11月の文化の日の3連休、連日の天気予報を目を皿のようにしてみて、どこが紅葉いい感じか?を確認。日光方面、川俣湖~奥鬼怒川方面がちょうど良さそう。って当たりを付け、そこから慌ててキャンプ場を探した我が家。さて、犬連れキャンプで1週間前で良いキャンプ場に巡り合えるでしょうか?
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開運の里上栗山オートキャンプ場って?
開運の里って名前で、日光方面の山奥にひっそりと。って、どっかの新興宗教の施設の様な怪しさ満点ですが、「上栗山開運の里管理組合」と言う日光市観光部栗山観光課栗山観光係配下の市が管理運営を行っている市営キャンプ場です。
オートサイト25区画、中央にフリーサイトからなるこじんまりとしたファミリー向けキャンプ場です。
アットホームで市運営のゆるゆるなキャンプ場、ヒトだけでなく、犬にとっても快適なキャンプ場かどうか、いつものように見て行きたいと思います。
訪問前 情報収集~予約まで
訪問前:情報収集~予約までに関してのチェックポイントは以下の通り。ちなみに全てのキャンプ場で、評価項目は同じにしています。
- キャンプサイト情報の分かり易さ
- 料金システムの分かり易さと金額の妥当性
- イヌの扱い
- 予約確認やその後のコミュニケーション
キャンプサイト情報の分かり易さ ★★☆☆☆
そもそも、自身のHPは持っていないので評価もへったくれもありません。日光市のHPを参考に、キャンプ場に電話をかけます。
静かな山あいにあるキャンプ場です。
近くには、開運の湯もあり割引価格でご入浴できます。
管理人は午前9時から午後4時まで管理棟にいます。
場所:日光市上栗山561
営業期間:4月下旬から11月上旬まで
施設案内:オートサイト、テントサイト、管理棟、トイレ、温水シャワー、売店、野外炉など
利用の内容 料金 備考オートサイト 3,500円利用時間は
午後2時から翌日午前10時までオートサイト(電源付き) 4,500円テントサイト 2,000円入場料 200円小学生以上
問い合わせ先
開運の里上栗山オートキャンプ場
電話番:0288-97-1733出典:日光市観光の情報より
HPでは11月上旬とあるけど、実際は10月いっぱいで営業終了だったらしく、サイトでお隣になった方とうちが予約したので開けてくれたそう。(こういう柔軟なトコ★★★★★)
HPはありませんが、1ミクロンもアテにならない(悪い口コミは掲載しないらしい…)なっぷや、個人ブログ等の情報を見ながら、このキャンプ場に決定した次第。(つか、楽勝で空いていたってのも大きいです)
料金システムの分かり易さと金額の妥当性 ★★★☆☆
さすが市運営のキャンプ場、上述したとおり、サイト利用料と入場料以外訳の分からない追加料金もなし。多分だけど、ハイシーズン料金とかも無いと思われるので好感が持てる。ただ、市営でここまでこじんまりなら、もう少し安くても…と思うのは自分だけ?てことで、☆☆マイナス。
犬の扱い ★★★☆☆
日光市の該当HPのどこにもイヌのいの字も書いてませんので、電話確認であっさりOK。特に追加料金も無し、「はぃ、良いですよー」だけ。それが普通。普通なので★★★。
予約確認やその後のコミュニケーション ☆☆☆☆☆
一切なし。確認メールやそういうのは無し。まぁ、超大型高規格キャンプ場以外普通無いんだけどね…
訪問前…まとめ ★★★☆☆
HPなどで事前に情報収集は、第三者の口コミ、評価情報が中心で実際のところは電話確認が全て。小規模キャンプ場でよくある、「今時ジオシティーズで作ったのか?これ??」みたいな無い方がマシなHPより、確実に無い方がマシ。
金額もギリギリ妥当な所。我が家は2泊で7,400円。徒歩5分の温泉が宿泊者割引で300円だったので×2で600円。トータル8,000円ポッキリ
全てにおいて、潔い程シンプル。これが小規模キャンプ場のティピカルな姿。特別良い点はどこも無いけど、悪い点も無い。ザ平均点。北軽井沢スィートグラスだけがキャンプ場じゃないんだよ!
実際に開運の里上栗山オートキャンプ場に行ってみて
現地でのチェックポイントは以下のとおり。
- キャンプ場までのアクセス
- アーリーチェックイン、レイトチェックアウト等の融通はきくか?
- ヒトにとって快適なキャンプ場か?
- イヌにとって快適なキャンプ場か?
キャンプ場までのアクセス 行き難いけどだからこその景観!★★★☆☆
東北道~日光宇都宮道路を経由し日光ICで降りて、下道を30㎞程度走ったところにキャンプ場はあります。日光口PAで一休みした際、既に紅葉が始まっているのを確認。日光方面にして間違いなかった!と確信した瞬間でした。
ただ、高速を降りて県道169号を進み、霧降高原を通る頃、標高1200mの高原て事もあってか…「なに?紅葉??それっておいしいの?」って位に紅葉とは無縁の世界が拡がります。
もしかしたらもう紅葉おしまい?…と一抹の不安を抱えつつ山を下りると…
高原とは名ばかりのかなり険しい山道を登り降りした後、キャンプ場に向かいます。
キャンプ場までの道は適度なワインディングですが、道幅もあり運転が楽しい道なので◎なのですが、県道23号からキャンプ場に入る脇道が非常に分かり難い。一応案内板が建っているのですが、日光ICからのアプローチだと非常に見にくい。最初、見落として行きすぎてしまった位なので、もう少し見やすくしてくれたら◎
更に、脇道からキャンプ場まで1㎞も無い道なんだけど、カーナビの目的地と実際のキャンプ場の場所がビミョーに違っている点に注意。ここは、実際の道案内だけが頼り。一回ハマると、クルマ一台やっとの道なんでかなり難儀しそう…
アーリーチェックイン、レイトチェックアウトの融通は効くか ★★★★★
一応チェックイン14時(遅っ…)チェックアウト10時と言う事になっているみたいですが、電話イッパツでアーリーOK「9時から管理人が来ていますので、10時位に来て頂ければアーリーチェックインOKですよ」との事。アーリーチェックイン料金等は取られませんでした♬
また、チェックアウトですが、前日雨だった事もあり乾かしながらの片づけになるので、ぐずぐずしていたら当然10時なんてソッコーで過ぎて行きます。レイトチェックアウト可能かを聞いてみたら、「こちらでお昼ご飯食べる感じですか?そうしたら一人500円頂きます」との事。どうも、お昼を過ぎたらデイキャンプ扱い。それまでだったらなんとなく見逃す。ってのがここのなんとなくの仕組みの様です。やっぱり、この融通の利く感じ、ゆるい感じこそがキャンプ場!って感じで満点。
ヒトにとって快適か?…共用部は快適そのもの ★★★★☆
キャンプ場で快適に過ごせるか否かは、サイトの広さと共用部の使い勝手が二大要素かと思っています。
オートサイトはやっぱり狭い
今回我が家がチョイスしたのはオートサイト。オートサイトは鬼怒川を眼下に眺める9サイトと、道を挟んで正対する8サイト、真ん中のフリーサイトを囲む様な立地の8サイトから構成されています(前述写真参照)
サイトは、駐車スペースを含め10m×10mを切る位の広さ。我が家のメイン幕、小川のロッジシェルターの幅が460㎝あるのですが、クルマを並べてサイトの短辺にギリギリ。 フリーサイトか10×10オーバーのサイトに慣れている我が家にはかなりの手狭感があります。
上の写真を見ればお分かりの通り、お隣とはもうギリギリに建てないとどうにもならない狭さ。プライベート感は全く無い。但し、お隣との境界は隣の駐車スペースとなっているため、直接テントが隣接しないような工夫はなされている。(けどやっぱり狭すぎ)
ここのキャンプ場に関する個人ブログや口コミサイトを見ると、夏場は目の前の鬼怒川で川遊びが出来る事もあって、かなり混雑するキャンプ場との事。更に虫が凄まじく虫を寄せるランタンを用意しないと虫害は覚悟すべきとの事らしい…
我が家的には、紅葉を楽しむためのキャンプ場であって、混雑時の夏場は間違っても来ないか、真ん中のフリーサイトを選択する事になりそう。
狭くプライベート感を犠牲にしてもこの景色を採るか。悩ましいところ。ガラガラの秋であれば、この景色を独り占め出来るので、やっぱり秋に来るべきキャンプ場。が我が家のFinal Answerかな。
フリーサイトは林間サイトなため陽当たり無し
一方、フリーサイトは眺望は望めないけど、オートサイト程お隣にナーヴァスにならなくても済みそうではあるのですが…
真夏は涼しくて良さそうなんですが、我が家が泊まった時期は陽が全く当たらないので、寒い寒い…修行キャンプとなります。また、クルマは荷物の搬入搬出時に一時入れる事は出来ますが基本、別にある駐車場に停めなければならないので、荷物多めの重厚長大キャンパーにはキツイかもしれません(我が家の事)
共用スペースは手入れも行き届いて最高
共用スペース。まずは炊事棟ですが、エリア内に2か所あり過不足無し。
炊事棟には洗い場に併設されて、BBQ用の焼き場とピザ窯も併設されており、雨の日のBBQもデイキャンも安心して楽しめます。
管理棟近くには、炉端の様なコーナーもあり、仲間とワイワイBBQを楽しむ事も出来ます。
続いてトイレですが、全部で二か所。何が嬉しいって、大の方が全て洋式でウォームレットのウォッシュレット付き! ちゃんと水洗ですので臭いも無し。完ぺきなトイレです。
管理棟は山小屋風のウッディなつくりで温かみがあり好感が持てます。
その他
遊具と言える程のものではないですが、お子様の味方。滑り台が設置されています。
自然の地を利用したお散歩コースも2か所あり、朝の犬の散歩や散策に。
(番外編)隣接の開運の湯は行っとけ
キャンプ場内施設ではありませんが、(おそらく)キャンプ場と同一管理組合による管理と思われる「開運の湯」が徒歩5分の位置にあります。普通510円の料金ですが、キャンプ場宿泊者は300円で入れますので、絶対おススメのお湯です。
泉質 ナトリウム・塩化物硫酸塩・炭酸水塩温泉 効能 神経痛 筋肉痛 関節痛 五十肩 運動麻痺 関節のこわばり うちみ 慢性消化器病 冷え性 健康増進 やけど 切り傷
慢性皮膚病 慢性婦人病 動脈硬化症
出典:上栗山温泉 開運の湯パンフレットより
ヒトにとって快適か…まとめ
- オートサイトは狭く、プライベート感は無いけど眺望抜群
- フリーサイトは林間サイトなので夏場は良いけど秋は寒くて無理
- 炊事棟、トイレ等の共用施設は非常に綺麗で完ぺき
- 隣接施設の開運の湯は、この辺の中でも珍しい鉄錆系褐色の湯
- 全体的にゆるくて感じの良い管理人さん、居心地は良い
- 夏場は混むらしいので、人の少ない秋の紅葉時がねらい目
犬にとって快適か…犬特化は全くなし ★★☆☆☆
そもそもどこにも犬に関する記載のないキャンプ場、電話確認で犬OKと言う事が分かった位。キャンプ場に着いても、犬追加料金とかも無し、周りに迷惑を掛けない旨の誓約書にサインとかも無し。当然ドッグランや犬特化型設備なんてなし。普通に子供と同じノリで犬が同居している感じです。
そういうキャンプ場だからこそ、飼い主のモラルが問われると思っています。フンの始末は当然として、なるべく周りのキャンパーの方にご迷惑がかからないように注意するとともに、しっかりと犬連れである点、ワンワンご迷惑をおかけするかもしれない点を挨拶して了承を得る事が肝要かと。
総合評価 ★★★☆☆
これぞ「ザ・小規模キャンプ場」の見本の様なキャンプ場。こうした小規模のキャンプ場は決まってトイレが汚い。と言うトラウマが個人的にあるのですが、こちらは本当に共用部分が素晴らしい!★★★★★
犬ミシュラン的には、犬に対する配慮はゼロだけど、何の制限も無し。飼い主自身が試されているようなキャンプ場です。この★が低いのは自分のやってることがダメと言う事。今回は頑張ったとは思うけど、至らない点も多かったであろう。て事で★★★☆☆
オートサイトはかなり狭くプライベート感は無いですが、秋口はガラガラ。このキャンプ場のハイシーズンである夏場は我が家は遠慮します。
結論
来年の秋は10月末にお邪魔したいと思っています!またお邪魔します。
(番外編)周辺のアクティビティ
今回、秋の紅葉シーズンと言う事もあり、やっぱ湖上から紅葉を見たいなぁ…って事で、久しぶりに自艇のカヤックではなくカヌーでのんびりとクルージングする事に。
川治小網ダム湖でワンズとカヌー
久々のシングルパドルって事なので、川治温泉にある、Nature Planetさんのワンコ連れのカヌーツアーに申し込みます。
ツアーとは名ばかり(笑)この日はたまたま我が家しかツアー参加者しかいなかったので、ガイド2名+ガイド犬1匹にうちら2名+2ワンでの参加となりました。
Nature Planetから車で10分程度、川治小網ダム湖でのカヌーとなります。
小さなダム湖でのカヌーになります。最近は上流のダムの工事の影響で水が濁っているとの事。本来であればターコイズブルーだったらしく残念…
更に天気は曇り。2週連続の台風直撃で葉がだいぶ落ちてしまったと言う残念のトリプルコンボ。
約2時間程、スカーリングの個人レッスン含めたっぷりとカヌーを満喫し、改めてシングルパドルの奥深さ。カヤックとは全く違うカナディアンの魅力に触れ、やっぱりカナディアン欲しいなぁ…(て置く場所も無きゃ、クルマにも積めないんですけど)と言う欲求ばかりがつのるツアーでした(苦笑)
川治温泉に行ったら食っとけ…坂文精肉店のキャベツメンチ
もう何度も何度もテレビで紹介されているらしい、地元の肉屋「さかぶん」のキャベツメンチが絶品だと、ガイドのおねぃさんに教えてもらい早速行ってみます。当然、坂文のさの字も知らないわたくしめ…
郷に入りては郷に従え。地元の名物はやっぱ食っとけ。が正解!道の駅湯西川で温泉に入り、カヌーで冷えた身体を温めて、キャンプ場へ帰ります。
川治温泉~上栗山オートキャンプ場への道は紅葉天国
カヌーを楽しんだ川治小網ダムから上栗山オートキャンプ場までは、約20㎞、30分の道のりです。
この道は、紅葉ストリートと呼ぶ位、なかなかの絶景ポイントが多く目を楽しませてくれます。
奥鬼怒川は渓谷と言っても良い位、切り立った崖に川が流れており、迫る山々が紅葉で燃えている様は本当に筆舌に尽くしがたい美しさ。
本当にこの時期にここに訪れて良かった!と思わせてくれる旅でした。
今回も最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。少しでもキャンプ場選び、サイト選びの参考になればうれしいです。