’25 夏の記録 あまちゃんの聖地久慈へ

NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年4月から9月放送)は社会現象を起こすまでの一大ブームを巻き起こしましたが、放送後12年経つ2025年ともなると既にどこにもその痕跡は無いと思うのが普通ですが、ここ岩手県久慈市ではまだまだあまちゃんの熱は醒めていませんでした。

今年の北海道旅行は青森からのフェリー旅となります。そのため青森に行くまでの間もまた一つ別の「旅」を楽しんでいます。

で、暑い夏に負けない位に久慈はあまちゃん好きには熱い街でした。

Days03…’25/07/23

宮古魚市場食堂

昨夜のうちに道の駅みやこ入りし車中泊を。
道の駅みやこにとどまった理由は宮古漁協の魚市場食堂にて朝食を摂る事と道の駅から目と鼻の先の宮古最大の景勝地浄土ヶ浜へ足を運ぶ事にあります。

魚市場食堂漁師さんや漁業関係者向けの食堂であり、観光地ではありません。
朝7時の営業開始とともにお伺い

他の魚市場食堂同様、魚市場の片隅でひっそりと営業を行っています

やっぱりここは海鮮丼をチョイス

妻のチョイスは市場丼1,300円 宮古トラウトサーモン、いくら、ホタテの三色丼 これは安い

宮古トラウトサーモン?
漁協でもかなりの推しの様子
サーモン好きとしては気になります

丸々と太ったサーモン、推しの魚でしょうか?

気になります…

とのこと。秋鮭にはまだ早い季節。ここは漁協の推しに乗っかるのが吉かと。

ということで僕はサーモン定食700円をチョイス。ノルウェーサーモンのように脂がギトギトではなく非常に食べ易く旨味もきちんと感じられる味でした

観光客は全く眼中にない雰囲気の普段使いの食堂然としたところが却って好感度が高い魚市場食堂でした。美味しかったです

宮古イチの景勝地、浄土ヶ浜へ

道の駅みやこ並びに隣接する魚市場食堂から至近距離に宮古イチの景勝地、浄土ヶ浜があります。浄土ヶ浜は天和年間(1681〜1683)に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖(1727年没)が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われています。また、浄土ヶ浜の岩肌は、4,400万年前にマグマの働きによりできた流紋岩(りゅうもんがん)という火山岩で、二酸化ケイ素を多く含むため白い色をしていると考えられています。
また、マグマが流れた模様「流理構造(りゅうりこうぞう)」やマグマが急に冷やされたときにできた板状の割れ目「節理(せつり)」を観察することができます(出典:宮古市HPより引用)

僕たちは10年近く前に初めて訪れて以来2度目の訪問となります。

浄土ヶ浜へは浄土ヶ浜ビジターセンター(道の駅みやこから車で10分程度の距離)でクルマを停めてゆっくりめで30分くらいでしょうか、山を下って行くと開ける海岸です。

宮古市HPより引用

思わず「浄土のようだ」と感嘆の声を上げるのも納得の独特の景色は何度来ても圧巻です

13歳になる我が家のわんこがチラっと映っているのはご愛敬。朝の涼しい時間帯であれば犬の散歩にもぴったりのコースです

やっぱりここが記念撮影ポイント。夏場はここが海水浴場になってしまうので朝イチがやはりおススメです。ただし朝イチですと浄土ヶ浜のもうひとつのお楽しみ、「青の洞窟ツアー」はオープンしていませんんでそこは難しいところ。前回訪問時は洞窟ツアーに参加しましたが、なかなかに幻想的で一度は体験をおススメするツアーです

浄土ヶ浜へ向かう道中の深い緑もまた気持ちが良いの一言

俯瞰景色の美しさも別格。東京からだと決して行きやすい所ではありませんが、本当におススメの景勝地かと思います

あまちゃんの聖地、久慈市へ

今まで何度も行ってみたいと思いつつ「あと一歩」がどうしても遠くて足が向かなかった久慈市。岩手県のほぼ最北部太平洋側に位置する久慈市はよっぽどの事が無い限りなかなか足が向かない地である事も確か。宮古から青森へ向かう際の一時の「寄り道」ですがあまちゃん好きには熱い街だったのは言うまでもありません。

久慈市役所が提供している「北三陸あまちゃんぐるっとマップ」を片手に約半日しかない短い滞在時間のなかでどこを回るかを簡単に決めていざ久慈へ!

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駅前エリア

まずは道の駅久慈~駅前へ
最初に道の駅に立ち寄りましたが、いまだにあまちゃんのポスターや主役ののんさんを前面に押し出したポスターでお出迎え。あぁ、あまちゃんの地に着いたんだ。という感慨もひとしおです(笑)

やっぱり気持ちもアガります

まずはここから

観光協会の入っていたビル。ここから出発する深夜バスに乗って北三陸から脱出しようとしたシーン等たくさんの名場面を生み出した地です

この看板も今でも現役です!但しこのビルは老朽化で廃墟と化しているので今後いつ取り壊しになるか分かりません。まだ久慈に行く機会が無い人は急げ!

こんな形で残っている事自体胸熱!

 

また、久慈市はあまちゃん聖地巡礼観光客に対し「わかりやすさ」。を全面的にサポートしてくれています。各スポットにはちゃんと説明が

ここまで優しい聖地巡礼はなかなか

もちろん久慈駅は北三陸駅として登場してきました。

若き日の春子さんが東京に向かうシーンとかとにかく重要な北三陸駅はここ久慈駅です。また久慈駅では夏ばっぱが売っていたウニ弁当が販売されているのですが、この日は残念ながら定休日(涙)また、駅構内に入らなったので印象的な跨線橋は撮れず…

車庫にはあまちゃんラッピングが施された電車も

小袖海岸エリア

久慈駅から車で15~20分くらいでしょうか。まさにあまちゃんの聖地小袖海岸エリアへ向かいます。劇中では袖ヶ浜漁港として数々の名場面が撮られたエリアとなります。

これだけは絶対に外せない、オープニングで毎日見てきた灯台。春子さんが「東京」「原宿」「表参道」「海死ね」「ウニ死ね」と書き綴ったあの灯台です

何も知らないでいたら1000%素通りしてしまうであろうあの灯台が今目の前に!

残念ながら灯台の建っている防波堤には登る事は出来ませんが、俯瞰でみるこの灯台の破壊力たるや(笑)

このエリアは見どころのてんこ盛り。どんどん紹介します

この夫婦岩の前の海がアキが夏ばっぱに海に突き落とされたまさにその場所になります

袖ヶ浜漁協があった場所。海女クラブの面々とアキがみんなで「いつでも夢を」を歌いながら海に向かった道です。なんてことの無いただの坂道ですが、今もアキ達が歌いながら降りてくるのを錯覚するくらいの景色。実はこんな所が最も強烈に頭の片隅に焼き付いていたりします

ちなみにこの上の小山を登るとストーブさんことヒロシが詰めていた監視小屋がそのまま残っていますが時間の関係上行くのを断念‥残念

ここもあまちゃんのシーンとして忘れられない場所

海女クラブの面々が観光海女としてここでウニ採りの実演を行った場所。アキの「ウニ採ったどー」の場所。今でもこの階段をアキが海女のかっこで登って来る気がします(笑)

実際ここは曜日と時間さえ合えば今でも海女の素潜り実現を見る事が出来ます!アキと同じ格好をした現役あまちゃんたちの姿が見られるのは本当に素晴らしいです。観光資源としていつまでも大切にしてほしいエリアです。

やっぱりここまで来たなら絶対見たい素潜り実演。ちゃんと予定を組まなきゃ…と反省しきり(涙)

ふりかえり

この日は北海道に渡るため、青森FTが最終ゴール地点となります。そのため久慈市は朝早々に出立し八戸で昼食を摂りそのまま青森市入りしました。

青森でフェリー搭乗はさすがに遠すぎる…と思っていましたが、単なる移動だけで終わらず三陸エリアの濃い旅が出来た事がなによりの収穫となった一日でした。また、青森グルメも実は堪能しすぎる程に堪能した一日でもあります。

備忘録:青森グルメ旅

八戸市:みなと食堂

八戸に来たなら絶対に立ち寄りたいみなと食堂さん。前回八戸に訪れた際に寄らせて頂きその美味しさに感動したヒラメ漬け丼がもちろんおめあてになります。

絶対に味わってほしいヒラメの漬丼(+せんべい汁)あまりの美味さに唸る事間違い無しの逸品です。更にこれで1,300円という安さも魅力です。正直八食センターになんて行って観光客向けぼったくりの海鮮なんて食っている場合じゃないです。日月曜定休、6:00~14:00と朝から営業

青森市:お食事処おさない

この後道の駅浅虫温泉に立ち寄り早めの入浴を済ませ、明日の朝イチ出航の津軽海峡フェリーターミナルへ向かう前の腹ごしらえを青森市内で探します。

津軽海峡を眼下に臨む道の駅浅虫温泉。露天もサウナもないですがこれで350円!

青森市内の観光も全く予定していなかったため当然お目当てのお店も無い状態でググると出て来るお食事処おさないさん。青森駅前の大通りに面する遠くからでも目立つ黄色い看板。これぞ「ザ観光客向け食堂」の趣き。店頭には行列が…

他に探すのも面倒臭いのでその列に並びます。10人近くが並んでいましたが回転が良いせいかそこまで待たずに入店。大好物のホタテが有名なお店なのは看板のホタテの絵からして分かります。ホタテを食う気満々でしたが入り口に「本日ウニ入荷」の張り紙が…

今年4月に値上げされた張り紙がありましたが、そこまで高いと思えない。というか人気に理由が分かった気がするこの充実した内容!

名物らしい帆立貝焼味噌は正直言って親子丼のメイン具材がホタテになっただけのもので全くピンと来ませんでしたが、ウニホタテ丼の肉厚で甘いホタテと、火入れ絶妙のホタテフライは大満足。この先海鮮丼を何杯食うんだろうか…のこの旅3杯目。

北海道入りする前にこの充実度!
移動も楽しくなきゃ。な1日でした。

 

 

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