道南の旅…函館起点左回り その1 松前町(’25夏の記録)

津軽海峡フェリーを利用し北海道入りし、このあと北海道旅行を楽しむにあたり最初に選択すべき問題として、「函館を起点にした場合、右まわりが良いか左周りが良いか?」という問題に誰もが直面します(我が家だけ)

当然この後どこに行くかに全てかかっているので一概にどちら周りが良いとは決して言えないのですが(笑) 我が家の2025年の旅程として「北海道外周を(ほぼ)一筆書き」する事にした時点で「左回り」決定なのです。

それではまず道南エリアを函館起点で左回りしましょう。

そもそも道南とは?

一口に道南と言っても様々な定義があり、僕もざっくりこの辺。という感覚で使っていたのですが、北海道庁のHPで確認したところ渡島総合振興局、檜山振興局が管轄する18市町(函館市、北斗市、松前町、福島町、知内町、木古内町、七飯町、鹿部町、森町、八雲町、長万部町)(江差町、上ノ国町、厚沢部町、乙部町、奥尻町、今金町、せたな町)が道南に当たります。

行政がいうところの「道南」割とエリアとしては小さめな印象

個人的には道央エリアの洞爺湖や支笏湖、日高エリアまで含めるのは大きすぎだと感じるのですが、後志の一部(寿都、黒松内、島牧)を道南とする函館地方裁判所の管轄区域がなんとなく肌感覚に合う感じがします。(個人的見解)詳しくはWikipediaの道南を参考に。

ということで、ここで言う道南は便宜的に函館地裁が定義する渡島総合振興局、檜山振興局が管轄する18市町に加え、後志総合振興局の一部(寿都町、黒松内町、島牧村)を加えたエリアを道南と呼ぶことにします。

なぜ左回りなのか?

函館を起点とした時、右回りだと恵山~大沼~なないろななえ(道の駅)、森~八雲~長万部と噴火湾沿いで海鮮をたのしみつつ、洞爺湖あたりを目指すのがやはり王道のような気がします(急ぎの旅なら高速も完備されている点も高ポイント)

ただ、「北海道一周」を念頭に置くとどうしても左回りにこだわってしまうのです。それはやっぱり日本海オロロンラインを海沿い側レーンで走りたい。からに他ありません。(これは後述のブログ記事にて取り上げ予定)

いきなり道南とは1ミクロンも関係のない理由となりガッカリ感MAXですが、函館を中心に考えるとどうしたって右回りに比べるとイマイチパっとしない(個人的見解)左回りの魅力を再発見できれば。と思っています。

オロロンラインも終点間近幌延町辺りの停車場にて。日本海に沈む夕陽と利尻富士

まずはお昼、迷わず松前へ

函館着10:05のフェリーを降り最初に目指すは松前町、北海道唯一の城下町へと向かいます。

春先の桜並木が素晴らしい(らしい。桜の咲く季節は未訪問)松前城下を散策し、大河ドラマべらぼうでえなり君が暴君として君臨している姿を思いだしながら歩くのも良いのですが、やはり松前といえば我が家のお目当ては「海苔だんだん弁当」一択です!

海苔だんだん弁当とは?

あまり聞き馴染みの無い海苔だんだん弁当とは、松前地方に自生している岩海苔を丁寧に手摘みし乾燥させた最高級岩海苔に軽く醤油を塗り、白米の中と上に段々と重ねたのり弁当を指します。

AIによると…

海苔だんだん弁当(のりだんだんべんとう)は、ご飯と海苔を何層にも重ねたスタイルが特徴の弁当です。特に神奈川県横須賀市のソウルフードとして知られており、通常の海苔弁当とは異なる独自の文化があります。
概要と特徴
「だんだん」とは、ご飯と海苔が「段々」になっている様子を指します。一般的な海苔弁当がご飯の上に海苔を一枚敷くだけなのに対し、海苔だんだん弁当は、ご飯の層と海苔の層を交互に重ねることで、どこを食べても海苔の風味が楽しめるように工夫されています。
主な特徴
  • 多層構造: 弁当箱に詰めたご飯と、醤油などを絡めたおかか(鰹節)やその他の具材を挟んだ海苔の層が、2段、3段と重ねられています。
  • 地域の味: 横須賀市を中心に家庭料理としても親しまれており、家庭や店舗によって挟み込まれる具材や味付けは様々です。
  • 具材の例: 一般的には、層の間におかか醤油をまぶすことが多いですが、市販品や家庭によっては、白身魚の天ぷら、焼き鮭、ツナマヨ、炒り卵、ひじき煮などがご飯の層の間に挟み込まれることもあります。

と、横須賀がルーツらしいのですが、どういう経緯で松前に伝播されたのは知りませんが、よくぞここまで伝わってくれた!と感謝せざるを得ない程の磯の香りと、濃厚な海苔のおいしさが口の中一杯に拡がります。

レストラン矢野の海苔だんだん弁当

道の駅他でも海苔だんだん弁当を頂く事は可能です。どうも松前町を挙げて名物として取り組んでいるみたいですが、2022年に初めてレストラン矢野さんの海苔だんだん弁当をいただき感動してからは、やはりレストラン矢野さんが第一候補となります。

レストラン矢野さんは、温泉旅館矢野内に併設されているレストランになります。もちろんレストラン利用だけでもOKです。
営業時間 11:00~20:30(20:00 LO)10月~3月 14:00~17:00休憩
定休日 12月31日 10月~3月 毎週木曜日

3年前に初めていただき感動した海苔だんだん弁当

この海苔の艶!松前漬けも得点高し。やはりこのお弁当を食べた事で、実際のお店でいただきたくなった次第

 

お店で食べる海苔だんだん弁当は限定10食との事なので、フェリーを降りた後わき目もふらずにレストラン矢野へ向かいました。裏手とホテル横に駐車場があり、車を停めて転がる様に入店(笑)

店の前には海苔だんだんの幟が。すぐに分かります。やはりテイクアウト前提のよう。こうなると店内で食べたいです

ということで着席。迷わず海苔だんだん弁当を注文。ひょうしぬけするくらい普通に注文できました。

松前海苔だんだん。1500円也 おかずとしては松前漬けと茎わかめ、みそ汁のみという事もありちょっとだけ寂しいためトッピングいくら(価格失念)

トッピングが邪魔なくらいに海苔の味そのものが濃く、磯の香が食欲をそそります

ヤバいビジュ

食べ方が汚くて大変恐縮なのですが、ごはんの間に「段々」と海苔が入っています

松前に関しては北前船道の駅松前に行けば全て揃う

レストラン矢野さんから車で2,3分の所に北前船道の駅松前があります。

  • 手摘み岩海苔
  • 茎わかめ
  • 松前漬け

はみんな道の駅で購入可能です。また、松前町は北海道最南端の地でもあります。津軽海峡を挟んで青森と向かい合わせ。と言う事はマグロも捕れる地域でもあります。そんなわけで道の駅の食堂「うみかぜ食堂」のマグロ丼が気になってます(とはいえ、ここに来れば海苔だんだん弁当にしてしまうので永遠に食えないのですが・・・)

ま、お土産なんて買い忘れたらネットで買えばいいや…と思うと、その高さに眩暈が(現地でも高くてなかなか手が出ませんが(苦笑))
やっぱり一度は体験してほしい異次元の海苔

 

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