ハイエース5型 一部改良 の答え合わせ その2

今回のハイエース200系一部改良「通称5型」が発表されるとともにキャンパー特装の仕様も明確になり、TSSP非搭載、スパロン4WDディーゼル設定はキャンパー特装には無し。と言う事が判明し、絶望の淵に叩き落された我が家ですが…

そうはいっても気を取り直し、この週末、Dへ向かい今回の一部改良の内容を確認して来ましたので、改めて予測との答え合わせをした上で、我が家がベース車両として何を購入するかを決定したいと思います。

次世代クリーンディーゼル

今回の5型 一部改良の目玉の一つ、GD系ディーゼルエンジンですが、無事?ハイエースにも搭載される事になりました。

但し、ランドクルーザープラド(1GD)、ハイラックス(2GD)、ハイエースの3車種はほぼ同じエンジンですが、その内容は絶望的に異なる結果に…

ランドクルーザー・プラド2.8l 1GD ハイラックス2.4l 2GD ハイエース2.8l 1GD
最大馬力 177PS/3400rpm 150PS/3400rpm 151PS/3600rpm
最大トルク 45.9kgf・m/1600-2600rpm 40.8kgf・m/1600〜2000rpm 30.6kgf・m/1000~3400rpm

プラドのエンジンがそのまま搭載されるって事で期待以外何もなかったクリーンディーゼルですが、蓋を開けてみりゃこれまたドイヒーな…

改変前1KDエンジンがこれ。

  • 排気量:3.0L
  • 最大馬力:143ps/3400rmp
  • 最大トルク:30.6kgf・m/1200~3200rpm

これじゃ尿素注入の手間とコストがかかるだけで前のエンジンと何も変わらないじゃないかぁぁぁぁあ!!

これだと、今回のクリーンディーゼルに期待して買う気満々だった現エンジン搭載ハイエースユーザーからしたら、暴動を起し兼ねない位の期待外れの涙目結果に…

ただ、エコカー減税の恩恵で、ディーゼル→ディーゼル乗り換え組は、実質値上げ無し。らしいので、イッテコイの結果なんでしょうかね…

極めて良心的に大甘に捉えれば、遊びクルマのプラドはクロカン・山道でブイブイ進むため、良く回り、トルクフルのエンジンで良いのでしょうが、お仕事クルマ、ハイエースはそうもいきません。驚異の耐久性がウリでもありますので、トルクを抑える事で耐久性&ランニングコスト(燃費)を意識した。と考え、「10年以上乗る」。「20万キロ乗る」。と考えた時の10年後を楽しみにするしか自分の気持ちを納得させる事は出来ません…

ただ、我が家の様に、スパロン4WD ディーゼル狙いとしては、ガソリンからディーゼルになる事&6ATとの組み合わせになった事で燃費が12.2km/lと良くなっています。(旧ディーゼルで10.4km/l, ガソリンエンジンは9.9㎞/l)更に、軽油になる事でランニングコストは尿素注入を置いといても、かなりお財布に優しい結果になるのではないか?と思うことで(後述で検証)よしとする事にします。

でも、盛り上がった気持ちを返して欲しい…のが正直なところ。。。

TOYOTA SAFETY SENSE P

TSSPは予想どおり、前車追従オートクルーズは非搭載、レーンディパーチャーアラートのみで、ステアリング制御機能は非搭載。と、噂通りPとは言えないNとかOとかちょいPに足りないウンコ機能としての発表となりました…

まぁ、ここは前噂通りの結果なので全くガッカリもしてませんが、やはりキャンパー特装には搭載されなかった事実。

更に、先日トヨペットのコールセンターの詳しい方と話した際に、「SSPはかなり繊細なセッティングをしているので、内部を弄るとSSPが効かないケースがあり得る。そこはxxx箇所を弄る旨を本社と確認しながら、SSPが効くか否かをひとつひとつ確認しないといけない」との事…特に、リフトアップ、ローダウンにはナーヴァスで、ハイエースカスタムの基本、ローダウンとかしたらほぼ間違いなくSSPは効かない点を理解すべき。らしい(営業マン全てに周知徹底できていないので、間違った事を営業マンが言っても怒らないであげてくれ。とまで言われました…)

やはり、技術的にTSSPはかなり不安定な技術で、SUBARUのアイサイトの背中も見えない位周回遅れなんだと実感した次第。安全技術は一日にして成らず。スバルの爪の垢を煎じて飲め。と言いたい。

LSDに関して

4WDをより安全且つ完ぺきにするオプションとしてLSDが存在します。いっとき、LSDが4WDに標準装備と言うガセネタを掴まされてぬか喜びした僕は、なんだ、今まで通りのMOPじゃないか。なら付けよう!と、思っていたのですが、カタログの※印に小さな文字でゴニョゴニョと…どうも、TSSPとLSDはVSC等と込みで複雑に絡み合っているようです。

  • VSC & TRC, EBD付ABS+ブレーキアシスト,ヒルスタートブレーキアシスト,緊急ブレーキシグナルが1パッケージに(以前は標準装備。今回、レス設定あり。-31,000円)
  • 上記パッケージはTSSPとペアのパッケージとなり、レス設定を選択する場合、TSSPも設定できなくなります。
  • LSDを付ける場合、VSC~パッケージ非装着が条件になります=TSSPも非装着になります。

要はLSDを付けたければ、TSSPもVSC~パッケージも付けるな。と言う事になります…そうなりゃ、LSDなんて誰が付けるんだろうか。我が家でもLSD付ける気マンマンでしたが、今やしぼんだ風船のように、どこにもその気持ちはアガる事なく、打ち捨てられる結果に。

メーター類

メーターも無事、DXグレードもオプティトロンメーターに変更と相成りました。

出典:トヨタ自動車HPより

ただ、1ミクロンも意味不明ですが、従来のアナログメーターは、DXガソリン車のみMOPとして残る結果に(誰が選ぶのか?)

出典:トヨタ自動車 HPより

ハンドル

ハンドルはDXのステアリングがS-GLのステアリングに変更。との事でしたので、S-GLにしか装着できなかった、ステアリングスイッチ(カーオーディオの選曲やボリューム変更がハンドル手元でできるスイッチ)がつけられる!!!!と喜んでいましたが、蓋を開けてみればS-GLのみのオプションのまま…😞ションボリ

バンザーーイ ナシよ…
出典:トヨタ自動車HPより

セキュリティ

セキュリティイモビ&オートアラームは無事全車標準装備に。ここはそのまま完ぺきに正解。

価格

一番気になる価格ですが…

代表グレード 旧価格 新価格
S-GL 標準ボディ 4WD ディーゼル 3,685,371 3,867,480
S-GL ワイドミドル 2WD ディーゼル 3,521,828 3,704,400
DX ナローハイ 4WD ディーゼル 3,159,491 3,366,360
同上GLパッケージ 3,262,582 3,470,040
DX スーパーロング 4WD ガソリン 2,818,800 2,961,360
同上GLパッケージ 2,922,873 3,065,040
同上 キャンパー特装 3,246,873※ N/A
DX スーパーロング 4WD ディーゼル 3,420,360
同上GLパッケージ 3,522,960

税込み ※推定値

出典:トヨタ自動車 HIACE新旧パンフレットより引用

だいたい今回の一部改良で同グレード車両比で20万程度の値上げとなる模様。ただ、↑で述べた様に、ディーゼル→ディーゼルでの比較となるとエコカー減税効果でほぼ値上げ無しで購入可能の結果になるようです。

我が家の場合は、購入を予定していた一部改良前スパロンDX 4WDガソリン(厳密にはスパロン4WDガソリンキャンパー特装)と、今回の一部改良で新設定となった4WDディーゼルの単純比較で考える事になります。

そうすると、なんとベース車両で約60万の値上げとなります…(涙)更に、元々ガソリン車はエコカー減税対象車だったので、その恩恵はないって事になります(号泣)

このガッカリ感しか無い一部変更でこの価格…こう考えるとやっぱり高い…この差額をランニングコストでどれだけ吸収できるか。が気になるところです。

そこで簡易シミュレーションをば。

  • レギュラーガソリン(132円/l)と軽油(107円/l)の差額を25円/l(2017年11月実勢価格)と仮置き
  • ガソリンエンジン燃費(9.9㎞/l)と新ディーゼル燃費(12.2㎞/l)燃費差分2.3㎞/lとした場合
  • 年間12,000km乗る(平均月1,000㎞)と仮定すると…
ガソリンエンジン  約16万円/年

ディーゼルエンジン 約10.5万円/年

差額約5.5万円/年

尿素(アドブルー)を1年に1回、12l補充すると仮定(5l価格2,000円と仮置き)すると約5千円/年かかる事になります。

更にエンジンオイル交換のタイミングやらなにやらと見て行くとキリが無いので、この位にしておくと…

差額約5万円/年

 

単純計算で、イニシャルコスト60万を回収するためには12年かかる計算となります…(愕然)

但し、今回の一部改良は、TSSPと言う新たな安全性能が追加されています。(TSSP75,600円の機能追加分が上乗せされていると考えると…)

イニシャルコスト52万と考える事が出来るので、それを回収するために10年ちょいかかると言う補正値が見えてきます。

かなりというか、とんでもなく強引ですが、我が家では、今回購入するハイエースを月1,000㎞のペースで10年は最低乗って元を取りたいと考えています(笑)

さいごに

んで、我が家がベース車両に何を選んだかと言えば…

DX スーパーロング 4WD ディーゼルを選ぶ事としました。

答え合わせその1でも書いた様に、一部改良後のキャンパー特装にディーゼル設定が無い&TSSPも非搭載である事が判明したため、ディーゼルを第一条件と考えていた我が家は、キャンパー特装を選ぶ事が出来なくなりました。

そうなると、DX GLパッケージと言う事になるのが普通なんですが…DX GLパッケージには、当初ボディカラーとして考えていたパールホワイト設定が無い事が判明…(愕然)

そうなると、ただのホワイト(商用車)、シルバー(ザ商用車)、ブルー(工務店)、ブラック(ヤクザ)しか選べなくなってしまいます…て事で、我が家ではDX GLパッケージはボディカラーの問題で選ぶ事が出来なくなりました。

最終的に決定の決め手となったのは、DXのみに採用されているボディカラーのライトイエローが、樹脂の黒バンパーとの組み合わせで唯一、「ミットモナクナイ」カラーリングに見えたのです。

否、魅力的に見えたのです。

レトロモダンを地で行く色&あまり他のキャンカーの方と被らない色なので、幼稚園バスのDXライトイエローに決定しました!

 

こんなかんぢ 出典:トヨタ自動車

 

実はまた新たな問題が…

DXベースの車両のシートがとにかく酷い…長時間運転できるのか?これで…って位のアンコの薄いシートに、安っぽいファブリック。助手席はスライドしないと、これぞ商用車。なつくり。

で、なんとかS-GLのシートを載せ替える事が出来ないか?ってのを画策しているのですが、、、4,50万円かかるような噂を小耳に…

ハイエースにレカロ取り付けの事例も多い事より、社外品も含め、早急にシート問題をどうするかを決定しなければならないなぁ…と思う次第。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。まだまだ悩みは尽きないキャンカー選びです。 DXのシートで長距離長時間運転でも疲れない対策があったら教えてもらえたら小躍りしちゃいます。

4 COMMENTS

やすし

はじめまして。100系ハイエース・ディーゼルターボ(24万km)を所有している者です。
私も買い替えを考えていました。5型の特装車、残念でなりませんね。ガソリン車なんて買う価値ありません。ただ今回のモデルチェンジで一番期待していたのはトランスミッションです。時代遅れ4ATから6ATと当たり前程度に進化したのは嬉しいですね。(なぜか日本人は気にしない人が多い?)。長距離運転ユーザーはディーゼルエンジンと6AT以上が必修だと思います。やはり妥協してスーパーロングDXですかね。

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naokeith

やすしさま。
コメントありがとうございます!
おぉ!24万キロも乗られているのですね、素晴らしい♬

僕もさすがにガソリンは選べませんでした…
確かに6AT&ディーゼルの組み合わせは正常進化って感じですよね☆僕も期待しています。

はぃ、スーパーロングDXしか選びようが無いです…後はレカロシート乗せるかどうか迷っているところです。。。

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みや

初めまして。5型スパロンで検索していて辿り着きました。去年の春に1型スパロンディーゼル4WDを購入しました。探し始めて8か月、ようやく8万キロのコミューターGLをみつけたんですよ~。定員は8人の1ナンバーです。

5型の情報は知っていたんですが、スパロンディーゼル4WDは出ないだろうと・・・やはり新車は羨ましいです。

北海道の道東なんで今朝は-17度でした。
コミューターのリアヒーターは位置的にサードシートの足元にあり能力も通常の1.8倍(ネッツの営業曰く)らしいので結構温かく過ごしています。

購入したら画像載せて下さいね!

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naokeith

みやさま
コメントありがとうございます!見つけてくれて嬉しいです♬

スパロン4WDガソリンはありえないなぁ。と思っていたので、5型のウワサを信じて待ってみましたが、その甲斐あってまさかの発売でした!

が、まだ納車の連絡が来ていないのです…(◞‸◟)
ディーゼルは遅そうです

1型のスパロン4WDはプレミアついているんですよね!走りもパワフルで、8万キロしか走っていなければまだまだ楽しめますね☆いいなぁ〜

5型(と呼ばないらしいです。4型後期らしい)はクリーンディーゼルってだけで、パワー感は全くないらしいので残念です(◞‸◟)

北海道なんですね♬
美瑛に移住しようと本気で画策していて、色々あって流れてしまい、それならば。と、キャンピングカー購入を思い立ち、そのベース車両として、スパロン4WDディーゼルなんです(笑) 寒い日が続きますが、ヌクヌクパワフルで楽しい日々をお暮らし下さいね♬

購入したら、すぐにブログアップしますね!

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