いかにも少ない。更に昆布も入っている事を差し引くと、ポテチの量はかなり少なく一袋は物足りない。(女子向きともいえる) 6袋の割に、じゃがポックル10袋版と同じ大きな箱。ちょっとあんまりだ。一見安そうにみえるけど、割高。個人的には良いところがみつけにくい。
見た目・食感・味…★★☆☆☆
堅焼きのポテトチップスが元々好きじゃない僕は、食感は△ 昆布も同じ食感。堅めなので食感の違いを楽しむというよりも、堅めの同じ食感なのもあまり楽しくない。
ホタテ味はかなり控えめ。正直言ってホタテよりも昆布の味が強く、ホタテの優位性は感じない。
見た目はまぁ、酒のつまみ的。昆布が入った故の事。
以上、全体的に企画倒れ感が拭えないのが正直な所(あくまでも個人的感想)
いも太とまめ次郎
製品概要
特徴
十勝・芽室産の枝豆をフリーズドライ状態にして使用。こぶ太郎同様、ポテトチップスは堅あげ。丸大豆しょうゆでほんのり味つけ。既存商品「いもまめ」からのリニューアル。
カロリー・価格
71kcal
14g×6袋 648円
概要…★★★☆☆
14g(じゃがポックルは18g、こぶ太郎は15g)で6袋(じゃがポックルは10袋と6袋)は、ビミョーに少なすぎ。一袋では物足りない。(女子向きともいえる) 6袋の割に、じゃがポックル10袋版と同じ大きな箱。ちょっとあんまりだ。一見安そうにみえるけど、割高。個人的には良いところがみつけにくい。この辺りの評価は、こぶ太郎と全く同じ。ただ…(以下に続く)
見た目・食感・味…★★★★☆
堅焼きのポテトチップスが元々好きじゃない僕は、食感は△というのまでは、こぶ太郎と一緒。
ただ、この丸大豆しょうゆのほのかな味付けは絶妙。そして、フリーズドライ状の枝豆がきちんと枝豆の味を残しつつも、食感のアクセントになっている点がこれまた素晴らしい。
こぶ太郎と同様、酒のつまみ的ポテチなんだけど、本当にビールが進む感じ。惜しむらくは、やっぱり一袋が少ない事。もう少し食べたい。そう感じさせるまめ次郎でした。こぶ太郎とこうも評価が違うとは(あくまでも個人による感想です)
ジャガJ
製品概要
特徴
札幌のレストラン「YOSHIMI」のシェフが レシピ監修したコラボ商品。北海道産じゃがいもの厚切りポテトチップス、カレー味。
カロリー・価格
83kcal
15g×6袋 710円
概要…★★☆☆☆
うーーん。。。概要からは特徴が見えてこない。他の商品に比べ価格高め、コラボ料が上乗せされているのか。
見た目・食感・味…★☆☆☆☆
厚切り波型チップはよくある形状。厚めのために食感が命のはずですが、僕が購入したのが悪かったのか、若干湿気っていて、厚切りが却って仇に…
札幌のレストランだかなんだかのコラボ商品との事ですが、単なるカレー味。これも個人的に、カレーは大好きだけど、カレー味が大嫌いときてる(笑)
湿気ってて、カレー味で、値段が高いポテトチップって…ダレトクだよ。なハコ。二度と買いません(あくまでも超個人的感想ですのであしからず)
その他ポテトファーム商品
(番外編)ぽてコタン
製品概要
いままで、カルビー千歳工場が、自工場存続の最後の頼みとしてポテトファームブランドの元展開してきたチップスを紹介して来ました。
ここからは番外編として、カルビーポテトブランドで展開している北海道カルビーポテト帯広工場で作られているぽてコタンを紹介。
恐らく千歳工場 V.S. 帯広工場 の仁義なき戦い。打倒じゃがポックルなカルビーポテト。さぁそのお味は?
特徴
北海道産じゃがいもと玉ねぎの二大道産野菜のコラボレーション。昆布味は当然日高昆布を使用。こちらも北海道産原料にこだわっている。
カロリー・価格
89kcal
16g×6袋 648円
概要…★★★☆☆
小さい箱展開はポテトファームの失敗?を踏まえており好感が持てる展開。やっぱりお土産は嵩張らないが正義。 見たことのない(まだお土産界でもメジャーではない)ポテトスナックなので、お土産に飽きたと宣う贅沢OLさんにも人気が出るのでは(笑)
見た目・食感・味…★★★☆☆
ちいさなかき揚げというか、サッポロポテトバーベキュー味を立体的にしたような形は独特。
口の中にほおりこめるキューブ状で、味はそれぞれ玉ねぎ、昆布が強烈でポテトスナックを食べている感が希薄。
決してまずくはないし、独特の形状が楽しいんだけど、とりたてて感動もしない微妙な線。悪くないんだけどなあ…て感じ。
まとめ
色々食べまくって来ましたが、やっぱりじゃがポックル一択という結果に…
次点として、いも太とまめ次郎かな。
じゃがポックルが定番化したが故に、次の定番を探して迷走している感のあるポテトファーム。手を拡げ過ぎるのも落とし穴に落ちる危険性が…
定番としていつまでもじゃがポックルは食べたいものです。