北海道旅行の起点 道の駅サーモンパーク千歳

ここのところ更新が滞っていましたが、コロナ禍の時を経ても相変わらず毎年6〜8月あたりで約1ヶ月程北海道にお邪魔し、テレワークをしながら涼を取らせてもらっています。

そんな気ままな旅をこの6年程続けていますが、少しでもクルマ旅の皆さまのお役にたてればとブログを2年ぶりに再会しました。

今回は北海道旅行の起点となる千歳市に位置する道の駅サーモンパーク千歳の使い勝手についてレポートしたいと思います。

良い旅を!

サーモンパーク千歳の立地

道の駅サーモンパーク千歳は、北海道空の玄関口新千歳空港から約7km、海の玄関口苫小牧港から約35kmに位置し、ここを起点に札幌方面へ行くもよし、富良野美瑛方面へ行くもよし、十勝方面へ行くもよし。と、旅の最初に立ち寄るに相応しい道の駅と言えるでしょう。

施設概要

道の駅サーモンパーク千歳の主要施設は、物産品直売所・フードコート・売店・駐車場・トイレ・その他付帯施設からなりますが、全国的にも珍しい水族館も併設されているのが特徴の道の駅です。

基本年中無休ですが、営業時間は他の道の駅と同様に短めなので車中泊派としては「車中泊させて頂く代わりに必ずお金を落としていく」のが多少難しい点が残念ではありますがそれはどこも同じ事。

ゴミは持ち帰りが基本方針。最近よくある自動販売機横にもビンカン捨て用のゴミ箱も設置されていません。また、施設にて有料でゴミ袋を販売等も行っていませんそれをどう評価するかは色々な考え方があると思いますが、道の駅側にそこまでさせてしまう私たちのゴミに対するマナーを改めて考える必要があると思います。

物産品直売所

物産品直売所は道の駅の顔。やはり新鮮でスーパーとは一味違う野菜が揃うのが嬉しいですが、ちょっと価格が高めかな…というのが気になった点です(とうきび1本400円オーバーはね…新千歳空港内のショップじゃねーんだから)

夕方にお邪魔したので売り切れ多数だったのがちょっと残念。ロマネスコなんてレア野菜も鎮座していましたが車中泊やキャンプで使うにはちょっと難易度が高いです。やはり車中泊派としては使いやすいトマトやトウモロコシがスーパーでは食べられない味と鮮度と値段で並んでいる事をつい求めてしまいます

開店前に続々と近隣の農家さんから新鮮野菜が届いている模様。開店時には既に出立(支笏湖へ)しなければならないのが残念でした

フードコート

フードコートに関しては「地方都市のバカでかいイオンか」ってくらいに賑やかで活気に満ちたコーナーでしたが、到着がPM4:00ちょっと前だったため、ほぼ全ての店が閉店状態。営業時間はPM4:00までのようです。まぁこれも多くの道の駅でそうなので仕方ないのですが、旅行者からするとせめてPM6:00くらいまで営業してもらえると助かる。のが本音です。

実際の口コミ(Googleの口コミ)は

運営が新しくなってから
北海道空の玄関口千歳の魅力がたっぷり詰まったお店に変わりました!
北海道で1、2位を争えるくらいだと思います
食事処もスイーツもお土産コーナーもずっとそこで過ごせるくらい充実しています

といった意見もあるものの…

観光客価格と化した、北海道や地元とかなんも関係のない店の集まりです。前の方がコスパも質も断然上。

知っていたら海鮮丼は食べなかったなと思いました。
結論から言うと、メニューと実際に出てきた食べ物が全然違っていたので、おすすめしません。

などといった辛辣なコメントも多いようです。道の駅管理者の変更に伴う色々なゴタゴタがあった模様で地元民からは評判がすこぶる悪いようですが(詳しくはこちらのHPを)一方、観光客には人気の道の駅である事は確かです。私も観光客ですがパッと見、フードコートはいいかな…というのが率直な感想でした(あくまでも見た目のイメージ)

この見た目を「活気ある」。と捉えるか「がチャチャチャしている」と捉えるかで随分と評価の分かれそうなフードコート。海鮮も肉も一か所で食べられるのはやっぱり時間の無い観光客には魅力的だと思います

まぁ、色々とdisっているように聞こえますが、海鮮丼とラーメンの絵面は素直に惹かれます(笑)

売店

フードコートに関してはちょっと僕的には?な感じでしたが、道の駅サーモンパーク新千歳の一番の売りはなんといっても売店の品揃えの多さ!ちょっとした道の駅3駅分は優にあろうかという品揃え。北海道到着時に寄る事を想定していた道の駅ですが、北海道旅行の帰りに立ち寄り、「買い忘れたお土産をここで調達する」という使い方も十分にアリかと。その位の充実度です。

千歳といえば鮭ですが、鮭の皮チップスだけでこの充実度(こんなに要るのか?ってのはこの際置いておいて)

実は探している人も多いと聞く雲丹醤油。ここにこんなにありますよー

ドレッシングやら醤油やらの瓶詰め物がこれでもか!のボリウムで店内を覆いつくしています。どうでも良い事ですが地震が気になります(笑)

乾物だけでなくおにぎり類も充実。僕が購入したのは鮭と筋子の親子握り360円!北海道に着いていきなりのこのおにぎりの具の量には気持ちも高まります!

駐車場

駐車場に関しては、広大な敷地面積24,000㎡を有しているだけあって問題の無い広さ。

  • 普通車 222台
  • 大型車 12台
  • 障害者用駐車場 6台
  • EV充電 1基 (24時間利用可能)
    計240台

ただ、これでも週末は足りないらしく近隣に臨時駐車場が出来る程活況を呈しています。

道の駅の正面駐車場。一目みただけで車中泊と分かるキャブコンで溢れかえっていますね

車中泊派おススメ駐車ポイント

車中泊派にとっておススメとなる駐車ポイントですが、トイレに近いところは枯葉マークの関西ナンバー(かなり偏見込み)のベテラン車中泊ドライバーに独占されています。

また、施設に正対する駐車場は道路に接しているだけでなく傾斜がそこそこあるため個人的には避けたいポイント。

僕的におススメなのはトイレからは最も遠くなりますが、施設から向かって右側のスペースがクルマの密度も少な目でおススメになります。
道の駅施設に軒があるためトイレに行く際に雨に濡れるリスクも意外と少なく、且つ幹線道路からも遠いため夜静か。更に傾斜も少ない点が非常に良いと思います。

施設右側の空き地。鮭の時計台が目印です(痛恨事ですが、肝心のおススメ駐車エリアの写真を撮り忘れました…)

イメージ図

トイレ(車中泊用)

道の駅サーモンパーク千歳のトイレは「北海道トイレがキレイだと感じた道の駅V6」だそうです。

施設内の至る所に貼ってあり当該道の駅のアピールポイントのひとつとして機能しているトイレ

確かに清潔に保たれており、朝の早い時間から清掃員さんによる掃除が入っていましたが240台の駐車スペースに対して夜間利用可能トイレは1つだけ。便器自体もかなり少ない(男子トイレに関しては、小3・大2)便器数…あからさまに「車中泊の事は全く考慮していない」道の駅と判断せざるを得ない残念さです。

キレイとはいえさすがにこの少なさを思うと、車中泊は歓迎しない…が本音でしょう

千歳水族館

全国的にも珍しい道の駅併設の水族館が千歳水族館になります。ここの最大の特色は北海道最大級の淡水魚水族館であるだけでなく、裏を流れている千歳川の川底をそのまま水族館の中から観る事が出来る点に尽きます。

今回は時間が無くて立ち寄る事はできませんでしたが、前回訪れた際、実際に川底を自分の目線の高さから覗きみる体験はもちろん初めてですし、魚が目の前にいる。いないを抜きにしてどこかから連れて来られた魚が水槽の中を泳いでいるのとはけた違いに違う生の臨場感に感動する事必至です。

道の駅隣接というか、同一敷地内に建つ水族館。施設後ろに流れている千歳川は鮭の遡上する川で、インディアン水車が設置されています。ちなみにインディアン水車は写真左に見えるものになります

画像は借り物ですが、鮭の遡上時期にこの光景が生で観れると思うとかなり気持ちはアガります!

鮭遡上のタイミングで訪れないと、単なる川底を覗くだけになってしまいますが(僕が訪れた時はウグイが数匹見えました(笑))うまくタイミングが合えは想像できない感動を得れると思います!入場料大人800円を払う価値は大かと。

道の駅外周の遊歩道

実は当該道の駅最大のお気に入り箇所は、道の駅外周の遊歩道なのです(笑) 千歳川支流の小川と併行して整備された遊歩道と雑木林はとにかく「気持ちいい」の一言に尽きます。

早朝の犬の散歩にはこれ以上にない環境です。ただただ広いドッグランが併設されている道の駅は道内に多いですが、飼い主も楽しめる散歩道のある道の駅は貴重かと思います

冷たくて綺麗な清流にやっぱりおじゃまします(笑)

一番のサプライズ!遊歩道の雑木林の中に北海道旅行者のほぼ全てが遭遇したいと思っている(笑)エゾリスがチョコチョコと迎えてくれます

遊歩道は道の駅の外周のみならずそのまま千歳水族館の裏手を通り、千歳川に設置されているインディアン水車の見える橋までつながっています

ちょうど水族館の裏手にあるインディアン水車橋

訪問した時(2024年7月8日)はまだインディアン水車は設置されておらずその準備中でした

これまた画像は借り物で申し訳ありません。インディアン水車設置の図。これで遡上鮭を捕獲します!

道の駅サーモンパーク千歳…総評

駆け足で道の駅サーモンパーク千歳の概要を犬連れ車中泊の視点で見て来ましたがその総評としては以下の通りとなります。

  • 車中泊適正…★★☆☆☆
    • 駐車スペースは十分に取られているため駐車難民になる心配は皆無
    • ゴミは原則持ち帰り。施設外にゴミ箱無し。ジュースの自動販売機にも缶捨て用のゴミ箱無し。売店でゴミ袋の販売もなし
    • 駐車スペースに対し、夜間利用可能なトイレのキャパがあまりにも少な過ぎる
  • 道の駅の立地…★★★★☆
    • 空の玄関口新千歳空港からも海の玄関口苫小牧港からも近く、北海道旅行の出発点として十分に機能する立地
    • 透明度抜群、ウォーターアクティビティのメッカ、支笏湖アクセスへの起点にも◎
  • メイン施設…★★★☆☆
    • 営業時間は9:00~17:00(フードコートは16時L.O.)車中泊派には利用しにくい時間帯、あくまでも昼間帯訪問客狙いの道の駅
    • フードコートはイオンのフードコート等既視感のある佇まい。正直北海道に来て最初のグルメとしては惹かれない(新千歳空港に比べるとかなりの割合で見劣る)
    • 売店は品揃えと量に圧倒される。お土産はここで一通り揃えられる
  • 付帯施設…★★★★★
    • 併設される千歳水族館は千歳川の川底を直接覗ける仕様が素晴らしい。鮭の遡上時には大量の自然の鮭が目の前に見る事ができる
    • 道の駅裏側に敷設されている遊歩道は非常に気持ちが良い。犬の散歩に最適。北海道旅行者が会いたいエゾリスに出逢えるチャンスあり
    • 時期が合えば鮭捕獲のためのインディアン水車が見れる

道内の大型道の駅(函館観光の拠点となるなないろななえや、知床羅臼の入り口、ネイチャーセンター的要素の強いウトロや、道の駅自体が観光地のようなニセコ等)はいくつかありますが、そうした道の駅と比べても充分魅力的な道の駅のひとつかと思います。