白馬でのアクティビティの拠点 道の駅白馬

長野県北部に位置する白馬村は、ウインタースポーツの聖地、八方尾根スキー場を中心とする一大ウインタースポーツエリアとして有名です。また、残雪残る春は、雪山と桜が同時にみられ、夏は北アルプス白馬三山への登山や、青木湖でのカヤック、秋は一面の紅葉の中トレッキングと、四季を通じて楽しめるスポットです。

そんな白馬エリアの遊びの拠点、道の駅白馬を、特に冬の視点で紹介していきたいと思います。

道の駅白馬の概要

アクセス

ウィンターシーズンに白馬へ向かうには、長野道安曇野ICを降り、下道の国道148号 千国街道(糸魚川街道)をひたすら真っすぐ進んで行く事になります。そして、大町を超え、青木湖、木崎湖を超えた頃から雪が深くなって行きます。

そのまま直進し、白馬エリア最初のスキー場、鹿島槍スキー場を横目で追いやり、白馬さのさかスキー場が見えてきた頃には否が応でも気持ちは高まります。

そしていよいよ白馬エリアの2Topスキー場のうちのひとつ、白馬五竜スキー場への入り口のすぐ手前に道の駅白馬は位置します。国道沿いの非常に分かり易い立地のため、誰でも間違わずにたどり着けるでしょう。

僕は白馬のメインスキー場としては、八方尾根、白馬岩岳、コルチナの3スキー場になるので、道の駅白馬の位置としてはかなり「手前」のイメージですが、国道沿いの次の道の駅が遥か彼方の小谷村、道の駅小谷。になりますので、やはりここが白馬エリアを遊び尽くす際の拠点となる道の駅と言って良いでしょう。

駐車場

  • 普通乗用車 36台
  • 身障者用   1台
  • 大型車     6台
  • EV車用充電スタンド 1基

夜の写真でわかりにくいですが、普通車駐車場は、キャンピングカー(ハイエーススパロン)では、前輪タイヤより前がはみ出る感じの広さ。ただ、向いの駐車場との間に余裕がありますので、当て逃げリスクや向いの車が出れない。といった事はなさそうなので、安心して停める事ができます

 

EV充電スタンド。一台のみですがちゃんと設置してありますので安心

 

施設概要

詳しくは道の駅白馬のHPに詳しいですので、そこを参照して下さい。おススメの特産品等が掲載されていますので、このページでは割愛します。

道の駅白馬全景。特産品販売、レストラン、トイレ、駐車場とこじんまりした道の駅

 

  • おみやげ特産品コーナーは大充実! 週末はレジ待ちに長蛇の列も(AM9:00~PM7:00)
  • レストラン併設(AM11:00~PM7:00)個人的には白馬といえば「はくば豚」(白馬産SPFポーク)本当に脂に嫌な味がせず甘い豚は絶品!是非一度ご賞味あれ
    • レストランで食うのも良いですが、ここは是非、クーラーボックス持参で「A-COOP白馬店」へGo! スーパーでしっかり「はくば豚」が売っています。夕方にはタイムセールで3割引も(笑)
    • ちなみに、白馬エリアでもう一つのスーパーマーケット「ザ・ビッグ 白馬店」にははくば豚は置いて無い(イオングループなので全国均一商品展開)のでお気をつけて
  • 外トイレ(男女とも24時間) ウォシュレット完備。店内トイレ(営業時間に従う)

こじんまりとした道の駅ですので、白馬で遊んだ帰りにお土産を買う道の駅のイメージが強いですが、やはりここは車中泊を念頭に置いて。

車中泊について

そもそも道の駅での車中泊について、おさらい

道の駅の定義としては、各自治体と道路管理者が連携して設置し、国土交通省により登録された、商業施設・休憩施設・地域振興施設が一体となった道路施設を指します(Wikipediaより)

この「休憩施設」と言うグレー極まりない呼び名がクセモノでして、車の中で寝るのは休憩か否か。て事になります…そこで国交省の見解が。

質問

「道の駅」駐車場での車中泊は可能ですか?

回答

「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。

もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません

※傍線筆者 出典 国交省HP 道の相談室 より引用

 

宿泊目的の利用はNG
仮眠はOK

交通事故防止のため、あくまでも「仮眠」目的に車中泊を行う事は、施設管理者が敢えて「車中泊NG」と言わない限り可能と言う解釈となっているようです。

改めて、道の駅での車中泊のマナーについて

そんなグレーゾーンど真ん中(日本語の使い方がおかしいですが…)の道の駅での車中泊ですが、各地でトラブル続出、車中泊禁止の道の駅もバンバン増えて来ています。

スキー/スノボの拠点としての道の駅白馬。ここが車中泊禁止にならないように、最低限のマナーを各自守っていきたいと思います。

車の中だけで完結

冬場はあまり見かけませんが、バックドアを開けっぱなしにしてイスと机を持ち出して、バーナーでカップラーメン作ったり、コーヒー淹れたりする輩のなんと多い事か!あくまでも休憩するための公共施設。食事はなるべく道の駅のレストランに金を落とすか、クルマの中だけで完結させましょう。

どんなに寒くても就寝時はエンジンOFF

大型トラックは夏冬ともに、バンバンエンジンかけっぱなしで仮眠を取っていますが、だからといってまねして良い訳では無し。基本、就寝時のエンジンOFFは車中泊のマナーの第一歩。頭のおかしいキャンパーの中には発電機を回している猛者もいますがそんなのは言語道断。まず、エンジンを切る前に暖房を最大に効かせて、車内をあたためた上でとっとと寝てしまいましょう。

車中泊に最低限必要なグッズのおさらい

といっても、最低気温-10℃なんてザラの白馬エリア、朝方寒くて寝てられない。なんて事のないように万全の準備を。

  • 外からの冷気をシャットダウンするためのシェードは必須中の必須
  • フルフラットの車でもやっぱり必要
  • 寒い季節は、封筒型よりも絶対マミー型のシェラフが暖かく寝れます

決められた場所に駐車

だんだん幼稚園生の遠足の注意事項の様にになって来ましたが、白馬の道の駅はやはりスキー/スノボの拠点として、ウインターシーズンは駐車場が非常に混みます。

だいたい感覚値ですが…

夜10時には車中泊目的のクルマでほぼ満車状態

朝8時には半分以下に

9時頃から、一般客で出入りが激しく

そんな感じ。そこでこれはまずいなぁ…と思うのは、トラック用駐車場6台に平気で停めている普通自動車達…これはダメ。満車の際は、素直にスキー場の駐車場に移動しましょう。

自分たちは遊びに来ていて、トラックの運ちゃんは働いていて「仮眠」のために停めようとしている事をお忘れなく。

あんまりいいたくないけど…

他にも、「他の場所で発生したゴミを捨てない」とか、「夜中にカーステをガンガンかけない」とか、「車内の灯を外に漏らさない」とか、「トイレのコンセントでケータイ充電しない」とかとか(苦笑)

大人なんだから、自分の家じゃないんだから、責任のある行動をしましょう。まわりまわって、あなたの行動が自分の首を絞める事になるんだから…(自戒を込めて)

と、話が逸れまくりましたが、そんなこんなな注意事項を守って、いつまでも道の駅白馬を使えるようにしたいです。国道沿いなのに一歩裏に回れば…

息を飲むような景色がすぐそこに!自然と便利が同居する道の駅白馬。素晴らしいと思います

白馬龍神温泉のおかげで車中泊がますます快適に

道の駅白馬をベースにした時、唯一不便なのは徒歩圏内の日帰り温泉が無い事でした。それまで五竜/47に行った後は、「十郎の湯」と相場が決まっていました。そこに昨シーズンから、白馬龍神温泉と言う選択肢が出来たのです。

五竜と道の駅白馬と十郎の湯の位置関係。五竜で滑った帰りに十郎に寄って風呂入って道の駅へ。これが今までのパターン

 

白馬龍神温泉の概要

アクセス

白馬龍神温泉は、白馬エリアとしては極めて珍しく大手資本(神戸に本拠を置くホテルチェーンのホテルアスベストグループ)運営の宿泊、日帰り温泉施設であり、道の駅白馬の隣に位置します(徒歩30秒、100歩)

道の駅白馬の隣、JA施設の向かいが温泉入り口

 

入り口の看板。焼き肉屋と和食屋併設の旨記載

 

龍神温泉全景。白馬エリアにしては珍しい広大な駐車場完備

 

入り口。村営に毛が生えた白馬の各日帰り温泉施設に比べると、いかにも大資本ぽい豪華さ

 

温泉概要

白馬エリアの主要温泉程、高アルカリ温泉じゃないけど、やはりここもアルカリ系「美肌の湯」源泉かけ流しが自慢の湯です。

源泉名 白馬龍神温泉
泉質 ナトリウム塩化物・硫酸塩温泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)

源泉かけ流し、水素イオン濃度Ph8.25
主な効能 筋肉や関節の痛み / こわばり / 冷え性 / 末梢循環障害 / 胃腸機能の低下 / 軽症高血圧
耐糖能異常 / 高コレステロール血症 / 喘息 / 痔 / 自律神経不安定症 / ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
病後回復期 / 疲労回復 / 健康増進
禁忌症 病気の活動期 / 活動性の結核 / 悪性腫瘍 / 高度の貧血 / 心臓病
消化管出血 / 目に見える出血 / 慢性病の増悪期

出典:白馬龍神温泉

温泉内に設置されている温泉分析書によると、泉温は48.6℃と高温の記載です。しかし、冬場の今(2019年1月現在)まぁぬるい事、ぬるい事…内湯はよいにしても、露天は寒くて入ってられない程寒い湯でした…★★☆☆☆

施設概要

営業時間 11:00 ~ 21:30(最終入館 21:00)
料金 大人…800円 小人…400円
タオルレンタルセット…300円 フェイスタオル(販売用)…200円
アメニティ シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ドライヤー・綿棒・ハンドソープ
【女性脱衣所】化粧水・乳液・洗顔料・メイク落とし
【男性脱衣所】スキンウォーター・スキンミルク・ヘアリキッド・ヘアトニック

出典:白馬龍神温泉

白馬エリアの日帰り温泉の相場が600円(割引券利用で500円)に比べると、800円というのは随分高いイメージですが…

内湯に露天、サウナ、ミストサウナ、壺湯、釜湯、寝湯とスーパー銭湯なみの大充実エリア!確かに白馬エリアでこんな温泉初めてですが…

 

…なんと冬場は凍結による転倒防止のため、外湯に関しては、露天風呂と壺湯のみの営業と、冬場はかなり残念なことに。まぁ、安全第一ですからね、これも致し方ないかと

 

釜湯とミストサウナは雪に埋もれこのありさま…

 

結局、内湯以外はサウナ1か所、露天風呂となんてことのない壺湯(ただのちっちゃい壺)と、スーパー銭湯とは似ても似つかない状態…しかも先に書いた通り、お湯がぬるいのなんのって。てことでかなり対価格満足度は低いと言わざるを得ません…★☆☆☆☆

その他

利用してないため、しっかり確認できていませんが、2階は宿泊施設。食事処として焼き肉屋と和食屋が併設されています。

利用しなかったため、ためしにネットの口コミを見ると、良いところも多いけど、色々改善ポイントもあるみたいです。

まずはプラス意見

 

  • ロケーションが良かったのと、清潔感がお気に入り。コンパクトな客室設計と雄大で、開放感ある浴室は冬も期待大
  • スタッフさんの対応が丁寧で感じが良い。部屋が清潔。お風呂に入った時間が夜で雨だったので、全てのお風呂は楽しめなかったけれど、露天風呂に屋根がついていたのでしとしと降る雨を見ながら温泉に入る風情を楽しめた
  • 宿はとても綺麗だし、何よりスタッフの方の対応とご配慮がとても親切で素晴らしかったです。ご飯もとても美味しく、ご飯とお味噌汁がおかわり自由なので子供も喜んでいましたし、隣に焼肉屋さんが併設されていて館内から直接行けるのも嬉しかったです。 アメニティも充実していましたし、お風呂も温泉はとても気持ち良く館内も清潔で心地よく過ごすことが出来ました!また是非利用したいです

やはりオープンからまだ年月が経っていないため、綺麗で清潔なお部屋、多彩な風呂の評価が高そうな印象です

続いてマイナス意見

 

  • 施設は清潔感があり入浴場も広くて◎。ただ無料休憩室などは見当たらず、のんびり長居できる感じではないかも(日帰り客)
  • 朝の温泉利用時間が7時からというのは遅すぎる、せめて6時位にはしてほしい。 夜も12時くらいまではしてもらいたい(泊り客)
  • 部屋はいたって普通なわりに、料金が高い 隣接する焼肉屋も、値段は高い 自動販売機しかない、コンビニは少し遠い 朝はサウナは使えない、露天風呂はぬるい!(泊り客)
  • 温泉といっても、時間が決められていて21時までしか入浴できない。朝は7時から入浴できますが露天風呂は入浴できない。 食事は、食券を購入して食べるシステム。近所の食堂で食べている感じで1日目夕食は食べたい券はすでに完売(泊り客)

出典:Booking.com

宿泊施設と日帰り入浴の施設を共用しているがために、どちらの客にとっても少しづつ不満が出ている模様。とはいえ、道の駅の隣に建つという絶好の立地条件のこの温泉、車中泊派としては、待ち望んでいた温泉施設です。色んな不満点口コミも宿主の耳に入っている模様ですので、今後に期待といったところでしょうか。

やっぱり十郎の湯も捨てがたい

道の駅から歩いてひとっ風呂浴びられる / オープンからまだ日も浅く、綺麗で清潔な施設 / スーパー銭湯と見まがう程の多彩なお風呂。

だけど、

冬場は半分もお風呂が稼働していない / 思った以上に寒い泉温 / 800円と他の日帰り温泉に比べると高い。

そう考えると、車の出し入れが必要になりますが、昔ながらの十郎の湯も道の駅白馬を拠点とした時には、まだまだ捨てがたい魅力に溢れた日帰り温泉です。

十郎の湯概要

アクセス

五竜/47の帰りに立ち寄るのに最適な立地にあります。アクセスに関しては多少分かり難い路地裏的な立地ですが、国道から脇道まで「これでもか!」って位の案内板が出ているので迷わずにたどり着けると思います。

温泉概要

ここも白馬ならではのアルカリ性温泉。お肌すべすべに

源泉名 白馬かたくり温泉 十郎の湯
泉質 単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)源泉35.1℃
主な効能 食塩泉系の『温まる湯』
重曹泉系の『美人の湯』神経痛・関節痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔病・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進
禁忌症 急性疾患・活動性結核・悪性腫瘍・重い心臓病・呼吸不全・腎不全・出血性疾患・高度の貧血・その他一般的に病勢進行中の疾患

出典:十郎の湯HP及び温泉成分・禁忌症・適応症看板より作成

施設概要

営業時間 冬季(12月23日~3月31日) 午前10時より午後11時まで
夏季(4月1日~12月22日) 午前10時より午後10時まで休館日 毎月第2火曜日・・・・祝祭日の場合は翌日が休館日
料金 大人…600円 小人…500円 (2hr以内)
※近隣コンビニに500円割引券あり。5時間以内 大人…1,500円 小人…1,000円回数券 12枚綴り 5,000円
個室 大部屋、個室 4~5,000円/4時間

出所:十郎の湯HP

 

宴会場が完備されていますので、ここで地元の方が飲んで騒いで温泉入ってと、いかにも地域コミュニティの拠点として愛されている模様です。

 

メイン内湯(女湯)それほど広くはないですが、古さを感じさせない清潔な雰囲気。確か狭いですがサウナもあったと記憶

 

露天風呂と呼んでよいものかどうかの外湯。一応半外って感じでオープンエアではあるけど、白馬三山どころか何一つ見えないのが残念です

 

写真を撮り忘れましたが、マッサージチェア完備の大広間を無料休憩室として開放してくれています。カップルで風呂に入っても待ち合わせポイントがちゃんとある。と言うのも大切(白馬龍神温泉には、日帰り客用の無料休憩室は無かった点も指摘させてもらいます。)

総合評価 全てにおいてそつない満足度 ★★★☆☆

さいごに

2018-19シーズンは記録的な雪不足ですが、1月も下旬になって白馬地方もガッツリと降っている模様。急に思い立って宿も取りにくいハイシーズン、道の駅と日帰り温泉を上手に使って快適なスノボ/スキーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

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